覚えておきなさい、あなたの瞑想が正しければ、
人生のあらゆることがより良い形をとっていくということを。
これが唯一の判断基準だ。他の誰かに尋ねる必要はない。
自分自身で知ることができる。
瞑想によって、あなたの人生のすべてがより良いものとなっていく。
瞑想がその最高点に達したとき、あなたの努力のすべては、
想像できないほどの美しさ、優雅さ、
そして創造性を帯びてくるだろう。
だから私は、
精神生活と普通の生活を分け隔てしないようにと言うのだ。
どんな分裂も絶対に作り出してはならない。
この人生をひとつのまとまったもののままにしておく。
だから、あなたの意識が変われば、
あなたを取り巻くすべての物事も変わる。
たとえはじめのうちは観照することが難しくても、
あなたが行なうにつれ、とても簡単になっていくだろう。
ゴータマ・ブッダは言っている。
「私の教えは初めは苦い、だが終りには甘くなる」と。
和尚 The Sword and The Lotus
和尚は現代の瞑想法を多数編み出し、古代の技法についても数多く説き明かしています。以下は、和尚の技法のうちでももっとも強力で、かつよく知られている3つの技法について説明しています。それぞれの技法には解説書付きの専用オーディオ・テープがあり、CDもあります。
ダイナミック瞑想については十七分のビデオがあり、これは瞑想の各ステージについて述べられた和尚の解説(日本語同時通訳付)と共に、この瞑想をどうやって行なうか、実際の映像を収めてあります。
※オーディオ・テープ、CD、ビデオは日本国内だけでなく、世界各国の和尚の瞑想センター等を通じて入手できます。
現代人に対して、私は静かな瞑想法ではなく、
活動的な瞑想法を強く勧める。
なぜなら、あなたのエネルギーは行動に表わすことを、
浄化されることを必要としているからだ。
あなた方はとどこおったエネルギーを
あまりにも多く持ちすぎている。
そのエネルギーを流れさせなさい。
動きをとおして、あなたは存在に溶け込んでいく。
そのエネルギーが去ったとき、
あなたはリラックスする。
それから沈黙するのだ。
池の中の、涼しい場所を見出し、
そこにくつろぐがいい。
和尚 When The Shoe Fits
*
ダイナミック瞑想は和尚の瞑想法の中でも基本的なもので、もっとも多くの人々がとり組んでいるものです。これには五つのステージがあり、最初の三つのステージ――呼吸、カタルシス、そしてフゥッ!というスーフィーの真言――は、あなたの中のとどこおっているエネルギーが、全く残ることのないほど極限まで行なわれなければなりません。これによって、もうそれ以上マインドには思考したり、夢を見たり、幻想を抱いたりするためのエネルギーが供給されなくなります。湧き起こってくるエネルギーを使い尽くしてしまうと、突然あなたは内側にいる自分に気づくことでしょう。第四ステージは静かに観照すること、第五ステージは祝祭とダンスです。
※ダイナミック瞑想は早朝、空腹時に行なうのがもっとも適しています。
鼻だけで、混沌とした速い呼吸をします。――深く、速く、力強く、どんなリズムもつけずに呼吸してください。体の自然な動きを助けにし、自分にできる限界、極限まで行ないます。これによってあなたの古いパターンを破壊し、抑圧された感情を解放する準備を整えます。
爆発します。笑い、叫び、泣き、跳び上がり、震える――狂ったように。どんなことがマインドに浮かんできても、それをトータルに表現します。これによって、あなたが抑圧してきたあらゆるもの、あなたに条件付けられているものをすべて投げ出していきます。
両手を上げたまま、「フゥッ! フゥッ! フゥッ!」というマントラを大きな声で発しながらジャンプします。踵が確実に地面に当たるようにして。音とともに、息が全部出し尽くされるよう、息を吐き出します。あなたのすべてをそれに没入させ、自分自身を完全に使い尽くします。この大きく発声することは、セックス・センターへと深く向かいます。そしてセックス・センターが内側から打たれるとき、エネルギーが上へと流れだし、すべての細胞がより意識的になります。――あなたは無意識ではいられなくなります。
ストップ! あなたがどんな姿勢をとっていたとしても、そのとき自分がとっていた姿勢で確実に静止してください。動かずに、何もしないで。この突然の静止によって、あなたは中心へと投げ込まれます。あなたは自分自身の肉体とマインドを観る者、観照者となります。
音楽とダンスとともに、祝い喜びましょう。すべてのものへの感謝を表しながら。その活力を一日をとおして持ち続けましょう。
注:ダイナミック瞑想は、もし必要なら静かに行なうことも可能です。第二ステージのカタルシスは、完全に体の動きのみをとおして、行なうことができます。第三ステージの「フゥッ!」は、音を出さずに内側に打ちつけるようにします。
祝祭の歓喜にあふれていなさい。
あなたは何かとても深刻なことをしているわけではない。
ただ遊んでいるだけだ。
あなたの生きているエネルギーと、
生命エネルギーと戯れているのだ。
それ自体が自由に動くのにまかせなさい。
風が吹き、河が流れるように、
あなたも吹き、そして流れている。
それを感じていなさい。
そして遊びに満ちることだ。
この「遊びに満ちて」という言葉は
いつも覚えておくように――
私にとって、これは基本的なことだ。
和尚 The Orange Book
*
和尚によって考案された瞑想の中でも、もっとも多くの人々がとり組んでいるもうひとつの強力な瞑想法であるクンダリーニ瞑想は、通常は夕方、日没時に行なわれます。
体をリラックスさせて、エネルギーを感じながら、はじめは手足から、そして全身を震わせます。震えそのものになりましょう。目は開いていても閉じていてもどちらでも構いません。
ダンスです。トータルに踊りの中に入っていきましょう。……自由に感じるままに。そして肉体の望むままに全身を動かします。
目を閉じ、座るか立つかして完全に動かずにいます。――内側で、また外側で、どんなことが起こっていようと観照します。
目をとじたまま横になり、動かずにいます。
*
震えが起こるのを許しなさい。
それをしようとしてはいけない。
静かに立ち、それがやってくるのを感じなさい。
そして体が小さく震え始めたら、
それを助けてあげなさい。
しかし、それをやろうとはしないこと。
それを楽しみ、それに至福を感じ、それを許し、
受け入れ、歓迎するのだ。
しかし、意志の力でやろうとしてはいけない。
もし力でやってしまったら、それはエクササイズに、
肉体の物理的な運動になってしまう。
それでは震えはするだろうが、それはただ表面上のもので、
あなたに浸透することはない。
あなたは内側では固く、石や岩のようなままだ。
あなたは操作する者、行為する者のままで、
肉体はただそれに従っているだけだ。
肉体が問題なのではない――
あなたが問題なのだ。
私が震えなさいというとき、
それはあなたの固さ、岩のような存在が、
まさに根底から震えて、液体に、流動体になり、
……溶けて流れるまでになることを意味する。
そして岩のような存在が液体になるとき、
肉体はその後についてくる。
そうなるともう震える者はいなくなり、震えだけがある。
誰もそれを行なうものはおらず、
たんにそれは起こっている。
行為する者はいない。
和尚 Meditation: The First and Last Freedom
歌うことに夢中になったなら、
あなたはナーダブラーマに夢中になったのだ。
あなたは“音なき音”に夢中になったのだ。
和尚 The Beloved,vol.2
*
ナーダブラーマは、センタリングのための古いチベットの技法です。これは一日のうちいつ行なってもよく、ひとりでも、また他の人と一緒でもできます。空腹の状態で、終わってから少なくとも十五分はじっとしていましょう。初めの二つのステージでは、もし体を動かしたくなったらそうしてもかまいません。ただしその動きはゆっくりと、柔らかく優雅に行ないます。
目と口を閉じ、リラックスした状態で座ります。聞き取れるほどの、また、全身にバイブレーションをゆきわたらせることができるくらいの大きさで、唇でハミングをします。ハミングがそれ自体で続き、あなたが聴く者となるある瞬間がやってくるでしょう。特別な呼吸法はありません。音の調子を変えたり、動きたいと感じたときには体を動かしてみてもかまいません。あなたの体を、ハミングで満たされた中空の筒として視覚化してみましょう。これは脳を活性化し、あらゆる神経繊維をきれいにします。また、とくに癒しの効果があります。
手のひらを上にして、外側に向かって円を描くように、両手を非常にゆっくりと動かしていきます。臍のところからスタートして両手を前方に動かしていき、それから、それぞれ左右対象に、二つの大きな円を描くように、開いていきます。両手を臍のところへ戻していきましょう。円を描き続け、外側の宇宙へ向かって、エネルギーを捧げるように感じてください。
手のひらを下にして、内側へ向かって円を描くように、両手を回していきます。両手が臍のところまできたら、体の両脇へ別れます。エネルギーを取り込んでいるように感じてください。
座るか横になるかして、静かに、動かずにいます。
*
瞑想とは、わが家へ帰ることにほかならない。
ただ、内側でほんの少し休息することだ。
それは真言を唱えることでもなければ、
祈ることでさえない。
それは、ただわが家へ帰って、
ちょっと一休みすることだ。
どこへも行くことなく、
あなたがいるところにただいること、
それが瞑想だ。
ほかに“場所”はない――
ただ、あなたがいるそこにいて、
あなたがいるその空間だけを自分のものとすることだ。
和尚 Tantra: The Supreme Understanding
Source: http://www.sakshin.com/