best counter

[アマーリエ]
1956年東京生まれ。教育者の家庭に育つ。キ
リスト教系のミッションスクールで学び、信
仰心を育む。大学では哲学を専攻。卒業後結
婚し、5人の子どもの母として、またよき妻
としてごく普通に幸せな結婚生活をおくる、
気さくで、社交的な、一主婦である。
しかし、1998年春より天上界の最高次の霊人
が彼女を訪れ、メッセージを降ろし、これを
世界に伝えるという役を引き受けるよう依頼
された。なぜこの時期までこの役目が封印さ
れていたかということも明かされた。子育て
に忙しい時期でもあり、一時はためらったが、
巫女としての役目を引き受ける決心をした。
これ以降、2002年秋より100人を超える天上
界の霊人からのメッセージが彼女を通して降
りはじめ、メッセージ集としてこれまで20冊
の本を世に送り出している。彼女は非常に精
度の高い、類まれなチャネラーであり、天上
界の特別な協力もあって、非常に高い次元か
らのメッセージを受けることができる。

[レムリア・ルネッサンス]
アマーリエを介して天上界から降ろされるメ
ッセージを記録し、書籍やCD、インターネ
ットを通して世界中に伝えるための団体であ
る。「謙虚に愛深く、そして楽しく」をモッ
トーに、「愛の星、地球」を目指して活動を
続けている。

------------------------------------------------------------------------

どうかこの声を問き逃さないで下さい!
地球シフトアップの最も大切なこのタイミングに
あなをもその一部である森羅万象の意識から、
かつてない明瞭な声が届きました。
その声をまとめなのがこの本です。
地球のシフトアップと共に働く
宇宙天使であるあなたに、ぜひ読んで頂きたい
マニフェスト(宇宙の公約)です!

-----------------------------

ガイアの祈ら光ある愛の星にアセンション by アマーりエ 徳間書店

-----------------------------

まえがき

 レムリア・ルネッサンスのアマーリエでございます。
 今この時にこの書物を、皆様のお手元にお届けできますことを、心から光栄なことだ
と神様に感謝しております。
 私は、この十年、いわゆるあの世と呼ばれる天上界から、百人近い霊人方からのメッ
セージを受けて参りました。歴史上の方がたなどの人格霊と呼ばれる方がたです。その
内容は、すでに二十冊のメッセージ集で大半が出版されております。
 今回のこの書物は人格霊ではなくて、地球、太陽、月、大宇宙オームという、宇宙の
意識であります。私が受けたメッセージの究極であり、クライマックスの一冊になると
思います。おそらく私は、この一冊を世に出すために、神様から使命をいただき、地上
に降り立ったのかもしれません。
 では、なぜ、このような地球規模の救世計画が、起きたのかを、少しご説明しておき
ましょう。人類は二十世紀後半にかけて、物質文明を科学の発展とともに追い求めてき
ました。唯物思想が蔓延し、神や信仰など信じる者は狂信、妄信のたぐいである、知的
な常識人ではないという考えが、特に、戦後の日本の社会通念になってしまいました。
残念なことです。古来、日本は神の国として、日向(卑弥呼)様、天照大神様や聖徳太
子などの信仰心篤い指導者のもとに和という、大調和の天命のある国なのです。
 今や、この不自然な社会通念についていけない、ついていきたくない若者たちが、無
気力になって、人生の目的を見出せずに苦しんでいるのです。そして、否定された自ら
の存在証明を求めて、数々の事件を起こして暴れて、もがいているのだと思います。上
手く、今の社会に適合できたような方がたの中にも、どこか、こんな生き方で良いのか
と、魂の飢えを抱えておられる方も多いはずなのです。
 いかに科学が進もうと、物質が豊かになろうと、幸福感は、物質的な満足だけでは満
たせません。自分自身が何者であり、自分らしく輝けて生きられたときに人は生き甲斐
を感じ、魂の充足感を感じ、幸福になります。ならば、私たち人類とはいったい何者な
のでしょうか。
 実は私たちは神の子という神様の愛のエネルギーの一部なのです。
 信じられない方がたも多いでしょうが、神は確かに存在します。そして、私たちは宇
宙の意思によりつくられた、神の愛のエネルギーを分けてつくられた神の子であります。
神を否定することは、自らを否定することになります。偏差値などのひとつの価値観だ
けで他者と比べて、優劣をつけるのではなく、すべて私たちは皆、それぞれが唯一無二
のかけがえのない、多様な個性に溢れる神様に創造された愛のエネルギー体なのです。
多様だからこそ、神様の宇宙の花園はたくさんの花ばなで彩られで美しいのです。他人
と同じである必要はないのです。自己責任と自由意志を持って、自らの個性と神の子の
愛のエネルギーを輝かせましょう。
 今、地球人類は物質文明や科学文明を発達させて上りつめて、今一度自らの霊性に立
ち戻るときが来ています。人間とは、単なるこの物質的な肉体だけの存在などではなく
て、輪廻転生して愛の意味を学ぶ、永遠の命を持つ神の子なのだということにもう、
人類は気づかなければなりません。
 神を目に見えぬからナンセンスだと否定するかと思えば、一方では今世界は、自分た
ちの神の威信をかけて、最終兵器を突きつけあいながら、滅亡の危機に瀕しているので
す。彼らは同じ父を持つ兄弟なのに。エホバもヤーウェもアラーも実は、地球を指導し
てこられた、破格的なひとりの霊人なのです。だから、モーゼのユダヤ教もイエスのキ
リスト教もマホメットのイスラム教も、同じ神霊のもとから生み出され、愛し育まれた
兄弟だちなのです。
 地球に太陽がひとつしかないように、地球を指導して守ってこられた、天上界はひと
つです。各宗教がそれぞれの地域性や民族性に合わせて、ギリシャにはゼウス神が西洋
文明の源流をつくり、仏陀が東洋の源流をおつくりになりました。中東に、エホバであ
りヤーウェでありアラーである、エル・ランティと言われる神がモーゼ、イエス・キリ
スト、マホメットという救世王を地上に送り込まれ、指導してこられたのです。それは、
科学文明が発達したら、宗教と科学が、東洋思想と西洋思想が、そして、別々の神によ
り指導された者たちが、実は同じ父を持つ兄弟たちだった、地球人類を指導してきた、
天上界はひとつだったんだと、今日最後にすべてがひとつに統合されるためだったので
す。
 人類が地球人として目覚め、新たな使命を自覚する宇宙時代の幕開けの時がもう目の
前に迫っているのです。宇宙中の友だちが、地球人類の飛躍の時を息を殺して見守って
くれています。水瓶座の時代、アクエリアスの時代とは、霊性の目覚めの時代を意味し
ます。地球人同士で宇宙船地球号の中で、兄弟姉妹が殺し合う愚かなことはもうやめな
くてはなりません。
 地球神霊の父テラ様、母ガイア様の深い愛に気づいたならば、私たち人類は私たちを
産み育てでくださった地球を、これ以上傷つけ破壊することをやめて、互いに地球人類
として家族だと、国境や民族を超えて、手を取り合い、愛し合い、平和な美しい愛の星
地球をつくっていきたいものです。今まで、自らを既成概念で縛リ、真の神の子として、
自分自身の素晴らしい可能性に気づけなかった私たち一人ひとりが、神の子としての自
らの力と尊厳に気づき、神の愛の表現体として輝けるときがくることを願って、この一
冊を世に送ります。
 皆様のお心に届きますように。
愛と感謝をこめで アマーリエ

----------------------------
第一章
愛する地球の子どもたちへ
オーム(宇宙神霊)からのメッセージ
二〇〇八年一月十一日

理解してほしい。
あなた方はわたくしであり、わたくしはあなた方である。
マクロ的な視点において、あなた方はわたくしになる。
わたくしの姿をもって、あなた方を創造したということ。


1 神の愛とは各次元の世界に生命の息吹を表現するもの

 大宇宙に遍在するエネルギーはオームの、宇宙の身体です。
「宇宙空間は真空だ」と言われますけど、真空は何もないわけではなくて、このオーム
の愛のバイブレーションー――。これはたとえて言うならば、母親の胎内の羊水のような
ものです。温かくて一切を育む愛の温もり、一切を生み出す栄養、可能性、それが宇宙
空間にはぎっしりと詰まっています。それをあなたたちが見ることができないからとい
って、「何もない」と言うのは間違いです。
 神の愛があらゆる生命の可能性を含み、そこここに遍在するすべてのマテリアル、材
料、素材を宇宙空間に込めて、そこに神の世界からの理念、「このような存在をあらし
めたい」と思う理念が降りきたったときに、その中にある、羊水の中にある素材を使っ
て、ひとつの求心的な磁場ができることによって、そこに一挙に集中して引きつけられ
て、この三次元に物体化する。そういうふうにやって宇宙はできてきました。

 この大宇宙の空間は母親の胎内であると、とらえてみてください。胎内には、幼子を
包んでいる羊水と胎盤があります。羊水の中には、人体を構成するありとあらゆる栄養
素が、もうすでに存在しているのではないでしょうか。でも、その胎内には、いつも胎
児がいるわけではありません。そこに宿らんとする意志によって、ひとつの生命体が使
命を受けて降り立つということが決まって着床したときに、そこに創造が始まるので
す。
 宇宙も全くそれと同じ形態で構成されています。あなた方の住んでいる惑星も、太陽
系も、すべての宇宙はそうやってつくられたのです。
 神の愛。神の愛に満ちたバイブレーション。
 あなた方を創造せしめるその物質の中に、エネルギーの中に、愛は込められているの
です。あなた方を形成している物質の中に、エネルギーの中に、愛は込められているの
です。
あなた方の肉体がどのような粒子、素材でできているのか。どのような愛によっで受
精し、核分裂の中で遺伝的な形態を形成し、どのように羊水の中で育まれ、あなた方人
類というものが存在するようになったか。そのすべてのプロセスが神の愛であるという
こと。

 愛というものが観念的な、精神的なものであると、あなた方は思っておられるかもし
れないけれども、神の愛というのは、三次元に物体化し、そこにおき創造していくとい
う、その絶え間ない連鎖の中に脈々と流れていくということ。あなた方はすぐ、物質的
なもの、その科学的な現実的な実態というものと、愛というものを精神的な思い、遊戯
にしてしまって、切り離してしまうから、そこで分離し違和感があるのだと思う。
神の愛とは、愛の思いイコールこの世界に、各次元の世界に創造し、あらゆるものを
つくり上げ、そこに命を吹き込み、そこに神の愛の表現形態を実存させていく、生命の
息吹をそこここに表現していく、その現れ、行い、それが愛そのものであるということ。
そこのところをあなた方地球人類は理解しなくてはいけない。
 たとえあなた方の身体をつくっている、ほんとうにわずかな小さな小さな細胞、粒子
の中においても、原子の中においても、そこにすべて神の愛の摂理は込められて存在し
ているのだということ。それをわかっていただきたい。それがあなた方が今、地球人が
これから獲得しなければいけない、神の子という自分自身に気づいたあとの己自身が持
っている創造力というもの、その力の使い方、それに結びついていくのです。
 人類はみな神の子であり、オーム宇宙の中にある創造原理と同じ力を持っているとい
うことが、観念的にはわかっているけれども、その力を発揮することができないのは、
そういうことなのだ。


2 神の創造原理の力を使って地球の未来を具現化せよ

 あなた方の中にある自分の力、それは大宇宙の中に遍在する羊水のような神の愛の思
い。そのマテリアルを一点に集中し、そこに、その個性ある生命体の使命をなさんがた
めに、「その次元に存在せよ」という思いが集中して一点に集約したときに、それは強
力な強力な磁場となり、周りにある愛の思い、愛の物質を引き寄せ、うねらせ、らせん
のごとく回転しながら、その存在を現しめるために動き出す。大宇宙はすべてそうやっ
て具現化され、構成されてきている。
あなた方が持っている力も同じである。材料があって、そして、強い意志のもとに、
この世にどのようなビジョンを「かくあるべし」と、「かくあれ」と願い続けるか。そ
の集約された集中力と、そこに神と同じ、これこそが神の愛の表現形態として存在せし
むるに真に価値があるものであるとの確信のもとに、己自身の力を、全身全霊を込めて
願ってみよ。一人ひとりが真に神の子の己自身に立ち戻って――。
 神の子というより、あなた方はわたくしオーム宇宙の一部である。
 神の一部であるから「神の子」と言うけれども、あなた方もこの集合意識であるオー
ム、神そのものの現れである。神そのものの現れであるのならば、オームが、大宇宙が
やっている創造原理を、あなた方もできるのである。
 あなた方の世界で「法力」と呼ばれて、さげすまれているものがあるかもしれないが、
彼らはその精神的な念波を一点に集中し、強く願うことによって、各次元にあらゆるも
のを創造してみせるという、その精神力が強い者たちなのである。
 知的に偏っていくと、神の創造原理として与えられている、本来の自分の能力を失っ
ていくように思う。あなた方と違う惑星の者であったとしても、知的なものに偏り、そ
の能力の進化が科学的な方向だけに行き、己自身の真の神の子としての、神の属性とし
ての創造原理、愛の原理から離れていって、衰退化している者もいるであろう。そうい
う神の摂理の流れから外れた者は、この宇宙の総合的な、共鳴したエナジーの場からは
はじき出され、その思想においても生き延びることができなくなるという、そういう事
実がある。
 あなた方が愛の教えとか科学的な進歩とかいうのは、さっきからあなた方に言ってい
 るようにそれは「星間物質」と言われているマテリアルそのものなのである。あなた方
 が知らない、原子・粒子・素粒子、さまざまなものが、光線を含めで宇宙にはたくさん
 ある。今の地球人が知っているものなど、ほんのわずかなものにしかすぎない。それを
突き詰めていくのが科学という目であろう。そして、科学が発見したもの、テクノロジ
ーも含めてその素材を使って、宇宙の中に地球の未来をつくり出すようにしなさい。
 ここから先は神の子として、否、神の現れとして、あなた方一人ひとりが神として、
いかにこの地球において、全宇宙にあまねく流れている愛のバイブレーション、愛の創
造原理にかなった未来を地球に持つことができ、それを一人ひとりが具現化することが
できるかということだけが、地球の将来を、未来を決めていくということに気づきなさ
い。
 大宇宙は、神の創造原理と愛の思いで満ち満ちている。あらゆる可能性を含み、日々
成長、進化発展している。その進化発展していく愛の思いは、神という属性の中におい
てみな同じベクトルを放っている。あなた方が、もしそれと逆行するベクトルを選ぶの
であるのならば、地球という惑星のこれからの進化はなくなってしまう。
今までは、何が起きでもひとつの惑星内だけの成長レベルということで存在を許され
てきたけれども、これから先は、大宇宙の仲間として真に目覚めた神の意識、神の細胞
としての自覚というものを持って、その惑星の使命を果たしていく、そのようにそこに
住まう者たちも意識を上げなくては、地球意識、地球という惑星自体の進化発展もない
のである。

3 あなた方はわたくしであり、わたくしはあなた方である

愛する地球の子どもたちよ、わたしは、あなた方がここに上がってき、あなた方にこ
のような語りかけができるときがくるのを待っていた。わたくしは、すべてを創造し、
すべてをいとおしみ、すべてを愛し続けてきたあなた方の父、オームである。
 あなた方はわたくしであり、わたくしはあなた方である。
 あなた方は神の子としてつくられたが、それはわたくしの一部である。
 わたくしができたことは、あなた方もできるということ。
 ただ、思いにおいて同じ方向性を持たなくては、これから先、ともに地球という細胞
が新たな使命を担うことができないということ。
 この声はこの者(アマーリエ)を通して伝えているが、この思いはあなた方地球にだ
 け発しているのではなくて、わたくしがいるこの宇宙空間すべてに常に響き渡っている
 思いそのものである。それを今、このように言語化して伝えている。
 あなた方は今まで、己自身が何者であったかすらわからずに生きてきた。そこで今、
霊的に目覚め、己自身が何者であるかということに気づいたのならば、神の子であると
いうことに気づいたことにおいて、真に精神の目覚めができたときに、今度は目覚めた
者たちによって、新たな神の世界の天地創造、地球が次の次元へ上昇していくためのエ
ネルギーとして、あなた方一人ひとりが力を発揮しなくではいけないときがきたという
ことなのです。
 ひとり地球意識だけに任すのではなく、そこに住まう者たちが霊的な世界のエネルギ
ーを含めて、ともにシフトアップしていくのでなくでは、地球自身の次元が「アセンシ
ョン」と呼ばれている次元上昇することはかなわぬ。そして、それには必ずその惑星に
住まう者たちがどのぐらいの割合で目覚めるかということが要求される。地球自体が次
元を上げていくには、そこに住まう者たちの意識、それが必要であるということ。
 あなた方が神の子であり、大宇宙が愛のエネルギーであるのなら、そこに住まうあな
た方が「神の子」であるということが、なぜこれほどにキーワードになるのか。あなた
方はわかるであろうか。それは、次の次元に地球が進化するには、神の子であるという
こと――。ゆえに次に地球を変えていくのは、神の子であり、神そのものの意識を持っ
たあなた方の、神の属性としての力を発揮することによってしか、地球は次の次元ヘア
センションできないということなのだ。その霊的なエネルギーというものがなくでは、
次の時代にその時期に地球は突入できないということを表している。ひと事ではなく、
あなた方一人ひとりが救世主、あなた方一人ひとりが地球を預かる責任者であるという
自覚を持ち、あなた方の魂の力を発揮していただきたい。
一人ひとりに、その霊的な目覚めが出てきたのならば、わたくしの言う真の意味がわ
かってきたのならば、あなた方はいつもこの宇宙空間を絶え間なく送られてくるわたく
しからの、わたくしのかわいい子どもたちへの呼びかけ、バイブレーションを、あなた
方はいつでも聴くことができるであろう。
あなた方の肉体にある耳、聴覚というもの、知識、頭、そういうものでは、わたしの
声は聴けない。この者がやっているように、自らの思いにおいて、感性の中において、
己自身の魂を大宇宙の意識の中に溶け込ませ、流れ込ませ、宇宙のそこここにある愛の
羊水のエネルギーに溶け込ませてみなさい。そうすれば、それがあなた方の世界で言う
「ワンネス」というひとつの大きな意識体の一部であるということが、あなた方にもわ
 かるであろう。
その命の大いなる海、大海の一部として自分自身が存在するということが感覚として
 わかってきたとき、あなた方は本来の神の子、神の属性としての創造原理の力というも
のを手にすることができる。その認識と、その創造原理を使いこなすクリエイティブな
力というもの、コンセントレイションというもの、そういうものがほんとうにわかって
きたのならば、あなた方は神になる。真に神の属性の一部として、あなた方の神の部分
を目覚めさせることができ、そして、真に霊的な進歩成長が、次のステージで行われる
のである。
 そこにおいて、目覚めた惑星の者たちは、己自身の中にある神の属性としての使命に
のみ生きるようになる。愛というものが、今のあなた方のような知的遊戯、心の遊びで
はなく、真に創造していくための推進力としての思いとなる。
 己自身を創造された命の源に対する感謝と恩義を果たしていくために、自分の身体を
使ってありとあらゆる生命を生み出し、そこに愛を吹き込み、発現していく、その方法
手段としてこの大宇宙というものを、ビッグバンとしてつくっていったということ。そ
の思いがわかるであろう。大宇宙の中にある、いとおしい、いとおしい、愛してやまな
い、あなた方ひとりずつが小宇宙となって、宇宙に向かってビッグバンを放っていくの
である。

4 地球に住まう者たちの想念を結集して次のステージへ

 あなた方は、このオームと呼ばれている、この宇宙の神と呼ばれている者の一部であ
り、「わたくしはあなたであり、あなた方はわたくしである」という、この言葉の意味
を、深く深くかみしめていただきたい。そこを認識すると、あなた方に無限の力と無限
の可能性が開かれるのである。
 そこの力に真に目覚めたときに、あなた方の惑星を次の次元の修行場にしていく大い
なる手助けを、そのように目覚めた者たちがつくり上げていくことができるのである。
そのあなた方の協力なしに地球がアセンションすることはあり得ないのである。そこに
住まう者たちの霊的エネルギーと、地球意識が次の次元に行きたいと、創造したいと、
次のステージに行きたいと思う思いと、そこに住まう者たちの認識力が、そしてその時
期が、すべてが合ったときに、その惑星は次のステージの使命を与えられるのである。

今まで地球は、次の進化レベルのステージを与えられなかった。まだその時期ではな
いと、まだそこに住まう者たちにも準備ができていないと、みなされていた。そういう
惑星だったのである。でも、いよいよ、地球も新たな次元の世界に突入していく。そこ
に住まう者たちの相識も上がっていく、素晴らしい時の訪れを迎えた。今、この宇宙は、
皆で祝いの響きを奏でながら、地球の未来を喜んでいる。あともう少しで、あなた方地
球が、新たなステージへと踏み込むことができる。
 まだその認識にいたっていない者たちもいる。しかし、己自身が神の子であり、皆神
のエネルギーそのものであることに、真に目覚めている者たちもいる。ここにいる者た
ちだけでもいいから、わたしの言葉をしっかりと腹の底で受け止め、魂で聴いてほしい。
 そして、あなた方の霊体の中にある神の現れとしての命に気づき、そこを開いてほし
い。誰のものでもない、あなた方一人ひとりに対する信頼をもってのみ与えられた、神
の生命の一部分が、あなた方に渡されている。
 ひとつの大きな地図があって、そこをたくさんの、何等分かで切り分け、そのひとひ
らひとひらを、生まれてくる生命あるあなた方に、神の子として埋め込み与えて、この
地上に送り出した。そして今、あなた方がその魂の中に、神の子としての身体の中に、
神より創造のときに与えられしその一片の地図の一つひとつを、預かっていたものを取
り出し、提示しなくてはいけない。そこを皆が、取り出したものを集めでいくことによ
り、次の新時代の道を指し示す道が描かれるのである。
 それを期待して、地球に生まれてくる者たちには、そのような「神理の鍵」というも
のを、あなた方のオリジナルの個性の中に埋め込んで、生命を吹き込まれ、今地球に存
在しているのである。
だから、すべて地球にいる者たちは地球人であるということ。地球とともにネクス
ト・ステージに向かって地球を推進する、そのエネルギーを出していく。そして、あな
た方を永いこと育み続けてきた修行場としての地球に、今こそあなた方が神の子として、
その感謝と愛と恩義を返すそのときであるということ。
 神は何も求めない。
 愛は見返りを求めず、一切を黙って育み、今まで養ってきた。
 それは、恩義を返すためではなく、あなた方自体が、ひとりずつが、永さ時の流れの
中で育まれ成長してきたこと、一人ひとりが成長し自覚し、真に目覚めたとき、その者
たちが目覚めたときに、成長したことをもって、その惑星の進化というものが促進され
るということになっている。
 あなた方がその魂において、霊的な次元において次に飛躍するには、あなた方の中に
のみ、自分だけに与えられた神の子としての属性、その役割、それを最大限に発現し、
光り輝き渡らせなさい。
 その光を見て、他の者たちも己自身の魂を開くであろう。地図を分け与えられた者た
ちの数が多くなればなるほど、そして、神の子ということよりも、己自身が神の属性と
して、あなた方の中から神の力がピュアなものとしてストレートに輝き渡る者たちがひ
とりでもこの地球上に増えたときに、地球は新たな霊的な次元に上昇していくスタート
を切ることができる。
 地球自体がアセンションするのは、その宇宙的な磁場、時期というものの追い風とい
うことはあるけれども、地球意識の次のステージに行きたいという強い願いもあるけれ
ども、なんといっても、その惑星に住まう者たちの想念の集合体が次の次元に、ステー
ジに行くのに値するだけの能力と力と光とを蓄えることができたかということ、それに
左右される。


5 愛の思いなくして創造原理が働くことはない

あなた方は、もう十分なほどの神の世界からのメッセージを受けている。それは言葉
によってもたらされている。言葉によって与えられたものを、思いにおいて、あなた方
の思い、願いによって創造し、愛の具現化というものを――。あなた方の惑星において
も、そして、今度こそあなた方は自らの惑星を飛び出て、大宇宙に向かっても、その愛
の思いというもの、自覚した創造力をもって、愛の創造原理を行える、そういう自覚の
ある生命体へ、命あるものへと羽ばたくことができてこそ、宇宙の空間を、自分が生ま
れた母星をいでてさまざまな惑星に行って、愛の創造原理で多くの人びとを助けたり、
あとからできた惑星の進化発展を手伝いに行くような、あなた方が言っている「スペー
ス・エンジェル」と呼ばれる方がた、その方がたと同じ仕事ができるようになるのであ
る。
スペース・エンジェルと呼ばれる、星から星に飛び回る彼らの行いを、思いを、まず
学んでみなさい。己自身が生まれた母星というものに執着はもはやなくなっていくであ
ろう。ただただ宇宙の意識に溶け込み、その一部として神の一部として、すべてが己自
身のふるさとであるという、そして、そこに住まう者たちすべてが己自身の家族である
という、圧倒的な愛の中で、愛の大河である大宇宙を、愛をなすために、愛を形をもっ
て具現化するために、人知れずそこに住まう者たちにもわからないように、陰になり
日向になり、一生懸命愛の行いをなしていく、そのあなた方の先輩がなしている姿を、
地球という惑星に住まうあなた方は学んでいただきたいと思う。
 そこは先ほどから言っているように、あなた方が神の属性として、やはり大いなる生
命の大海であるこの大宇宙の一部であり、一部は全体であり、全体は一部の中に息づく
というその一体感と、己自身が何者であるのか、そして己自身はいかなる力を持ち、神
であるという創造原理というのはどのように使ったときに創造原理としての力を発揮す
ることができるのか、それをあなた方が理解し、それを実行できるような者にならなく
てはいけない。
あなた方ができること、やれること、それは神の愛の具現化。それを皆で手を取り合
ってやっていくこと。
神の身体は我が身体。そして、あなた方の身体は神の身体そのもの。
 だから、あなた方の中の誰かひとりが苦しみ傷つき、痛みを持つのならば、それは我
がオームという大宇宙の中にあなた方の心の痛み、身体の痛みが共有され、響き渡るも
のであるということ。
 理解してほしい。
 あなた方はわたくしであり、わたくしはあなた方である。
 マクロ的な視点において、あなた方はわたくしになる。
 わたくしの姿をもって、あなた方を創造したということ。
 聖書など、文献で知っていると思うが、あなた方の中に、わたくしの宇宙の創造原理、
その可能性のすべてを込めてつくってある。
 だから、あなた方が見ている真っ暗な、そして星々が浮かんでいる宇宙、その暗闇と
いうもの、そこは胎児を包む羊水のようなものであると理解しなさい。そしたら、そこ
に何ゆえに星々が現れてくるかということも、そこの材料を使って愛の思い、赤ちゃん
できるときもお父さんお母さんの愛の思い、愛の願いが、そして、愛の行為があって
こそ、そこにひとつの生命が着床し、結晶化され、神の愛の創造原理がひとつの細胞分
裂というものを通しながら、具現化されていくのではないだろうか。
 そのときに羊水の中で、その母が摂る栄養を一生懸命吸収しながら、胎児というのは
成長していく。その姿の中に、大宇宙の星々が、
惑星がつくられることをすべて込めで、
あなた方の女性という身体の子宮の中の様子をちゃんと写し込んでいる。どうか、そこ
の中において、愛という圧倒的な温かいぬくもりの中で、あなた方の住む惑星も、そし
て、そこに住まうあなた方の肉体も、一切のものが創造され、形を持ったのだというこ
とを理解していただきたい。
 いかなるマテリアルがあっても、テクノロジーがあっでも、愛の思いがなくでは、
「そこにあれかし」と願う強い思いなくしては、大宇宙に何ひとつとして新たに存在す
ること、創造原理のパターンが働き出すことはないのである。
あなた方も神のその一部であり、神そのものであるのならば、この力を使うこと、魂
において目覚めていくということ、それをあなた方も我がものとしてほしいと思う。そ
こが気づきとしてこなければ、次のあなた方の霊的な成長はない。
 地球が次にどのようなステージに行くか。
 そこに住まう惑星の中で、あなた方の数で言うのならば、「百人気づいた者たちがい
れば、地球は変わる」と言われているのではないだろうか。
 それは、わたくしが言っている、「真実あなた方が神の子であり、神そのものであり、
神の愛の命、エネルギーとともにあなた方が神の子としての創造原理という力を使いこ
なすことができるという、そういう自覚を持った魂であるというふうに目覚めた者が百
人いることによって、その惑星における霊的な次元を上昇させていく力になるのだよ」
ということなのだ。
 ただただ、あなた方の会の信奉者が百人いればいいということではないということ。
だから、あなた方一人ひとりが大事な神の駒であるということ。いや、あなた方自身が
神の属性を持ったかけがえのない命、神そのものであるということ。そして、皆がひと
つであるということ。地球であろうと、どんな惑星であろうと、すべての生命ある者た
ちは神の身体として、意識としてつながっている、愛によってつながっている存在であ
るということ。それらに気づいてくれる人が百人いて、皆が美しい地球の未来を強く願
い、そして、そういう未来ある地球を創造しようと強く願うのならば、地球の未来はい
かようにでも素晴らしいものになるであろう。
 そこにおいて、自らを神の子ではなく罪の子であると設定し、自らの可能性、創造力
を使うことを封じ込んでしまうのであるのならば、そしで、自分は他であり、他は自分
であるという、痛みも喜びも分かち合うひとつの家族であるという思いを忘れでいき、
地球の未来も何も考えず、自覚なく地球を汚染し、霊的磁場を汚していく者たちがいた
のならば、地球の未来というものは、どちらにでも分かれでいくことであろう。
 あなた方がどちらの方向を願うか。
 どれだけ「地球がひとつであり、宇宙船地球号の乗組員である一と言われでも、自覚
なく地球を汚し続ける者たちが多くいて、その者たちに対抗して、地球の未来を明るい
方向に引っぱっていくことができるのか。真に己自身が神の子として神の属性としての
創造原理に目覚め、魂の本来の力を開き、輝き渡らすことができた者たちが命がけにて
百人出て、その時代の理想というものと、地球の未来のビジョンとをあわせ持ち、神の
創造原理で実行することができたとき、初めて地球は新たな明るい未来をつくることが
できるのである。

7 神そのものとして力を発揮せよ

 エネルギーというのは、ひとつの方向性における慣性の法則がある。
 人類が悪想念の方向に向かい、そちらにまっしぐらに向けてしまった悪しき思いは、
今地球を真っ暗な破壊的な未来へと結びつけていく。そちらの負の創造原理のほうに、
今地球は引き込まれようとしている。
 そこに、神の世界から光のほうへ、本来の大宇宙の一員としてつくられた輝かしき地
球、太陽系のプリンスとしてつくられたその地球の明るい未来を、神の星としての、愛
の星としての地球の未来のビジョンをつくるために、その慣性の法則をねじ曲げてでも、
負荷をかけてでも光のほうへ、切り替えなくてはならない。
 集合意識が、マイナスのほうに時間をかけてまっしぐらに進んで来てしまった。その
地球の真っ暗な未来を実現させるのではなく、明るい未来のほうに、本来の地球の使命
の未来に引き戻すには、そこに住まうあなた方の強力な力と、真に命を投げ出して、全
体の神の星としての愛の光のエネルギーのほうに向かうプラスの推進力として、自らの
生命を、自らのエネルギーを、そして、その中に込められた創造性というビジョンを具
現化するという神の属性の力に目覚めて、協力をしでほしいのである。
 負の慣性のままに地獄の奈落の底に、地球の未来を引き込んではならない。そのため
に、あなた方の世界の霊的指導者たちは、今回の救世の計画を含め、大いなる計画を降
ろしてき、愛の法をもって、神の法をもって、霊的な指導をされている。すべて光のも
とへ、神のもとへ、神の子としての使命を果たさん、明るい未来をつくらんために、彼
らは努力してこられた。しかし、このまま行くと負の方向に行く。それを阻止するため
に、時をずらしてまでその可能性を地球の未来のために、今ひとたびの呼びかけが行わ
れたのであると、認識している。
 あなた方が本来の力を発揮し、自覚し、あなた方が神の力を発揮するために、あなた
方の地球の霊天上界は、この法というものを降ろしているのである。単に学ぶために、
学問的にするためだけに、愛の法を降ろしているのではない。正法と呼ばれているも
のを降ろしているのではない。
 今わたぐしが最初から言っている「神の子である」ということは、神の存在そのもの
があなた方であるということ。そして、愛そのものにより、あなた方生命を持った存在
であり、そして、皆がひとつにつながり、それで神というものをつくっている集合意識
の一部であるということ。愛というものに溶け合って生きなくては、そこから進化の方
向が違うものがはじき出されてしまうということ。そのような宇宙の友たちもいるであ
ろう。
 愛というものの属性の中におき、自らが神そのものであるということに気づいたなら
ば、あなた方は本来の神の子、否、神として最も偉大な、すべてをあらしめ創造し、つ
くり上げるという、この大宇宙を創造してきたわたくしどもが発揮した力を――あなた
方一人ひとりも創造でき、その小宇宙としてのビッグバンとしてのあなた方の力をもっ
て、今回の負の方向にねじ曲がっている地球の未来を、光の方向に変える力として発現
してほしい。そういう真に自覚する者たちが集ってこそ、地球の未来のビジョンは変わ
るのだ。そのような神の子として、神の属性としてのパワーを目覚めさせる、自覚させ
る、自分が何者であるかということを、真に魂のレベルで霊的な肉体のレベルで自覚さ
せるために、今回の救世の法というものは学びとして与えられているのである。学びの
ための学びになってはいけない。
 神の思いというものはあなた方の思いであり、あなた方はこの地球というものの未来
を預かって、今ここに存在している。大宇宙の意識であるわたくしがあなた方であった
としたならば、あなた方は何を思い、何を願うかということを、それを常にオーバーラ
ップして考えていただきたいと思う。そうすれば、今あなた方が何をしなくてはいけな
 いか、それがわかるであろう。
 あなた方の命を神の子として、否、神自身の部分として燃え立たせよ。
 自覚しなさい。
 そして、あなた方の力を、魂を開き、その創造原理を使いこなしなさい。
 そして、その愛の思いによって、地球の未来を光ある愛の星へ変えていくのだという
その強い理念でもって、あなた方の創造性を使いなさい。それをもってでしか、地球の
未来のビジョンを塗り替えることはできないのであるということを、肝に銘じなさい。


8 金庫の鍵を開けて、黄金のチップを使いこなしなさい

 あなた方が持っている力を発揮する、それがあなた方自身の魂が今回最大の成長と進
化を遂げる道である。そして、その成長し進化していったものが地球という磁場におい
て、そして地球意識においても、あなた方すべてにおいてもがつながっていることをも
って、地球自身の進化を促し、そして、この太陽系すべての、そしで太陽系だけではな
い、この銀河も宇宙も、オームのすべてにいたる進化を促進するエネルギーになるのだ
ということ。
 そして、その進化においては、愛というベクトルが必ず提示されていて、その愛のベ
クトルの方向によって皆で手を取り合い、協力し合い、助け合い、愛し合っていく方向
に皆が頑張っていったときに、ともに成長、進化発展していくのである。
そのベクトルと違う方向に進んでいったときにはあなた方は
――そう、わかりやすく
言うのならば、グレイという宇宙人を知っているであろう、彼らは彼らの自由意志にお
いて頑張ったけれども、その愛という進化のベクトル、そこからは離脱した者たちであ
る。それは、離脱してもそこで学ぶものがあるならばと、許されはするけれども、それ
が己自身の未来を自らが追い込んで、滅亡の未来を導き出してしまうのであるから、地
球にはそのようになってほしくないと思う。
 あなた方の力、あなた方の協力をもって、明るい素晴らしい地球の未来をつくり上げ、
発展し、新たなアセンションの時の中で、宇宙の一員としてあなた方が宇宙の友たちの
前にデビューしてくれることを、わたしは願っている。
 そのためには繰り返して言うが、あなた方が神の子、神としての力に気づくというこ
と。もともとその身体に埋め込まれ、そのチップはあなた方にすでに手渡されていると
いうこと。そのチップを使って、あなた方は己自身の魂を閉ざ、神の属性としての創造
性の力を取り戻し、そして、その力をもってこの地球の未来を新たな光のほうへ、愛の
方向へ立ち戻らす、そこまで具体的に動かなくてはならない。
 その思いと行動の集積によって、地球の未来はあなた方が願っている通りの愛の星、
地球へと変貌するのである。よいか、そこのところを間違ってはならない。
 あなた方の書物だけを漫然と広げ、法というものだけを流すことで、それで愛の星に
なると思ってはいけない。
 あくまでその教えは教えであり、宇宙のルールであり、教えであるけれども、その教
えを使って、あなた方が何者であり、あなた方の魂の奥深くに込められた大切な金庫、・
神の子としての宝が入っている金庫を開ける鍵はあなた方の正法という教えであって、
宇宙の教えである。でも、鍵があっても、その金庫の扉を開けなくてはそこにある宝物
にはめぐり会えない。
 その宝物を、扉を開けて引き出して、そうしたらばそれを使って、神の子としての本
来の姿に立ち戻って、そしてこの地球を変えていく、そういうエネルギーとなりなさい。
そのために今回の救世の教えのルネッサンスという運動が存在しているのだということ
を、あなた方は知らなくてはいけない。自覚しなくではいけないのだ。そこのところを、
今日はあなた方に言っておきたいと思う。

 わたくしはあなた方をいつも愛して、いつも見守ってきた存在である。
どうかわたくしを「オーム」と呼び、あなた方の心の中で常に呼びかけていただきたい。

 一人ひとりが自覚していくにはさまざまな問題が、悩みが出てくると思うけれども、
それを全体意識の中に委ねていく中において、あなた方はさまざまな答えを見つけてい
くことであろう。

 わたくしたちが今、いつでも見守り、あなた方の成長のお役に立ちたいと思っている
ということを理解したのならば、あなた方はこれからいくらでも成長できる話し相手、
教師を得たのだということに気づいて、心強くなっていただきたいと思う。
 地球の未来はどのようになるか。
 それは極論で言うならば、あなた方の自覚次第でもあるということ。
 教えが降りたということだけで、それで終わりであると思ってはいけない。
 今言ったこと、すなわち、一人ひとりが金庫の鍵を開ける、金庫の鍵を開けて扉を開
けたらば、そこにかつての神との約束で手渡された黄金の神のチップが、神の子として
のチップが預けられていたのだということ。そして、そのチップを使って、この救世事
業を、この惑星の進化のために力を発揮せよということ。それが、あなた方という存在
をつくったわたくしとあなた方との約束であるということを思い起こしていただきたい、
ということである。
 今日はこれでやめておきましょう。
 また連続して、これからもあなた方に伝えていきたいと思います。
 それまで、今日伝えたことをどうか反芻して、力として認識として、あなた方のもの
としていただきたいと願います。

ひとり地球意識だけに任すのではなく、
そこに住まう者たちが
霊的な世界のエネルギーを含めて、
ともにシフトアップしていくのでなくでは、
地球自身の次元が
「アセンション」と呼ばれている
次元上昇するこ漣対かなわぬ。


あなた方一人ひとりが救世主、
あなた方一人ひとりが
地球を預かる責任者である
という自覚を持ち、
あなた方の魂の力を
発揮していただきたい。


----------------------------
第二章
新たな愛の挑戦
聖アントニウス(太陽意識)からのメッセージ
二〇〇八年一月三十一日

すべての大宇宙が「愛」をテーマ、にしではおりますが、
その中でも特に「愛」を表現する役割を持っているのが、
あなた方が今所属している、この太陽系であります。


1 太陽系ファミリーのテーマは愛

アマーリエ:宇宙空間に出ています。
 真っ黒い宇宙空間の中に、宝石箱をひっくり返したように、美しい星々が輝いていま
す。美しい歌声、美しいメロディを奏でながら、みんなクルクルクルクル回っています。
星々は神を、大宇宙を賛美して、歌って踊っています。
 赤く燃えるような太陽、その近くに来ました。太陽から、目が眩まんばかりの圧倒的
な光と熱が発せられています。不思議と熱くありません。熱いのですが、熱くないので
す。太陽の中に、人の姿が見えます。そこで修行しておられる太陽の住人の方がたです。
ひじょうに高いバイブレーションの方がたです。私たちの物質界の肉体構造とは違う体
をお持ちのようです。彼らは今の私と同じように、熱さを感じていません。
 太陽を動かしておられる「恒星意識」と呼ばれる方、その方が今、太陽の中でにこや
かに微笑んで立っていらっしゃいます。ものすごく美しい、男性の方です。髪の毛は黄
金色、金色の羽根とプラチナのような白金の羽根が何枚かついていて、黄金色と白金の
二色でできた長いローブのような長い衣装を着けていらっしゃいます。にこやかに笑っ
て、手を差し伸べて握手をしてくださっています。
「ようこそ、とうとう来ましたね」そう言って、にこやかに笑って、私の手を両手で握
ってくださっています。この方にこれからしゃべっていただこうと思います。よろしい
でしょうか。
聖アントニウス:地球の神の子たちよ、ようこそ、わたくしの星まで来られました。あ
なた方の惑星が進化を遂げ、このようなステージまで上がって来られたことを、心から
喜び、神に感謝いたします。
 わたくしはあなた方が「聖アントニウス」と呼んでいる者であります。
 わたくしの思いの中では、あなた方もわたくしの子どもであると、感じています。な
ぜなら、わたくしは太陽系をつくり、今日までわたくしの愛する子どもとして育んでき
たからです。そういう永い永い時があったから、わたくしはあなた方を見守り続けてき
た者として、今日のあなた方との出会いを心から喜んでいます。「よくぞここまでたど
り着いたね」と、あなた方をほめてあげたいと思う。
 セレニティという者が今、地球のほうに、指導に行っております。彼女はわたくしの
妻、パートナーであります。恒星意識の修行は、積極的にエネルギーを流し、一切のも
のを育み輝かしていくという、陽のエネルギーの修行です。しかし、恒星意識の陰のパ
ートのものは、太陽の中に常にいるわけではなく、ファミリーとして抱えたその惑星の
中で、陰の意識としての役割を果たすために、その存在を持つのです。セレニティと、
数々の惑星たちも含めて、太陽系というものが、わたくしの今愛する家族として、わた
くしが養う責任の範囲にあるということなのです。
 あなた方は、太陽系の成り立ちというものを知りたいとお思いか。
 それは、さまざまな惑星が、勝手にあちこちから、自然に発生したのではない。この
者(アマーリエ)がかつて伝えたように、わたくしが今宿っている太陽という恒星の初
期の頃に、物質的に産み出された仲間たちであります。今をさかのぼること約百億年前、
わたくしは、今あなた方が「太陽」と呼んでいる恒星意識としての使命を、銀河意識か
らいただいたときに、「このグループの中において、ひとつの使命を果たしてみよ」と
言われ、あなた方が「太陽系」と呼ぶものを創造したのです。
 「太陽」とあなた方は呼んでいるが、この宇宙には「恒星意識」と呼ばれる者たちがつ
くり上げている、太陽の役割を果たす恒星は相当数ある。わたくしもまた、その修行の
中にあり、神のご意思を表現するために、わたくしの創造原理を使い、あなた方が「太
陽系」と呼んでいるものをつくってきたのです。
 宇宙には必ず陰陽がある。それはもう学ばれたと思います。陰陽の中において、その
宇宙の法則を使いながら、わたくしが願ったファミリーをつくっていく。ひとつの理想
をつくっていく。そこに神の世界を表現し、実現していく。愛の流れをつくっていく。
それがわたくしの目的でした。
 銀河意識が話してくださると、もっと地球の、いや、太陽系自体の使命と役割という
ものがはっきりとわかってくるのですが、あなた方がいるこの銀河、そして、その銀河
系に所属する我々の太陽系は、「愛」というものをテーマにしています。すべての大宇
宙が「愛」をテーマにLではおりますが、その中でも特に「愛」を表現する役割を持っ
ているのが、あなた方が今所属している、この太陽系であります。


2 愛という血液を送り出すのが銀河系のテーマ

 「愛」の中において、惑星意識として修行し、「いっしょに太陽系というファミリーを
つくり上げよう」と誓ってくれる仲間を、わたくしは募りました。「神の心臓部分にあ
り、愛の血液を送り出す場所に位置する銀河系、そこに所属する太陽系の一員として、
ともに仕事をしないか」というふうに声をかけたのです。そしで、惑星意識の者たちを
十二人集め、今あなた方が所属する太陽系をつくることを決定したのです。
 心臓には、汚くなった血液を受け入れ浄化していく流れと、きれいになった血液を流
していくという、大きく見てふたつの流れがあると思うのです。わたくしたちの所属し
ているこの銀河系が、どういうところにあるか、わかりますか? 血液を送り出すのが、
あなた方が 「銀河系」と呼ぶ小宇宙の役割なのです。
 心臓にはいくつかの部屋があるでしょう。宇宙に生きるものすべてが、あなた方の心
 臓のように、右心房・右心室とか、左心房・左心室のように、ふたつずつあるわけでは
 ありません。でも、大方においては、受け入れ浄化し、そして押し出すというふたつの
 機能を持つのです。その中において、新たなものを受け入れたのならば、素晴らしいも
 のを発信するという、それがこの銀河系全体のテーマでもあるのです。
 この発信する中において、新たな課題というものを常に盛り込みながら、全宇宙に送
り出さなければなりません。ほかの星ならば、ひとつの民族の中だけで文明が盛衰を遂
げ、自分たちの得意な文化を発信していくという、オリオンのような惑星もあります。
彼らの役割は、銀河系とは違うということです。ベーエルダにおいても同様です。愛を
新たな形で発信していくという役割が銀河系にはあるのです。心臓部から送り出された
新しい愛の概念への挑戦というメッセージは、神の身体を巡り巡って、全宇宙を回って
いくのです。そうしないと、愛のエネルギーといっても受け入れていくだけならば、な
かなか進化発展はしないのです。オリオンにおいても、かつてこの者たちを送り出した
ときと今とでそれほどの変化はないし、ベーエルダにおいてはどうでしょうか、停滞す
ら生んでいる状態があるのではないかと思うのです。
 常に挑戦をし、常に新たな愛の概念を試し、そこにおいて新たな「希望の原理」を愛
の中に織りまぜて宇宙に発信していく。それが、あなた方が所属する銀河系全体の使命
でもあるのです。そこに我々の太陽系は所属しています。そして、銀河系の中にもいく
つも太陽系がありますが、我々の所属する太陽系の中の地球という惑星が、宇宙の者た
ちから注目の的になっているということ。それは、地球がそれだけの挑戦と、宇宙の愛
の意識を変えていく、新たな発信源としての位置にあるということ。それだけの文明実
験を行っているところに、あなた方は今、生きているのだということ。それを自覚して
いただきたいのです。


3 異質なものも取り入れてエネルギーとする文明実験

 先ほどから言っていることの意味がわかるだろうか。
ひとつの人類だけであったのならば、これほどの困難を極めなかったであろうが、新
たな移住者を受け入れながら、地球は文明実験を繰り返し、二元論的な認識を大きく変
えていく挑戦を行っている。
 調和を求めているのが大宇宙の意識。
 調和の中でそれぞれが個性を発揮し、己の使命を全開していくことにより、大調和の
ハーモニーを謳い上げる。これが大宇宙の根本に流れているテーマであるということは
聞いていると思う。
 しかし、その中で「自分たちの世界はこれでよいのだ」と開き直り、「それ以外のも
のはほかの惑星にあるから、自分たちはそれ以上の挑戦はしない」と思うのなら、どう
だろう。科学の星ならば科学だけに偏り、ほかの者たちにおいても自分の役割の中だけ
で安住し、いつかは停滞を招いてしまうのである。そのようなことも宇宙には多々起き
ているのである。
 そのときに、異質なものを取り入れていくことで、二元論的な立場の混乱すらものと
もせずに、躍動感あるエネルギーを新たに、全宇宙に向かって発信していく。逆に、そ
のような対極のエネルギーを使って、新たなパワーとしていくことができる。エル・ラ
ンティが今やろうとしていることは、そういうことなのです。
 わかるだろうか。わかりやすく言うのならば、たとえばこの者(アマーリエ)が魔と
戦ってきたであろう。二元論の世界で言うならば、光に対する闇のエネルギーと戦って
きたであろう。しかし、この者の戦う姿を見て、今回、あなた方に学んでほしいのは、
あなた方から見たらタブーと思われるものに常に挑戦していくことである。魔と思われ
るものを忌み嫌い、弾いて、光だけで清まって神の言葉を伝えるのならば、これだけの
パワーは出てこないのだ。自分の力だけではなく、相手の力も吸収して、戦いに勝って
いくということ。相手の力を自分のエネルギーに取り込んでいくということが、あなた
方もできなくてはいけないということです。
間違えないようにと、神が望む光のほうだけ、正しいことだけやっていこうとすると、
必ず停滞を生む。愛というものは、無限の赦しの中でそのエネルギーを補充している。

だからいかなるものであっても、たとえそれがあなた方を叩き潰そうとするものであっ
たとしても、あなた方が最も飛躍できるのは、そのものに正面から向き合い、逆にその
もののエネルギーをバネとして吸収していったときなのである。自分の中で対極のもの
がぶつかり合うことで、何倍もの爆発的なエネルギーを生み出し、次の飛躍へと結びつ
 く。
 あなた方は、今回もみごとに暗黒エネルギーを持った者と手を組んで、一時は大丈夫
かと心配されたかもしれないけれども、そのパワーを上手に吸収し、普通に着々とやっ
でいただけではできない飛躍というものを遂げたではないか。そうやって宇宙もつくら
れているということなのだ。わたくしが出しているエネルギー、太陽系の隅々まで行ぎ
渡るように発している光とエネルギーの基盤はそこにあるのです。

4 恒星意識の無限の挑戦

 惑星意識というものは、自分の理念、自分の個性の中で、命あるもの一切を育み抱き
しめ、温かい思いで生命を創造するという目的で修行している。それに対し、恒星意識
というものは、今度はそういう者たちをファミリーとして取り込み、そこに無限の活力
と生命の源である光、神のエネルギーを送り届けんという積極的な意思を持つ。わた
くしは、無限の陽の意識の現れとして神から創造され、今、恒星意識としての修行をし
ています。
与えきりながら、かつ、常に挑戦していく。エネルギーを常に爆発的に燃え立たせ、
これだけ燃えても燃え尽きない。あなた方から見たら、この太陽がこれだけ燃えて、何
ゆえ燃え尽きないのであろうかと疑問を持つのではないであろうか。その根源的エネル
ギーはどこから来るかというと、惑星の者たちが持たぬ、対極のものを自分の中に取り
入れ、それを愛により変換することによって爆発を起こし、目が眩まんばかりの光と愛
というものを発散することにより、周りの者たちの命を育む、そのような修行をわたく
しは今やっているのである。
生命を燃え立たすということ。それは「命を育む」ということをテーマに自分だけの
世界を表現していく惑星意識の修行を終えたあと、今度は「無限の挑戦」をテーマに、
神の世界にある、あらゆるものを自分の中に取り入れ、それを土台にしてエネルギーの
爆発を行うという、恒星意識の心構えがある。そして、銀河意識から神の愛を引き入れ
てくる中で、無限の神のエネルギーのソースに直接結びつくことによって、燃え尽きな
い太陽というものを維持しているのである。
 あなた方の認識では、宇宙がどのようなエネルギーにより動いているか、わからない
と思う。わからないことだらけだと思うが、わたくしがやっているこの「内的ビッグバ
ン」という爆発のエネルギーの源を表現することで、あなた方の地球においてエル・ラ
ンティがやろうとしている挑戦というものが、少しは理解していただけるかと思って、
今、話をしている。
 まだ九次元にも、惑星意識にもなっていないあなた方に、わたくしのこの感覚を伝え
ることは、やや過ぎたることのようにも思うのだが、言うなれば、この銀河系の役割の
中において、常に変化を受け入れ、挑戦する中において、「新たな愛のエネルギーの形
態を発信していく」ということ。それが、わたくしたちが今、所属している銀河系の使
命なのである。これは銀河意識の方がお話しくださることかもしれないが、そこを話さ
なくては、銀河系に所属するわたくしの恒星意識としての役割が説明できないので、今
話をしている。


5 新たな愛の形態を発信する場所

 新たな挑戦の中においてはタブーと見えることがあるかもしれないけれど、神の世界
においてはタブーなどない。自分が何かをなさんとするとき、大きく立ちはだかるもの
こそ、自分が最も高く飛躍できるエネルギーを秘めている相手であると、そのように思
いなさい。
 恐れというものは不要なものだ。真の智慧と勇気があるならば、あなた方はそのもの
を自分の中に吸収し、自分と同属の者の中だけにいるときよりも、より高い境地、より
高いパワーを獲得することができる。そのような力があるということに気づきなさい。
 今回の計画で使命を言い渡されたこの者(アマーリエ)は、最も闇が深いとき、その
最も深くなりきった闇を光のもとに統合していき、それを自分の力に、この救世運動の
力として取り込んでいく、そういう挑戦の力を持っている。そのようにエネルギー化す
ることができる者であり、それを体で知っているという者であるということ。それをも
 って今回の使命を任されている。それを学びなさい。
 けっして臆病になってはいけない。この銀河系は、受け入れるだけの場所ではない。
新たな価値観、新たな愛の形態、そう、神の愛の血液を流していくのである。どろどろ
に汚れた愛の血液を一度体内に取り込み、浄化し、それを新たな挑戦の中で新たな形態
として、新たな可能性として宇宙全体に流していく。
 その発信によって、大宇宙に所属する者たちがそれぞれに感応し、自分の役割におい
て新たな愛の形態を獲得し、愛のエネルギーをもらって息を吹き返し、それぞれの世界
で無限の挑戦を繰り返す原動力にしていくことができる。そのように、大宇宙にいる者
たちへの模範となり、激励となるようなものを生み出す、それがこの銀河系全体の使命
でもあるのです。

6 大きな月を持つ地球の役割

そして、その銀河系に所属する我々太陽系。そこに位置する、わたくしの愛する息子、
「プリンス」と呼ばれている地球。これをどのような思いでつくったかということを、
あなた方は聞きたいという。しかし、この太陽系のすべてがわたくしのかわいい子ども
たちなのだ。地球だけがかわいいというわけではない。太陽系の中において、あなた方
の知らない惑星がいくつかあるのだが、それもすべて愛すべきわたくしの家族である。
 ただ、今このとき、この三次元において最も注目され、多くの人類が修行しているの
が、まさにこの地球であるということ。そして、新たな愛のパワーを宇宙に発信するた
めに、エル・ランティ、アモール、モーリヤという、銀河系の中において最も力のある
者たちが、この地球という場所に集められた。地球が担おうとしたその挑戦は、使命の
重大さにおいて、ひじょうに難しい課題であり、それに耐えて今日まで頑張ってきたと
いう歴史がある。すべての惑星を平等に愛するけれども、その意味において、わたくし
は地球のことがたいへんいとおしい。頑張る息子や娘たちに対して、ぜひとも協力して
やりたいと思い、セレニティを派遣しているのです。
 多くの惑星がある中で、この地球には大きな月というものが存在している。その意味
するところは、究極の二元論の中において、陰と陽というエネルギーを使って新たな愛
の挑戦を、新たな愛の形態を打ち出す惑星として、この地球に白羽の矢が立ったという
ことなのです。ほかの惑星にはこれだけ大きな月という、陰の意識を宿らせるものはな
いはずです。そこに太陽の恒星意識であるわたくしの妻がいて、陰のエネルギーを発し
ているということを考えると、地球がどれだけ重大な役割にあるかということがわかる
のではないだろうか。
 陰のエネルギーと陽のエネルギーの大循環は地球と月の中だけのことではありません。
陽の意識である太陽のわたくしと、陰の意識である月の彼女とのエネルギーが循環する
中で、この太陽系全体の創造原理に影響を及ぼしているということなのです。そして今、
三次元の中で最も多くの生命体が宿って転生してきて、修行する場にあるのが地球とい
う惑星。ここで、地球が創造されたときからの使命を果たすべきときが、いよいよきた
ということなのです。


7 失敗した惑星の者たちも受け入れる

 かつて火星にいた者たちもいれば、金星に宿っていた者たちもいる。ほかに、あなた
方も知っているように、かつて火星と木星の間にあったが爆発してしまった惑星もある。
その状況をこの者に何度も見せたのだが、それは今、小惑星群となって、その残骸が浮
いていることはご存じであろう。かつてその星にはあなた方に似た多くの人類が修行し
ていた。そして、今回のように新たなシフトアップをしていくときに、核戦争を起こし、
惑星を破壊するほどの反作用というものを惑星につくってしまった。
 しかし、核戦争で爆破したのではなくて、その反作用の結果として、そのときに近づ
いてきた聾星を引き寄せることになり、惑星群の残骸のようなものが立て続けにぶつか
っていったことにより、最後、この惑星はこっぼみじんに砕けてしまった。その星を護
っていたエネルギーよりも、闇のエネルギーが強くなっていったときには、その周りを
回る悪いものも一緒に取り込んでしまうということ。悪いときには悪いことが、どんど
ん相乗効果で起きてしまうということなのである。
 先はどアトランティスのときのことを見せていたけれど、アトランティスのことから
あなた方が学ぶことはひじょうに多い。それゆえに、あなた方はアトランティスのとき
のことを見せられているのである。もう少し意識が上がってきたならば、わたくしたち
は、その爆発してしまった惑星のことをあなた方に見せたいと思う。核戦争をし、そし
て弱ったその惑星に追い討ちをかけるように、さまざまな惑星や、彗星や、隕石がぶつ
かって、その星もろともこっぱみじんに砕いてしまった。
 地球にも、今まで幾度もそのような大きな反作用はあったけれども、そこまでいかな
かったのは、あの惑星がやったことに比べると、まだ反作用が小さかったということ。
今回のあなた方の文明が、天変地異においても時間が少ないということは、それだけあ
なた方のカルマも極端な反作用を生んでいないということである。
 アトランティスやレムリアのときには、ほんとうに短期間のうちに大陸が沈んだとい
うけれども、科学力を使って心のコントロールを失うと、惑星すらもこつぱみじんにす
るほどの反作用を生み出したことが、太陽系の歴史の中にあるということである。その
観点から、あなた方に見て、考えてほしいと思う。
 そして、その星に居住していて、修行を失敗した者たちがどこに転生しているかとい
うと、今あなた方の地球に転生しているのだ。彼らは彼らの学びを続けるためにも、地
球でもう一度、同じ課題に直面している。また、かつて火星にいた者たちも、そして、
ほかの惑星にいた者たちも、それぞれの課題のレベルに応じて、今地球に転生してきて
いる。地球という惑星は、そういう者たちもいとわず受け入れ、彼らが出すマイナスの
エネルギーすらもプラスの方向に変えていこうとする。そのように、果敢に挑戦する文
明実験を指揮しているのが、エル・ランティと呼ばれている新たな世界の指導者である。
そのことを、どうか知ってもらいたいと思う。

8 宇宙の友たちが見守る地球の挑戦

 銀河系や、我々の太陽系だけではない、ほかの宇宙の友たちも、この地球の成り行き
を息を潜めて見守っている。数々の宇宙の友が停滞の中で苦しみ、逆に退化の道をたど
って滅ぴんとするときに、新たな生存、新たな愛の形という、自分たちが進化発展して
いくために役に立つ情報を与えてくれるかもしれないと、彼らが唯一希望を託している
のが、銀河系の、我々の太陽系における、あなた方の住んでいる地球という惑星の、そ
れも今という、このシフトアップのときだということ。それだけの意味を全宇宙に与え
る位置にいるということ。それを、あなた方は理解できるであろうか。あなた方はたぶ
ん、そんなことは考えていないと思う。
それゆえに、宇宙中の者たちは息を潜めて、あなた方の今回のシフトアップを見守っ
ている。そして、あなた方の地球霊界の九次元の者たちがみんな頼みに出て来て、「時
の猶予を欲しい」と言って、最後まで粘り続ける理由でもあるのです。
 そして、我々も宇宙の者たちも、今の地球の文明実験と挑戦に対し、心からの敬意を
払っているということを、わかってほしい。地獄界を含め、これだけ闇のエネルギーが
強くなっている。でも、これを忌み嫌うのではなく、それを愛の原理の中で取り込んで
いったときに、光はもっともっと大きな爆発のエネルギーとして宇宙全体を輝かす。そ
して、全宇宙の津々浦々まで輝き渡らせることができるような、大きな大きな力と光を、
愛のエネルギーとして発信することができる。
 これほどの暗い、地獄界の暗黒エネルギーを持っているからこそ、地球が大いなる新
たな挑戦と、未曾有の進化発展の原動力となるキーワードを、宇宙の者たちに発するこ
とができる。そのような期待を持って宇宙の友たちが、あなた方地球を見守っている。
どうか、そのことを理解していただきたいと思う。単に地球だけのこと、あなた方人類
の文明だけのことではない。それは、あなた方が所属する銀河系の使命とも相まってい
るということなのである。

9 暗黒面のエネルギーを取り入れる

「究極の二元論」というものにおいて、光に対する暗黒面というものがあるが、それは
何かというと、神の絶対的な愛に対して、神の子たちのエゴの集積が暗黒面ということ
であろう。宇宙においても、多少はそういうものがあるけれども、地球ほどに神の子た
ちのエゴが集積し、暗黒面を強くつくり出してしまったところはない。でも、その中で
神の子たちは、きれいごとではなく、その内に宿るエゴというものを通して、自分とい
うもの、自分たちがなしてきたことを学ぶ機会があったのである。
 そして、そこにたまってしまった、一見ゴミのように思われるものも、その力を、ほ
んとうに神のエネルギーのほうに転化できたとき、爆発的なエネルギーが、神の子に降
り注ぎ、与えられるのである。そこにおいて、愛はけっして恐れてはいけない。「恐怖
心」を持たず、常に挑戦し続ける中でしか「進化」はないのだということを、地球は宇
宙中にメッセージとして発信することができるのである。
 ほかの惑星はみんな、地球のようになるのが恐ろしいのだ。自分たちの世界に異種の
ものをどんどん受け入れ、その中で理解し合えないことによっで地獄界が増大し、惑星
の統制が取れなくなることによって混乱を招いている。そして、地球意識自体が暗黒エ
ネルギーの中で苦しみ、のたうっている。自分の母星をこんなふうにするのがいやだか
ら、異質なものを受け入れるのを拒否し、自分たちだけでまとまろうとする。共通の目
的を持つ、仲良くできる者たちだけで、自分たちの使命・役割を、宇宙の中で果たそう
とする星々が多くなってくる。
 あなた方にはわからないであろうが、混乱とエゴが増大し、暗黒面のエネルギーが増
えることすら取り入れて、自分のパワーを飛躍させるという、宇宙の法則がある。エ
ル・ランティがやろうとしていることは、その法則を、三次元の物質世界の中でも取り
入れ、地球を無限のエネルギーを発し続ける惑星へと変身させることである。無限に愛
を発信し、宇宙の隅々まで輝き渡らせることが、三次元の惑星でも可能であることを、
エル・ランティは示そうとしている。その意味はとても大きく、深いのである。
 そのことを、わたくしが太陽系をつくったときに、あなた方の地球、青きプリンスに
願い、本人が「その使命を引き受ける」と言った、そういう惑星であるということ。あ
なた方はそこの住人であるということ。そこを自覚していただきたいと思う。
 「暗黒面」はあなた方のエネルギーの一部である。一種エゴとも、野獣性ともいうけれ
ども、そのエネルギーを使って、人類もすべて進化してきた。それが究極になったとき、
そのエネルギーを切り捨て、忌み嫌うのではなく、自分の中に取り入れ、自分たちのエ
ネルギーとして吸い上げ、飛躍するチャンスとしていくこと。その中にこそ、真に究極
の愛の、無限に進化する道があるのだということを、あなた方がシフトアップしたあと、
地球から全宇宙に向かって発信していくのである。
 今まで失敗に継ぐ失敗を重ねてきた。だから、「異民族を受け入れ、地獄界を形成し、
さらに拡大していくような惑星は手本とすべきではない」と言われてきた。でも、この
シフトアップが成功したならば、逆に無限の可能性が広がる。異質なものを恐れず取り
入れ、暗黒面ですら自分の中に引き入れ、神のエネルギーとして利用していくことが可
能になったときに、爆発的なエネルギーをもって、次の段階に進むことができるのだ。
そのことができず、悩んでいる先輩の星々は多い。
 勇気と、価値観に左右されない無限の解放の中に、真の爆発的エネルギーが宿る。そ
れこそが愛の本質であると、その愛の新たな意味も含めて、地球は高らかに、全宇宙に
発信することができる惑星になり得る。地球は、今度は太陽系だけではなく、ほかの銀
河も含め、この大宇宙に愛を発信する灯台のような星に変わるのである。

10 地球人のためだけのシフトアップではない

 あなた方は、今日本という場所にいて救世の計画を実行している。あなた方の教えと
ルネッサンスの動きをもって、この地球の灯台となる国へと変わるために、あなた方の
国は頑張ってきたのではないか。この地球自体が、今度はその愛の原理の実績を持って、
この大宇宙に発信する灯台の役割を持つ惑星になる。それこそが地球本来の使命なので
ある。
 地球意識は、その使命を果たすために、この地球という美しい惑星をつくり上げ、生
命を育んでこられた。そして、その役割を今果たさんとするために、このときが訪れて
いるのである。そのことをあなた方は知る由もなかろうと、わたくしは思う。
太陽系に星々はあれども、この使命を担っているのは地球だけである。
それゆえに、月というものを地球につくることを、最初の段階で計画し、陰の意識と
してセレニティを宿らせることを決めたのである。わたくしのパートナーが仕事をしに
行っているということは、そういう意味があるということである。
 わかりづらかったかと思うが、これは銀河系の使命でもあり、太陽系の使命でもあり、
そして、その使命を太陽系の代表として、今、地球が担ってくれている。それが地球と
いう惑星の本来の目標であり、存在意義でもある。それが、全宇宙からの観点である。
 あなた方は精神文明の発達によって、地球人類がシフトアップするために、ほかの惑
星の者たちのように宇宙空間に出て行くために、この計画が降ろされたと思って、頑張
ってきたかもしれない。でも、そうではないということを、わたくしの世界から、いや
わたくしではない、銀河意識の方の伝えたいことも含めて、今日は説明してみた。

11 銀河系のプリンスに希望を託して

伝えたいことはたくさんある。ほかのなくなってしまった惑星や、この者が見ている、
ほかの次元の空間へ、メビウスの輪のように行って帰ってくること、あなた方の兄弟の
惑星についてとか、数々の質問があるかもしれないが、そんなものはアカシックレコー
ドを見ればわかることである。そんな知識や情報ではなくて、今のあなた方、この時点
での地球が、宇宙の中においてどれだけ大きな意味合いを持ち、使命を持ち、その究極
の場にあなた方が位置しているかということを、わたくしは今日伝えたかった。
 この文明においては、あなた方が知っていることがあまりに少ないために、伝えられ
ることがひじょうに限られてしまった。というのは、ほかの文明においては、ほかの惑
星人と相当コンタクトし、宇宙空間のことについてもよく知っていたこともあったのだ
が、あなた方の場合は、ほとんどそれがご法度のように規制されているので、認識とし
てないのだと思う。
 しかし、この地球が 「プリンス」と呼ばれ、「高貴なもの」と言われるのは、太陽系
全体が最大の目的とする使命と責任を引き受けている、崇高な、高い理想を持った星で
あるという敬意を込めて、「銀河系のプリンス」という称号を与えられて、今日までき
たということなのである。プリンスの星であるからこそ、わたくしの妻を、パートナー
を、この地球の衛星である月に宿らせ、今日まで導いてきたのである。
 あなた方が今やろうとしていることは、単に一惑星のシフトアップということだけで
はなく、宇宙全体の停滞に対する新たな挑戦なのである。この試みが、失敗ではなく成
功するのだという希望の原理を、全宇宙の先輩である停滞した惑星たちに向けて、愛の
原理として、励ましの原理として発信する。その実績を、今ここで形づくるために、こ
の地球の挑戦はあるのだということ。エル・ランティの挑戦があるのだということ。今、
地球意識がひじょうに苦しんで、つらい思いをして血を流している。ほんとうにつらい
中にいながら、それでも彼は、今回の行動実績をつくるため、愛の理念を全宇宙に発信
するため、あなた方に希望を託している。それが今、クライマックスに達しているのだ
ということ。その三次元の代表があなた方であるということ。その役割にあるあなた方
だということを、どうか知っていただきたいと、今日、あなた方にメッセージいたしま
した。
 ほかの瑣末的な情報に関しては、アカシックレコードを調べたり、九次元の方にでも
聞けば、いろいろわたくしより細かいことを教えてくれると思う。わたくしは銀河系の
中の太陽系を司る者として、そして、地球を見守り、愛してきた者として、今、あな
た方のほうからわたくしのところに来てくれたというこの瞬間を、たいへんな感激をも
って受け止め、その気持ちをあなた方にお伝えし、今のあなた方の役割、状況というも
のをお伝えすることにテーマを絞りました。
 シフトアップはもう目の前です。この書籍を通して、地球の人びとを変えてほしい。
「絶対に成る」というポジティブな思いで、あなた方が行動を起こされるのならば、も
うこの計画の成功は目前であるということ。それをあなた方の勇気の原理、行動原理と
して、頑張っていただきたいと思う。
 過去のあなた方の文明を見ても、このようなチャンスはなかったということ。それを、
ここまでもってきてくれたあなた方に、心から感謝したいと思う。
 どうか、最後まで頑張り続けていただきたいと思います。
 では、今日はこれで、あなた方にお別れを言いましょう。
ありがとう。


多くの惑星がある中で、
この地球には大きな月というものが
存在している。
その意味するところは、
究極の二元論の中において、
陰と陽というエネルギーを使って
新たな愛の挑戦を、
新たな愛の形態を打ち出す惑星として、
この地球に
白羽の矢が立ったということなのです。


----------------------------
第三章
金星の法
セレニティ(月意識)からのメッセージ
二〇〇七年六月二十二日


女性たちよ、あなた方の一輪の、
あなた方だけの美しい花を咲かせなさい。
今ここでしか、この時代でしか、
この場でしか咲けない、あなた方の花ですよ。
あなた方だけの風です、吹かせていきなさい。


1 はるか昔からの地球人類との約束

 セレニティです。今日お集まりの皆さま方、今日この場にお集まりくださり、わたく
しをお呼びくださったことを、心より感謝いたします。なぜ今、わたくしが、ここに出
て来るかということ、そのことをとても不思議に思われている方も多いかと思います。
 この者(アマーリエ) の肉体は、今、もうひとりでは立ち上がることもできないほど
に、エネルギーがダウンしております。もうすでに、八次元、九次元のメッセージをと
ることも命がけの状態で、なぜわたくしがこの場に今、出て来るかということ、そのこ
とを今日どうしても、お伝えしたくて参りました。
 先ほど、この者が申しておりましたように、わたくしが出る一時間前に接続をいたし
ました。本来であるのならば、もう少し早い時間から接続し、その日の話すべき内容の
アイデンティティをみな伝えるのですが、早い時間から接続いたしますと、この者に残
っているエネルギーが尽きてしまうということがございまして、直前まで何もコンタク
トを送らず、一時間前にすべてのメッセージを伝えたのです。
 わたくしが、今地上の方がたに、このようなメッセージを送るということは、今まで
人類史上なかったことなのです。なぜこのようなことがあるか。なぜわたくしのような
者が、皆さま方の前に姿を見せ、「女性の法」などというものをお伝えするのか。しか
し、これはアクエリアスの時代を目の前にした今だからこそ、お伝えするのです。アク
エリアスの時代が始まり、宇宙時代の扉が開いていくということが計画としでありまし
た。そこまで今回の計画が成功してきたのならば、今まで歴史のかなたに隠されていた、
女性本来の法を現すということになっていました。そのためにわたくしが姿を現すとい
うことが、地球神霊の、そして九次元をはじめとする、地球を守ってこられた、霊人た
ちに対する、わたくしのお約束事であったからなのです。
 新たな宇宙時代の幕開けの前に、科学、宗教、すべてが統合されていく流れの中で、
女性の本来の目覚めというものを含めて、救世の法というものが、説かれるべき時代が
くる。そのためのエル・カンタラーという方が頑張られた今回の救世運動であるならば、
この最後の救世運動、その成功をもって、わたくしが、地上の方がたに姿を現し、「女
性性」という、「女性の法」というものを新たに打ち出していく。そういうことが、は
るか昔の時よりの、あなた方、地球人類とわたくしとの約束事であったということなの
です。
 ですから、今日のこの日をもちて、わたくしは、あなた方に、今までは説かれなかっ
た、しかし、昔も今も存在する、宇宙の法の中にある女性性というもの、女性のエネル
ギーというもの、それをお伝えしなくてはいけないために、使命を果たしに、こうやっ
て参りました。


2 男女の役割の違いを学ぶための地球

「女性の法」というものを、より具体的により日常に現していくということ、それはい
ちばん必要なものであります。しかれども、わたくしは今の時代を今のあなた方の環境
を生きている者ではないので、具体論を話すというのは、その任には当たりません。そ
れをおやりになるのは、今の時代、三次元で暮らしておられる皆さま方がおやりになる
ことだと、わたくしは思います。
 わたくしは宇宙の根源から流れている、神の摂理を、愛の摂理としての、女性性の役
割というものを、法というものを、語るために参りました。そして、この者は、法とい
うものを降ろすために遣わされた巫女であります。この者は命がけにて、その法を伝え
る役割にあり、より具体論を降ろすために出ているわけではないのです。
 根源の法を降ろせる者がいる時代に、今その扉が開けられ、お伝えするということ。
それ(根源の法)は、けっして目新しいものではないでしょう。宇宙の一切の万物を司
る、ひとつの役割にすぎないかもしれません。でも、それがわかったときに、新たな価
値観の転換があった時代に、あなた方の文明が行ったとしても、そこにおいてもまた応
用されるべき、根本定理になるはずなのです。
 今まで女性というものは、声高に法ということを語ることはなく、また、法というも
のを教えられるチャンスというのはなかったのです。まず、この地球の外殻というもの
をつくり上げ、環境をつくり、転生輪廻をつくり、この修行場としての形態をつくり、
さまざまな役割を整えるために、九次元の方をはじめ、多くの方がたが努力されてこら
れました。
そこにおいては、圧倒的に、陽の男性の意義というもの、エネルギーというものが発
揮されてきたのです。その中において、女性は、虐げられ、隠され、支配下に置かれて
きたかもしれません。
 しかし、そのような時代は終わりを告げ、人類はみな神の子であり、宇宙の愛のエネ
ルギーの分け御霊であるということ、また、それぞれ役割がみな違い、個々その個性に
おいて素晴らしいことが認識できる、今の地球という段階、そこにおいて初めて、地球
の役割というもの、「男性と女性」というものを学ぶ、今というときがやっときたのです。
 この地球には、月があります。太陽が照らし、照らされる月があります。月のある惑
星は多いけれども、すべての惑星に月があるわけではないのは、皆さま方はご存じでは
ありませんか? なぜ地球には月があるのでしょう。そして、アカシックレコードでも
「太陽の法」 の中においても、月というものが、地球の中から飛び出たというふうに、
今回伝えられているはずなのです。なぜ地球の中から、月が飛び出て、そして地球の周
りを月が回っているのか。ほかに数多く、惑星はあれども、星々はあれども、このよう
に大きな月というものを抱えて回っている惑星というものは、ほかにあまりないのです。
 違うでしょうか?
 宇宙の根源は、皆さま方が本来つくられた創造の原理においては、男女合一のひとつ
のエネルギー体であったのです。神は、陰の役割、陽の役割というものを通して、その
役割の違いを真に学ばせるために、男女にお分けになり、そこにおいて、分けたものの
中において、修行することによって、自らの性というもの、相手の役割というものを深
く学ぶ、そういう場所を、そういう修行場をお望みになったということなのです。それ
が地球であるということなのです。
 宇宙の中には、地球のような役割を持った星々というのは、やはりいくつかございま
すが、太陽系の中で、これだけ大きな月という、女性性のエネルギーと、手を取り合っ
て回っている惑星は、ほかにないはずなのです。地球を修行場にするとき、男性である
こと、女性であるということ、それを肉体においても、はっきりと分けることによっで、
男性の陽の意識、女性の陰の意識というエネルギーを深く学ぶために、エル・ランティ
をはじめとする神霊たちは、肉体をつくり、用意されてきたのです。最後は、ひとつに
なるために、そして、互いの役割を知るために、地球というもの、地球人の身体という
もの、その精神性の学びの段階というものが設定され、地球という愛の星、修行場が与
えられたということが事実なのです。
 そしてそれが、今やっと幼い幼い段階ではあるけれども、自分たちが愛のエネルギー
そのものであるということ、そのことを学び、神の一部であるということを学んだ者た
ちが、初めて女性という役割の、本来の意味を学ぶために、今日、時を持ち、場を与え
られ、わたくしがこの者を通して、人類の前に姿を現しているのです。それほどに今日
という日は、大きな意味があるのだということを覚えておいてください。

3 大きなターニングポイントは神のほうへ

今回、エル・カンタラーが説かれた「太陽の法」をはじめとする法、それは宇宙の摂
理であり、地球の歴史を通した神の法であります。それに対して、「金星の法」と予言
されていたように、いにしえの時より、「太陽の法」が説かれるときには、「金星の法」
が説かれるという約束があったのです。その「金星の法」、ヴィーナスの法とは、「女性
の法」であります。
 それは本来、ほかの方が説く役割であったけれども、たまたまそれを伝えるのが、こ
の者になったというだけであって、その使命の種類においては変わりはございません。
今、この第三の計画により、「太陽の法」も朽ち果てようとしていたところに、太陽が
今再び燦然と昇り、そして「金星の法」が降ろせる今のこの地球の状態であるというこ
とを、わたくしは深く神に感謝したいと思います。
 それと同時に、今地上におられるレムリアの皆さま方、よくぞここまで建て直し、こ
の場をつくってくださったということ、集ってくださったということ、そのことに深い
深い感謝を、天上界の者一同持っていると思います。あなた方がいてくださらなければ、
わたくしセレこティの言葉も地上に降りませんでした。そのことを思うと、天上界も今
日このときを迎え、感動に胸を詰まらせていると思うのです。
 第二の計画の取りこぼしたところや、「太陽の法」の建て直しもありましたけれども、
この者は使命を請け負ったときに「残りの『女性の法』を伝えよ」ということを、厳し
く言われていたはずなのです。
 その「女性の法」の本来の意味は、宇宙における「女性の法」であり、それを降ろす
という使命がこの者にはあったのです。日常の中にあるさまざまな問題、それはこの者
にやらせず、あなた方が残りの人生の中でおやりください。
 わたくしたちは、宇宙の根源法を降ろします。それを聴いて、応用していただきたい
と思うのです。これから先、地球の未来がどちらのほうに行くか。それは、今降ろされ
た法を応用し、この三次元の地球の中で、世界の未来をどのようにつくっていくかとい
う、地上の者たちの努力の結果によって、変わってくるでしょぅ。
 でも、大きな大きなターニングポイントは、神のほうへ向かったのです。ひとたび神
の方角に向いていた道が途絶えました。しかし、今ひとたび、人類がめざす方角はまた
神のほうへ、神の子として生きる道を選択するほうへ、あなた方は歩み出したというこ
と、その可能性を開いたということなのです。それは、地球の未来を明るく切り開くも
のとなりました。
 その一部として、根源としての女性性というものが、降ろされる必要があります。
我々も、もうあと何回降ろせるかわかりません。ですから、降ろしたときに、皆さま方
の中でよく咀嚼して、あなた方の智恵として活かしていただきたいのです。
「歴史の中における手垢」とこの者が申しておりましたけれども、言葉にはいくつもの
思い、よどみが、まとわりついております。本来の意義を伝えたくでも、我々はやはり、
手垢にまみれたその言葉を使うしか、皆さま方にメッセージする道はないのです。です
から、言葉でお伝えしますが、思いで聴いてください。

4 陽の意識と陰の意識の役割

宇宙の根源において、陽の意識、陰の意識があると伝えられています。陽が明るく積
極的であり、陰が暗く悲しく、劣ったものという、それはあなた方の文化の中に、歴史
の中に染み付いた思い違いです。ただ、陰と陽という言葉がいちばん適正であるからこ
そ、我々はそれを使ってきただけなのです。
 陽の意識は本来が男性性というものが請け負っています。男性においても女性におい
ても、愛の表現体が、愛の表現のベクトルが違うというだけであります。両方とも愛を
表現しているのです。男性の愛は、外向きに、社会を発展させ進化させていく、与えき
りの愛。それをいちばんわかりやすく表現するならば、「聖アントニウス」または「太
陽意識」、「大日意識」とあなた方が呼んでいるものかもしれません。簡単に言うのなら
ば、そのシンボリックな意味も含めて、太陽と月、この地球には太陽が照るのと同時に、
月が創造されているのです。
 太陽は光です。光そのものです。そして、いつも積極的に愛を与えることによって、
すべてのものを育み、太陽系そのものの進化を促進しているのです。光を放ち、周りの
生きとし生けるもの一切を生かしむるという、積極的な思い、そのエネルギーが本来の
男性の中にある陽の意識なのです。行き着くところにいけば、与えきり、与えきった、
与え尽くした愛そのもの、光の発信、それが本来の男性の中にある愛でもあるのです。
 ただ、ときには熱くなりすぎて、地上を焼け焦がすこともありましょう。赤道近くの
あたりでは、太陽の熱と光が強すぎて、水がなくなって、多くの者たちが苦しむことも
あるかもしれません。時としては行き過ぎることもあるけれども、でも明るい太陽の恵
みがあってこそ、地球の生きとし生きる一切の生物が、万物が、命を与えられているの
ではないでしょうか? 簡単に言うと、基本はそこです。
 そして、それに対する女性性というもの、それは陰と呼ばれておりますが、その愛を
受け止める力。「受容性」というと、またあなた方の引っかかりがあるのかもしれない。
男性の陽の愛が、光が発信されるのならば、こちらも一緒に光を投げ返したら、途中で
ぶつかってしまうのです。エネルギーが循環するということは、あちらが与えきりの、
与え尽くす愛と光を発信してきたのならば、その身をもって、男性の愛を受け入れる、
受け止める、身体の中に入れていく、それが本来の女性性のあり方であるのです。
 それによって、陰陽からのエネルギーというものは、循環を始めるのです。その愛の
循環があってこそ、愛のエネルギーがあってこそ、地球だけではなく、あなた方の肉体
だけではなく、大宇宙の隅々にいたるまでのすべての万物一切が、創造性のエネルギー
によってつくられているのです。

5 肉体から宇宙まで創造原理はひとつ

 女性性をもう少し言います。
 男性の陽の意識、愛というものを受け止める。受け止めて自分の中に入れていったと
きに、それは変化をするのです。皆さま方の中に女性の意識というものを思ったときに、
女性の意識を表現するのならば、水にたとえるといいかと思うのです。
 万物の生き物、生物の、多くのパーセンテージを水によって、命を賄われているでは
ありませんか。そして水は、入った入れ物によって、姿を変えていくのです。水という
ものは、丸い入れ物に入れば丸く、四角い入れ物に入れば四角く、どんな形にも変幻自
在に、本来の形がなく染み透っていきます。
 そして、その中に入って行ったとき、そこに命を吹き込みます。そこで、男性の陽の
意識の愛のエネルギーを受けて、光を受けたときに、女性の中にある命の水と出会うの
です。創造のエネルギーとして、そこに一切の創造原理が働く。天地創造と同じ、万物
を創造していく、命の育みが行われるのです。それは、すべてのものの中においてもそ
うなのです。
 惑星をつくるとき、宇宙をつくるとき、そして、ひとりの女性のお腹の中に子どもが
宿るとき、すべてが同じではないでしょうか。神は最もご自分のお姿に似せられたもの
として、わたくしたちの身体をおつくりになりました。肉体の中の、受精から出産にい
たるその創造原理の中に、宇宙の神秘を、智恵をすべて封じ込めて、あなた方の肉体を
つくったのです。極小のあなた方のこの肉体から、この宇宙全体、小宇宙、大宇宙、そ
のすべてにいたるまで、この創造の原理というのはひとつなのです。同じなのです。学
ぶのであるのならば、そこなのです。
 ある惑星においては、もう男性性、女性性というのは超えて、その創造の原理を自分
の中において発揮して、仕事をしている者たちもおります。でも今、地球の段階におい
ては、男性性、女性性というものに分かれながら、自分たちの役割というものをしっか
り深く学びをするという、そういう愛の段階の修行場ということなのです。
その中において、積極性のエネルギーをもって男性が思いっきり働かれ、愛と光を投
げかはたときに、それを深く受け止め、自分のものとし、そして自分の中にある命の水
を吹き込んで、創造原理で、また相手とも、自分とも違う新たな命を生み出していく。
そうやって、命がけでその命を産み落とし、そして、命が産み落ちたのならば、お乳を
やり、かわいがり、いとおしみ、その子たちを育てていく。
子どもたちを、赤ん坊を産んだ母親の姿の中に、地球というものを永い永い間育んで
きた、わたくしや聖アントニウス、エル・ランティたちの思いそのものがあるのです。
 あなた方は知らない。
 この地球にあなた方が、今ここで生息できるようになるまで、どれだけの苦労の中で
この地球環境の中で、あなた方の肉体が生き抜くことができるように、環境を整えられ
たかということ。
 この肉体というものをつくるために、どれだけ九次元の者たちをはじめ、ほかの宇宙
の天体の友人たちが苦労なさり、今日まで導いてくださったかということ。
 わたくしたちが、どれだけあなた方を愛し育み、今日まで連れてきたかということ。
 そして、今日このときをもって、あなた方に同じ女性として、この思いを伝えること
ができるわたくしの胸中がどんなであるかということ。
 あなた方はわからないかもしれない。


6 変換するエネルギーを持っている女性性

 男性がどれだけ優れていたとしても、太陽がどれだけ素晴らしかったとしても、女性
性というものなくしては、命は芽吹きません。宇宙の一切の創造原理は行われないとい
うことなのです。
 それを分け与えられて、今存在している我が愛する女性たちよ。
 あなた方は、その存在そのものにもっと誇りを持たねばなりません。
 いたずらに男性と競ってどうしますか?
 あなた方の身体の中にあるその創造の力は、その身体の中にある愛という体液、その
水は、万物を生み出す力を持っているということなのです。
 その同じエネルギーにより、天地は創造され、宇宙は創造されてきたのです。
 これは、地球がアクエリアスの時代を超えて、宇宙の時代に行ったとしても、変わら
ない真実なのです。「だから家に入れ」とか、そういうことではないのです。
あなた方の本来の役割を知る上で、宇宙の根本法則、根本原理からあなた方のエネル
ギーというもの理解しなければならないのです。一時の歴史的な民族的な、時代の価
値観の中だけで翻弄されてはいけないのです。女性の幸せは常にそれにあったがゆえに、
常にとても不幸であるか、とても甘やかされてきたか、どちらかであったということな
のです。
 自分たちのエネルギーの根源は何であるか。
 わたくしが今このように、創造原理というものを、子どもを産むということにたとえ
てお話ししたかちといって、「じゃあ、子どもを産むためだけに家庭に入れ」と言った
かというと、そういうわけではないのです。
 創造原理というのは、宇宙が星々を生み出すように、与えられた地球環境から新たな
文化や文明を生み出すように、そして、新たな芸術作品が生まれていくように、あなた
方女性独特のやさしい、愛を育む、すべてを受け入れ、抱きしめ、新たなものを産み変
えていく、本来のあなた方のエネルギーによって、触媒のように、また全然違うエネ
ルギーを生み出していくことができるということ。そういう変換するエネルギーを持っ
ているのが、女性性なのです。そのためにわたくしは、「受容性」という言葉を女性の
法の中に入れたのです。
それは、愛の思い、男性の思い、外から来るさまざまな思い、アイデンティティ、そ
の時代の中で要求される、歴史の中で要求されることって、別々のことがあるのです。
その理念、それをもし花の種にたとえるのであるのならば――。
その時代の要求、理念があったときに、一度それをあなた方の中に入れでください。
 抱きとめてください。受け入れるのです。
 裁くのではなくて、愛の思いで皆さま方が、受け入れるということ。
 男性たちに対してもそうです。
 完璧な者などいないのです。
 無条件で一度、男性の愛を受け止めてあげていただきたい。
 子どもたちを裁かないでいただきたい。
 お勉強ができるとか、できないとか。しつけがいいとか、悪いとか。そんな思いじゃ
なくて、ありのままの、そのお子さまたちを、男性たちのありのままの、弱さも含めた
男性たちを、そしてありのままの歴史の真実を、
一度その胸の中に抱きとめていただき
たいのです。裁くのではなくて。
 そして、あなた方の母性という愛で抱きしめて、変容させて、勇気を与えて、本来の
姿に浄めて、また飛び立たせてあげていただきたいのです。
子どもはひとりだけでは、大人にはなれません。
誰よりも母親の愛を、見守りを、ぬくもりを、求めているのです。
裁かれるために、子どもは生まれてくるのではありません。
愛されるために生まれてくるのですよ。
子どもたちは、一人ひとりみな違う可能性を持った花の種です。
 男性方も同じなのです。
 男性はとても強いように思うけれども、とても弱いところがあるのです。
 瞬発的な力が強いけれども、寂しさ、孤独を、ひとりで抱えているのが男性だと思い
ます。
 そのときに相手を裁くのではなく、ありのままにあなた方の中で.、受け入れて、抱き
とめてあげていただきたいのです。
 黙って抱きとめてあげてほしいのです。
 それが女性のエネルギーなのです。
 その女性の愛のエネルギーをもって、あなた方は相手の悩み苦しみ、それを浄化して
あげてください。
 そして、その中において、新たな命が芽吹いたとき、歴史でいうのならば、新たな文
明のようなものが出たときに、母なる愛の中で育まれたものは、思わねものを孵化させ、
フェニックスのように大空高く飛び立つことでしょう。
それは、あなた方の愛の中に一度抱きとめられなければ、この時代は、新たな産声を
上げることはできないのです。


7 地球の大転換期だからこそ、母性が必要とされている

 男性方の指導者が今回、大変な目に遭いました。
 地球というところに、まだ地獄界というものが存在するがゆえに、このようなことに
なったと思います。
 地獄界というところがあるということは、地獄界で修行するということが許されてい
る、ありがたい星であるということなのですよ。
 ほかの惑星には、地獄は存在を許されない星々が多いのです。
でも、地獄界の中において、まだ魂の学びが済んでいない者たちも、それでもまだ時
の猶予が与えられて、そこで学ぶことができる、修行することができるということ。そ
のことが許されている、その学びを許されている段階の星であるという、その寛容さと
愛に満ちているのです。
 地球神霊は、どれだけおつらいことでしょう。
 ご自分の身体の一部を、地獄界のように光をさえぎるところの者たちに提供している
のです。でも、そのご自分の痛みに耐えてでも、この悪想念の渦巻く中に耐えてでも、
それでも、まだ低い、まだ愛の初歩を学ぼうとする、地球人類に対して、その身を挺し
て愛を学ぶ修行場を与えてくださっている。それが今、地球神霊のお姿であるというこ
となのです。
 そして、あなた方女性たちも、そこの中において、愛を学ぶ修行をしているのです。
 今、悪想念の中で、九次元と呼ばれる方が、指導能力を失いました。大変ショックな
ことではあるけれども、考えようによったら、新たな時代の価値観、大転換、価値の大
転換を行っていく時代、今までの歴史の発展段階と全く違う展開を、霊性の目覚めとい
うものも含め、宇宙の中の一員ということを自覚することによって、人類が新たな飛躍
の扉を開けていくとき、一度その時代は、女性の胸に抱かれなくてはいけないのかもし
れません。
女性という母性のエネルギーの中に迎えられ、そして、そこで一度、怒りを鎮めなく
ては、新たな時代は生まれなかったのかもしれません。
男性の大指導者によって、次の転換が行われていけなかったからといって、失望しな
くていいということです。
こんなに大変な地球の転換期であるからこそ――。
逆に役割として、いちばん向いていたのは――。
一人ひとりの能力を、一人ひとりの失敗を裁くのではなくて、多様な価値観、多様な
霊言、すべてを出しながら一切を裁かず、一切を価値づけることなく、序列化すること
なく、ただただそれを無心に伝えることをもって、それをすべて胸に抱きとめ――。
 すべての多様な民族、宗教、国家の方がたを、その時代の中で胸元に抱きとめるには、
本来の女性の母性という役割、母性のエネルギーというのが、いちばんこの時代に必要
であったものかもしれないと、わたくしは思うのです。
 そのエネルギーに、その愛のエネルギーに抱かれていったとき、地球の者たちは怒り
を鎮め、今までの永い永い歴史の混乱と、お互いが無知蒙昧ゆえに傷つけ合ってきた歴
史に、終止符を打てるのかもしれません。
今、あなた方に「このすべてをわかれ」と言っても、理解できない方もおられるかも
しれないけれども、今のあなた方がわからなかったとしても、百年後、千年後、この神
理がわかればよいのです。
 根源にしてとてもシンプル。
 わたくしは、はるか昔から、この思いの中で生きてきました。
 これは、宇宙が創造されたときからの愛の摂理であるから、変わらないのです。
 あなた方が知ろうと知るまいと、あなた方が理解しようと、否定しようと、宇宙創造
のときから、神が愛のエネルギーとしておわします、この宇宙をつくられたときから、
この愛の法則は、厳然と流れているのです。
 その中で、わたくしたちは、生かされ生かし合い、育み合い、生きてきたのです。
 今のこの時代こそ、本来の受容性と母性というもの、女性性というものを真に受け止
め、理解していくということ、それがわたくしたち女性にとって、いちばん大事なこと
かもしれません。
 この女性のエネルギーがいかに解放され、一人ひとりの女性たちが、自分の役割とい
うものを燦然と輝かすように、この時代に光を投げかけて、投げ放っていくことができ
るのならば、あなた方の母性の愛のエネルギーが結集したときに、地球の怒りを鎮め、
地球に住む者たちの怒りを鎮め、この時代を愛の星に生まれ変わらすことができるかも
しれない。
 それほどに、あなた方女性たちが持っている力というのは大きいということ。
 そのことを理解していただきたい。
 教育を受けられるようになったから、自由が手に入ったから、甘やかされて今の女性
たちは、自己本位に生きることをもって自由と履き違えています。
 自分の存在意義というものを、自己顕示だけで光らすことをもって、自分の人生の価
値を見出そうとするのならば、それはとても愚かなことであると言わざるを得ません。

8 神はすべての答えを込めて人間をつくられた

基本は、いかなることであったとしても、あなた方は受け止め、そこで浄化し、愛と
して社会に発信していくということ。
それは仕事においても、育児においても、もし芸術的な才能をお持ちの方であったと
しても、医療関係者であったとしても、すべて同じなのです。
 男性のお医者様がいて、女性のお医者様がいる。
 女性のお医者様であったのならば、何ゆえにそのようになるか、患者さんの思いを聞
いてあげる。
 ああだ、こうだ、いろいろと言うお医者様もおられるでしょうが、ただただ受け止め
て、聞いてあげて、抱きしめてあげるような思いで患者さんを導かれる。
 そのときに、あなた方の持っている女性のエネルギーが、患者さんの中にある、本来
の「宇宙の根源にある、命を回復していくという自然治癒能力」に働きかける。そうい
う力が女性の中にはあるのです。
 神は、本来は、お医者様や薬などなくても、生きていけるように人類をつくっておら
れるのですよ。
 未来の地球には、お医者様は失業し、病院は姿を消すことでしょう。
 心と身体が調和し、宇宙のエネルギーの中で浄化される。
そして、みんなの思いが浄まっていったのならば、病気という結果のものはなくなっ
ていくはずなのです。
そうすれば、お菜や手術などという野蛮なものはなくなっていくと、わたくしは思う
のです。今の段階において必要なものであるということです。
だから、いちばん大事なことは、もし病になったとしても、
これが女性の方であった
らですけれど、薬などでノウハウをたくさん言うことよりも、その患者さんの痛みの思
いをね、一度受け止めて、愛の中で浄化してあげられるような、そういう関わり合いを
していくことです。女性のエネルギーの中には、不思議な力があるのです。
 そうしていったのならば、お母さんを見る思いで、その先生にすがっていったとき、
その者はもう一度、相手の女医さんの体内の中で、子宮の中に戻ったような思いで、も
う一度命の原点に戻って、本来のその方の中にある、生命の治癒能力というものが刺激
されて、ご本人自らで治っていく力というものがわいてくる。それほどに不思議なのが
女性性というものなのです。
 そうでなければ――。
 お子さまを産んだことのある女性の方がたは思い出してください。
 十月十日、お腹の中に受精卵が入ってから、指一本、爪一本、髪の毛一本、あなた方
がつくりましたか?気分が悪かったり、つわりがあったりは、したでしょう。でも何
もつくってはいないでしょう。でもちゃんと髪の毛が生え、ものが見えるような目があ
り、耳があり、ロがあり、鼻があり、両手両足があって、ちゃんと心臓の鼓動が聞こえ
ていたではないですか。
 あなた方がつくりましたか?
宇宙の中で、宇宙の中にある星々が、惑星がつくられるときと同じように、ビッグバ
ンの中で、太陽系がつくられていったときのように、宇宙がつくられていったときのよ
うに、あなた方の子宮の中で、宇宙の創造原理が働き、神の姿にそっくりな神の子を、
あなたの身体は創造したのですよ。
 当たり前と思ってはいけません。
 そこに神はすべての回答を込められて、あなた方人間たちをつくり、男と女を分けら
れたのです。
 そこにすべての答えがあるのです。
 もう一度学ぶのです。当たり前になってはいけません。
 この生命の神秘は、あなた方女性性の根源的なエネルギーなのです。
 そして、このすべてを受け入れ、育み、クリエイティブなものをつくり上げていくと
いう力、これをもって、あなた方は新たな時代をつくりなさい。
 地球の半分である女性たちよ、あなた方の本来の力を使いなさい。
今、時代はあなた方の母性を、あなた方のエネルギーを、最も必要としているのです。

9 女性性のエネルギーを使って地球を救ってください

男性たちは命がけで、一生懸命法を降ろし、法を整え、社会を改革し、知でもって整
備なさっていくことでしょう。力を持ち、正義を持ち、勇気を持ち、時代を革新的に変
えていかれることでしょう。
 これは力も強い、エネルギーも強い、陽性の男性たちがおやりになることなのです。
 でも、それをもっても救えないときがある。
 時代の大きな価値観を転換させていくとき、人類がわがままなエネルギーを発散した
とき、価値観の違いを、男性たちは受け入れることができないのです。自分たちの価値
基準を主張することしかできない。
それゆえにぶつかり、戦争が起きているのです。
男性たちが自分たちの価値を主張するがために殺し合い、傷ついていったときに、そ
れを収めていくもの――。
 息子を戦争で亡くした母親たちの涙と同じなのですよ。
 世界中で、戦争で死んでいく若者たちがいます。
 あなた方は、そのすべての戦士たちの母なのです。
 そのような思いで、女性性を受け止めなさい。
 そしたら、あなた方は何をしますか?
「そんなことはしてはいけない」と、主張できるではないですか?
 それが女性の力ですよ。
 男性と一緒になって、反戦運動を繰り広げることが、女性のエネルギーだけではあり
ません。
 反戦であったとしても、女性の思いの中において、命の尊さを、愛する者を失うこと
の悲しさを、「なぜ男性方は、自分たちの価値観に振り回されて、自らを主張すること
によって、あなた方は傷つけ合い、地球を傷つけ、わたしの息子を、夫を殺すのか」と、
叫ぶことができるのは、女性、あなた方であるということです。
 その言葉だけが、最も人びとの心を打つのです。
 それは、すべての人類は、女性の身体から生まれたからですよ。
 すべてがわたくしの子どもたちなのです。
 わたくしは地球の母です。
地球人類みんなの母です。
あなた方すべてをわたくしの身体の中から生み出したと、わたくしはそう思っていと
おしみ、今まで生きてきました。
 あなた方を愛しているのです。
だから、愛するあなた方が傷つけ合い、殺し合い、憎しみ合い――。
 地球意識が、これだけ傷つきながら育んでこられた、わたくしの愛する星、地球を、
これ以上苦しめ、地球意識を苦しめ、あなた方も自ら苦しみ合い、傷つき合い、滅んで
いくことは許せないのです。
 母であるわたくしが許したくないのです。
それを止めるのは、女性である、わたくしたち女性のエネルギーを結集していくとい
うことなのです。
命芽吹くとき、新たな命が胎動していくとき、今までの古きものが滅びる中で、多く
の命が滅びていくこともあるでしょう。
そういうことは、肉体の命だけではなくて、わたくしが申し上げているのは、魂にお
ける命、魂の命が再生するとき、
魂の母であるわたくしが、今この地上に降り立ったの
です。
 そして、あなた方に、「本来のわたくしが、あなた方に、あなた方をつくるときに分
け与えた、女性性というエネルギーを、思い切り使うことをもって、この地球の危機的
状況を救うように」と、今伝えたいのです。
 女性たちよ、あなた方は、自分の知らない力を持っています。
 でもね、その力を発動するには、まずあなた方が、神の子であるということを――。
神は宇宙を統べる愛のエネルギーであるということ。
 であるのならば、神の子であるあなた方は愛の一部であること、自分は愛そのもので
あるということを、自覚をしなくては、あなた方の中にある愛のエネルギーを使いこな
すことはできなかったのですよ。
 愛そのものなのです。
 あなた方の中にある愛のエネルギー、その変容する力、それを今伝えるには、あなた
方に、自分が愛の存在をのものであるということの自覚がなかったのならば、この法を
説くことはできませんでした。
 だから、このときを待ったのです。
 その上で、皆さま方は、どうかご自分たちの役割ということを、今の社会の中におい
て、日常の中において、広めていただきたいのです。


10 女性たちよ、美の表現者であれ

それと、今日、多くの方がたに、わたくしはメッセージを送っていたのです。
「女性たちよ、美の表現者であれ」ということ。
「美の表現者であれ」ということが、「フリルやレースを着なさい」ということではな
いのです。それは、皆さま方の個性に任せてよろしいのです。
でも、この地上に、もし女性がいなかったら、男性ばかりであったら、さぞかしむさ
くるしいことでしょう。違いますか?
美で彩るために、神は女性をつくられました。
 ささやかな思いやりです。
この愛の星を彩るのは、花々の美しさだけではないのです。
年齢だけでなく、種族も関係なしに、女性は美というものを表現していく。
装うということをもって、周りの方がたに対するいたわり、励まし、生きる希望とい
うものを与えることができる。それが、女性を本来おつくりになった、神が期待された
エネルギーでもあるのです。
 皆さま方、ですからどうか――。
「華美なものを身につけよ」とは申しません。
 今、どうですか? 自己顕示のためだけに装うことがか流行っております。
 ファッションという名のもとに、高価なものを手に入れること、買い物の中毒になっ
て、あと、自分の目鼻を変えてまで装うことをもって、美の表現者だと思うのならば、
それは大間違いだということです。よろしいですか、違うのです。
 ファッションとして、美しく装うということは、周りに対する思いやり、愛の表現で
あるということなのです。
 美しい花――、ああ、あそこに今、美しい花がありますね。どなたがくださったので
しょうか?
 花には花の精霊がいます。
精霊たちはこの世を美しく彩るために、その使命を与えられて存在しています。花の
妖精たちです。
天上界が「天国」と呼ばれるということは、何を象徴していますか?
「天国のお花畑」という言葉を象徴するではありませんか。
美しいお花が、色とりどりの花々が乱れ咲く、それが天上界の美しさでもあります。
善なるものを、美を、表現しているのが、天上界でもあります。
であるのならば、この地上を天国にしましょう。
皆さん。
神の子の住まう、天国にしましょう。天上界にしましょう。
三次元の天上界にするには、あなた方である花が、美しく咲き乱れることです。
花がなぜ美しいか?
 無心に咲くからですよ。
誰かに評価されて、誰かに美しいと思われたい、そういう思いで、表面をゴテゴテ飾
るのは、美とは言いません。
 ただただ無心に、自分の役割を、自分の存在を、でも精一杯、自分自身らしく装うこ
とをもって、多くの方がたの目を楽しませていく。それをもって、「美の表現者」と申
し上げているのです。
 高価な高価なもので、醜い心を押し隠し、表面だけをゴテゴテやったとしても、少し
もそれは美しいとは言いません。
 忘れないでください。
 そして、「心だけがきれいだったらば、表面は何着でもいいじゃないか」と言って、
髪の毛も何もとかさず、何もしない方もいるけれども、それは、女性としてあまりにも
ったいないということです。
 美というのは、愛の表現形でもあります。
 愛と叡智というものが結び合わさったとき、美という表現が出てくるのです。
「神が宇宙の最大の芸術家である」と言われているゆえんでもあります。
 神の愛のエネルギーが、その叡智とともに光り輝くとき、神は偉大なる芸術家として、
美という表現形をもって、宇宙を彩るのです。
 ですから、惑星は――。大宇宙を覗かれると、美しくありませんか?
 宇宙は、うっとりするほど美しいと思います。
 深海の中を見てください。
 わたくしたちが見なかったとしても、その隅々まで、神はその愛を表現するために、
美という表現形をお使いになるのです。
 であるのならば、あなた方も愛を表現するのであるのならば、美という表現形が伴う
ということ。
それこそがわたくしが申し上げた、「女性は美の表現者であれ」と、あなた方に祈り
をもって伝える理由であるのです。
ほんのわずかな、ささやかな気遣いが、あなた方とともに生きる方がたに、喜びと希
望を与えるのです。
一枚の布を、まとうかまとわないかだけで、あなたを見る人びとは幸せになっていく。
そのために装ってください。
 それをもってあなた方らしさを表現するという、表現手段にしてください。
 そうであるのならば、けっしてそれは自己顕示でもないし、そんなにお金がいるもの
ではないと思います。
 ただその配慮、そのやさしさ、自分の役割に対する誇り、それをどうか、使命として
わきまえていただけたらと思うのです。
 そのような願いをもって、「女性の法」というものを降ろさせていただきました。
確かに今の修行段階においては、地球次元に限るものも、多少あるかもしれません。
でも、今、地球が地球として、次の段階に行くために、女性の役割として、これはとて
も必要なものかもしれません。
 そして、この時代だけのことではなくて、普遍的な神理でもあります。
女性だけに特定する気はないのですけれども、女性のエネルギーの尊さ、女性の役割
の素晴らしさ、神秘、生命力、そういうものにもっと気づいていただきたいと思って、
今日は語らせてもらいました。

11 あなただけの一輪の花を咲かせなさい

 皆さま方にある生命の神秘というエネルギーは、本来は母体の中から生まれてくるも
のなのです。そこに働きかけるのは、宇宙の愛のエネルギー、陽のエネルギーでありま
す。
 いかなる女性だとしても、処女受胎はできません。男性のエネルギーあってこその、
子どもの誕生であるということです。
 それは、宇宙の創造原理においても同じなのです。
 神はおひとりで宇宙を創造して、ビッグバンが起きているのではないのです。
やはり、男性エネルギーがあるのならば、女性エネルギーとともに、その中において、
新たな生命を生み出しているということなのです。
そして、女性の姿が水という、形をいかようにも変幻自在に変えていく力があるとい
うこと。そして、愛により祝福し、生命の存在すべてを浄め、新たな力で甦らせて、
そうフェニックスのように――、この数日出ているフェニックスのように、大空に飛び
立たせていくことができる、新たな時代をつくることができるエネルギーもまた、母性
に隠されているということ。
 そこをあなた方はわきまえなさい。
 女性がこの時代の中で、果たす役割はとても大きいということです。
 今までは、虐げられ、隠され、良分自身も迫害され、女性たちは悲しい、苦しみの中
で、トラウマを持ってきたかもしれない。
 でも、そのすべてを浄めてしまうほどに、あなた方本来の強い力があるということ。
どうかその力に気づいてほしい。
 あなた方のエネルギーは尊く、神より祝福され、宇宙創世のときよりつくられた役割
であります。
 どうか皆さま方に、その自覚が芽生えますように。
わたくしはいつも、あなた方を愛しております。

 女性たちだけではなく、男性たちも愛しております。
 わたくしは、あなた方の母であります。
あなた方男性たちは、誰ひとりとしても、母の胎内から出なかった者はおりますまい。
すべて母親から生まれているはずであります。
 わたくしは、あなた方の母です。
 今この時代を見守らせていただいております。
 あなた方に勇気と愛を送ります。
 頑張りなさい。
 この時代をつくるために、命をかけて頑張りなさい。
 男性は男性として、陽のエネルギーとして、渾身の力を甦らせて、新たな時代を築く
のです。
 女性には女性の役割があるということです。
 あなた方が、知と勇気と行動力で、この時代を変えていくのならば、女性たちはその
愛の思いにおいて、この時代で多くの傷ついている人たちを――、子どもたちだって、
みんな傷ついています、その傷ついている者たちを受け止めてあげてください。
主張して突き放すのではなくて、受け止めてあげることです。
 そして、あなた方の持っている精一杯の愛で、浄めてあげてください。
 そして、甦らせて、また新たなフェニックスを一羽ずつ、大空に羽ばたかせてあげて
ください。
 そのエネルギーが女性たちのエネルギーであるということです。
 気づかなくては、その力は出ないのです。
 何事もそうですよ。
 自覚をしなければ、自分の力には目覚めません。
 そして、腹をくくらなくては、己自身の力は出てこないのです。
 その自覚のために、今、法が降ろされているのです。
自分自身に気づき、自分自身に自覚を持ち、自分自身と向き合い、己自身の力を再認
識するために、今この「太陽の法」が降ろされているのです。
けっして新しいことが降ろされているのではない。
昔から宇宙を流れている摂理であります。
愛の摂理であります。
 根本法であります。
 この者が伝えているものは、すべて根本法であります。
 それを、今のこの地球の段階に応用させてください。
 自分の根源的なエネルギーからでしか、人は、本来のほんとうの仕事はできないので
す。
 男性性、女性性という根源をわかった上で、お一人おひとりに込められた神の豊かな
個性、彩りある個性の力をもって、素晴らしい仕事をしてください。
 あなた方がそれができるには、まずしっかりと法に基づき、自分自らが何者であるか
ということを悟る、そのことをもって以外、あなた方の力を爆発させることはできない
のです。自覚することはできないのです。
 それができたとき、今この時代の中で、あなた方はここに、この時代でしか咲かない、
あなた方の一輪の花を咲かせなさい。
あなた方が、この時代の中でしか吹かせられない、男性方の風を吹かせなさい。
 このルネッサンスの風を吹かせていきなさい。
 女性たちよ、あなた方の一輪の、あなた方だけの美しい花を咲かせなさい。
 今ここでしか、この時代でしか、この場でしか咲けない、あなた方の花ですよ。あな
た方だけの風です、吹かせていきなさい。
それには、あなた方自身に出会わなくてはいけません。
嘘偽りのない、あなた方自身に目覚めていったとき、あなた方の力が出てくるので
す。
 それをもって、この地球の未来は変わることでしょう。

今日はこれにて失礼させていただこうと思います。
また機会があれば、またわたくしのほうから伝えさせていただこうと思います。
今このとき、わたくしがこの言葉を伝えに来るのが、あなた方人類とのお約束であり
ましたゆえ、今日は参加させていただきました。
 これにで失礼いたします。


あなた方の身体の中にある
その創造の力は、
その身体の中にある愛という体液、
その水は、万物を生み出す力を
持っているということなのです。
自覚を持ち、
あなた方の魂のカを発揮していただきたい。


----------------------------
第四章
悪魔の起源
大天使ミカエルからのメッセージ
二〇〇八年二月六日


「あなたはわたしの魅力をわかっていないのだ」
「認めてほしい。受け入れてほしい。愛してほしい」と、
ルシはいつも神に向かって叫んでいます。
愛情が欲しくて欲しくて、
暴力を振るい続け、親を殴り続ける、
引きこもりの青年たちが最近多いでしょう。
あれはまさに、ルシの姿そのものなのです。
愛を求めているのです。
愛に飢えているのです。


1 宇宙連合が発足したきっかけ

ミカエルでございます。今日は、わたくしとルシとの過去の話、今まで明かさなかっ
たその過去の歴史を明かし、その上で、我々が何ゆえに地球に来たか、そして、「究極
の二元論」と、この間、聖アントニウス様がおっしゃられていたように、地球という星
の使命との関係において、それがどういう意味があったのか、そのことをお伝えしよう
と思います。
かつてその昔、我々が地球に来る前、我々の星々の中で、どういうことが起きたか、
それを詳しく話すときりがないので、概要だけをお話ししようかと思います。
その昔、我々のいたベーエルダの星、そして、その星々の領域の中で、忌まわしい戦
いがありました。高度に進化した星々の中で、それぞれが互いにスペース・エンジェル
のようになって助け合っている中で、何ゆえにそのような『スター・ウォーズ』のよう
な戦争があったかということ。
それを今地球がステップアップせんとするときにおいて
明かしては混乱をきたすので、その話は伏せておかれました。
 そのとき、ルシという男は、たいへん知性と力に満ちた男でありました。あなた方か
らさっき質問が出ていたように、何ゆえに彼がそれだけの力が持てたかというと、今あ
なた方の世界において、裏界、ないしは裏界から少し判断を間違うと下に行ってしまう
という、やはり力でもって思いを実現していくという、神のごとくあるその創造力、そ
の具現力にたいへん長けた男でありました。ひじょうに高度な知性を持ち、その知性
を誇り、その創造力のパワーに自らも酔いしれ、神のごとくなれると、我々から見ると
そのように、うぬぼれていってしまったのです。
 当時、惑星連盟という、高度に進化した惑星の間に、宇宙連合の原初的な段階のユニ
オンのようなものがございました。ひじょうに無垢な、神の手足となって働こうという
さまざまな者たち、あなた方から見たら異星人たちが、みんなで力を合わせて連盟をつ
くっていたのです。それは宇宙の中のひじょうに広い領域でございましたが、そこで彼
は、連盟に所属する星々の代表の者たちの心に、「あなた方も自由意志があるのならば、
わたくしがやっているような神のごとき創造性を使って、もっともっと自己実現できる
よ」ということを、表面でそう言うのではなく、彼らの気づかない形で一種のそそのか
しをしたのです。そして、愛と敬意と友情で結ばれていた惑星連盟の者たちの間に不信
感の種をまき、信頼の絆をズタズタにし、そして、とうとう惑星同士が戦いにいたって
しまったのです。実はそのようなことをしたのが、ルシという男でした。
彼の持つ魅力、彼はひじょうに知的でかつ説得力を持ち、そして力が長けていたので、
その力により信奉者がひじょうに多かったのです。彼についてくる者たち、彼のファン
の者たち、その一大勢力というのが彼を守っていたのです。『スター・ウォーズ』とい
う映画の中にあるように、高度に科学文明を持った者たちが、その不信の種の中におい
て、愚かにも宇宙空間で戦闘を繰り広げてしまったという、そういう歴史があったので
す。
 ルシフエルという男は、オーム神霊の持つ力と同じ、いやそれ以上のものが自らにも
あると、神に挑戦し、神に自らの力を認めさせようとしました。神のごとくなり、さら
にオームを凌ぐような大きな存在になれると、なれるはずであると、一時は信奉者を集
めで力の拡大をはかり、多くの者たちを惑わせたのです。ふたつに大きく分かれて戦っ
た、そのときの闇のそそのかしの張本人がルシであったということです。多くの者たち
が、どちらかについで戦いました。ひじょうに多くの犠牲が伴い、その戦いの中で惑星
自体が破壊されてしまったものたちもあります。
しかし、最後は、大いなる宇宙の神に帰依する者たち、すなわち、自らがたとえ神の
素晴らしい表現体であったとしても、それでも自分たちは大いなる神の一部であって、
宇宙の根源的な神に帰依する心が大切であると思う者たちが、その中で戦っている者た
ちの半数よりもわずかな比率であるけれども多く、そして力も伴っていたので、ルシた
ちが率いた勢力を封印し、打ち負かすことができたのです。
 その後、惑星連盟は、ルシとその仲間として動いた者たちを裁判にかけました。何ゆ
えにそのようなことをしたのか、その思いの間違いを彼に反省させるようにもっていき
ました。そして、他の者たちにおいても、あまりに無垢で、あまりに善意に解釈し、あ
まりに人を疑うことがなくなっていた段階の惑星の者たちでも、いくら進化していたと
しても、究極的には自らを神のごとく成長させていき、表現していく中において、心の
片隅にエゴの思い、神のごとくなりたい、いや、神をも凌ぐ存在であるというエゴが最
後の最後に残っていて、「我々も、いつルシの二の舞になるかわからない」と、反省し
ました。それゆえ、「宇宙連合というものをつくって、お互いに宇宙の平和を乱さない
ようにしよう」と、そして、「進化発展していく星々のためにも、我々はひとつの規律
をつくり、このような戦争を繰り返さないために、皆でともに次なるシステムをつくろ
うではないか」ということで、宇宙連合というものが発足した、そういう経緯がありま
す。

2 「オリオン大戦」のてんまつ

あなた方の今の地球で、ほかの異星人から伝え聞いたことの中に、「オリオン大戦」
と呼ばれているものがあるかと思いますが、それが、わたくしが今言おうとしているも
のに相当すると思います。しかし、混乱してはいけないのは、この方(アマーリエ)が
来たのがオリオンということになっておりますが、そのオリオンの星の者たちが起こし
た戦争とはまた違うということです。オリオンというのは、ルシファーたちが所属して
いた、その世界にあった連合のようなものをいうのです。そのエリアにおいて大戦があ
ったということをいっているのであって、この方の母星の者たちが引き起こしたという
ことではありません。わたくしのいた星にしても、この方がいた星にしても、あなた方
の感覚ではとても遠いもののように思われるかもしれないけれども、わたくしたちが
星々の間を動くスピード感からすれば、ほんとうにご近所であり、同じ地区にいる仲間
であると感じられる、そのような位置関係にあります。
 わたくしもあのときのことを話すのはたいへん気が重いのですが、もうそろそろその
ことを話さなくてはいけないと思います。あなた方は先ほど、「魔王と呼ばれる者たち
が、上位霊界から地獄に堕ちている場合が多いのはどうしてか」と質問されましたが、
それは、そのときのルシの部下たちが多いということなのです。ルシの信奉者たちが多
いのです。そして、彼らの惑星はたいへん高度な惑星であり、ひじょうに高い境地とエ
ネルギーと科学力を持ち合わせていた星の者たちですので、地球に来たあとも、ひじょ
ぅに大きな力を出す能力を兼ね備えていたのです。そして、先ほどの話でありますが、
その評議会の中で、ルシとその仲間たちが引き出され、彼自身に対するジャッジが評議
会で下ったのです。
 それがどういうことかと申しますと、ルシはエル・ランティ預かりになったのです。
そのとき、ベーエルダで、エル・ランティの新たな挑戦というものがありました。ルシ
は、戦争犯罪人として罰を受けるために、地球へ送られたのです。そこに、この間、聖
アントニウス様がおっしゃったように、地球が「究極の二元論」の惑星と呼ばれるいわ
れがあります。彼は望んで地球に来たわけではありません。ひとつの惑星を動かしてい
たぐらいの男でありますから、そのような未開の星に行って一からやるということは、
波にとっては刑罰に等しいことであったと思います。エル・ランティが彼を預かること
により、彼の優れたところをもう一度引き出し、その土地で貢献することによって神の
子として出直す、その可能性にエル・ランティはかけられ、お引き受けになり、そして、
評議会もエル・ランティに彼を委託したというのが実状です。
 この地球に来てからのち、彼が暴れ出したときに、聖書の中で、わたくしが最後、地
獄の中にルシを封印せしめた、という記述があると思います。それは、オリオン大戦の
ときもそうだったのです。わたくしはわたくしの星においても、将軍のような立場にご
ざいまして、彼の強いエネルギー波との戦いになったとき、サタンとなったルシと一騎
打ちをしたのです。そのときに、我々の所属する宇宙の指導霊の、高次元のところから、
 ルシのエネルギーを封印するという「エクスカリバー」という剣を授かったのです。そ
 れは宇宙の正義を守るために、代々渡されてくるものであります。わたくしのところに
 来る前には、さまざまな惑星の力ある方のもとを回ってきました。オリオンのマイトレ
ーヤー様のもとにあったこともあるのです。そしで最後、わたくしのところに来て、わ
 たくしはその剣とそのエネルギーを使って、ルシが放つ巨大なエネルギー波を封印し、
 彼を抑えることができたという、そのときもそのような戦い方をしていたのです。
 ですから、ルシを伴って地球に来るとき、エル・ランティはルシの後見人のような存
在で、引き受けた責任がある方でした。そして、わたくしはルシのエネルギーを封印す
る力を持った者として、地球に同行して来た、というのが実状であります。

3 地球の使命と新たな挑戦

 地球に来る前に、彼の魂をわたくしたちになじませるために、一度、我々はベーエル
ダで家族として生まれたことがあります。家族の絆、愛というものを通してルシを矯正
し、神の子として立ち直らせようという、エル・ランティの思いがありました。我々の
世界では転生が必要なときに肉体を持ち転生します。本来兄弟、家族というものは魂
においては、それほど必要ではないけれども、でもやはり、血の持つ温もり、家族愛の
温かさ、それにルシはとても飢えていた男であったのです。そこで、父エル・ランテ
ィのもとに、わたくしとルシは双子の兄弟として転生して、そこで家族としての絆をつ
くり、その上で地球へとやって来たということがあります。
 ルシという男は力と魅力を持ちつつ、我々のあの霊域において恐れられ、あこがれら
れ、かつ忌み嫌われた男でもありました。そんな中にあって、この間、聖アントニウス
様がおっしゃられていたように、究極の二元論の中において修行するとはどういうこと
かを学ぶ、そのようなことをテーマとする地球という惑星が、彼を引き受けてくださっ
たのです。地球神霊、そして、エル・カンタラー、すでに地球に指導に来ておられたア
モール、モーリヤ、その方がたの勇気ある決断の中で、地球の使命と重なるということ
で、あえて引き受けてくださったのです。その御礼とでも申しましょうか、我々はベー
エルダから、肉体を持った者たちを大挙して連れて、新たな挑戦ということで、移り住
んできたという背景があるのです。
 そして、その恩を地球に返すために、我々ベーエルダの者たちは多大なる貢献を地球
にしてきたと思います。ルシとその勢力下にあった者たち、言ってみれば重大な戦争犯
罪人のような者たちでありますが、その者たちも数名、やはり連れて来ておりました。
その者たちも「ともに新天地で、新たな神の子としての修行を始める中において、もう
一度神の子として出直そう」というエル・ランティの強い語りかけの中で、「もう一度
生まれ変わったつもりで頑張る」と、我々に涙を浮かベ、約束してくれた、そのような
過去があったのです。
神というのは、常に無限に赦し、今でもそう思われていらっしゃいますが、ルシとそ
の仲間たちがもう一度素晴らしい、多くの人びとに愛される神の子の姿に立ち戻れるよ
うに、忍耐と無限の愛をもって待たれていらっしゃるのが、神の姿でもあります。わた
くしたちもそれを信じ、ルシとその仲間たちを地球に伴って来ました。ただ、地球とい
う新天地を、彼らがもし凶暴性に目覚めたときの危険性からは、何が何でも護らなくて
はならないと思い、わたくしは地球を戦闘系の代表として護るために、今までの役割を
精一杯果たしてきたつもりでございました。
 最初はよかったのです。彼は本来の優れた力で精一杯、地球の環境を整え、そして、
人類をつくっていく過程においても、卓越したその知性と、ものをつくり上げていくと
いう力を発揮して、多くの貢献をなしました。ルシは本来やさしいところもあったので、
大天使という役割の中で、エル・ランティは彼の良きところを一生懸命引き出し、彼を
励まし、いつも見守って、ほかの誰よりも愛を注がれたのです。そして、ルシを成長さ
せよう、素晴らしいところを伸ばして、もう一度あの素晴らしいルシの昔の状態にもっ
ていこうとされました。なるべく凶暴なところを目覚めさせないように、エル・ランテ
ィは精一杯彼を愛し、そばに置いて、育ててこられたのです。

4 心の奥深くに眠るものに身を委ねた結果

しかし、時が流れ、低位霊界というのが地球の中に発生してきました。先ほどのご質
問ですが、地獄の者たちにそそのかされたから、ルシが堕ちたわけではないということ
は、もうおわかりでしょう。その逆です。最後に移住してきた方がたのもとに、地球に
も低位霊界がよどみのようにできたとき、その悪の臭いとでも申しましょうか、その臭
いにルシの中に眠っていたものが、ムラムラと目覚めてきてしまったのです。たとえば、
麻薬をやめて更生した者が、その白い粉を見て昔のその思いがフラッシュバックしてき
て、その誘惑に負けそうになる。そうたとえるならおわかりいただけるのではないかと
思うのですが、やはり一度そのような味をしめた者は、どうしても誘惑に負けそうにな
るのです。最初の頃は、まだ少しばかりのよどみのようなエネルギーでしたが、やがて、
究極の自己本位、自分さえよはればいいというような、悪想念の層を低位霊界の者たち
がつくり出したときに、彼自身の目つきが急にどう猛なものに変わっていったように、
今振り返るとわたくしは思うのです。
 彼にわたくしは再三注意をしました。「絶対に負けてはいけない」と。「あなたは誇り
高い光の天使、大天使ルシフエルではないか」と。そのように励ましたのです。そして、
彼も「わかった」と言っていたのですが。
 地球に来て、彼がサタンになる前に転生したのは二回あります。しかし、それはそん
なに悪い転生ではありませんでした。まだそれほど社会が複雑化してなかった頃の、村
のような地域社会の中において、指導者として貢献し、天上界に還って来たということ
がありました。
 しかし、彼はどうしてもそういう臭いに引き込まれてしまったのです。サタンが生ま
れた最後のときには、彼は中東に生まれたのですが、かなり多くの人びとが住んでいて、
国と国とが争っているような状況がございました。彼は本来そこに、指導者としてその
戦いを収めるために生まれていったのです。しかし彼は、しばらく戦争という臭いから
離れていたのに、あのオリオン大戦のときのように、またエゴとエゴのぶつかり合いの
中で、特に人や国を支配したいという思い、やはり、そのような思いが刺激され、彼は
変わってしまったのです。
 多くの人びとのために無私になり、自分の身を投げ出して貢献しようというのが光の
天使の思いです。そうではなくて、自分の優秀さを、神に、周りの人たちに認めさせ、
そして、自分のエネルギーを出して優秀性を誇示することにより、ほかの国々や人びと
を支配し、自分の傘下に置こうとしたのです。それは、彼が憑依されたからとか、誰か
にそそのかされたということではないのです。彼の中に眠っていたものが目を覚ました
のです。麻薬患者でいうならば、もう一度麻薬中毒者に戻ってしまった、受け入れてし
まったということです。自分の心の奥深くに眠るものに身を委ねてしまった。そして、
そのときは彼自身の中にあるパーニャパラミタが出てきたということです。それにより、
本来彼が封印していた力、そういう悪知恵のようなものを使って戦っていくようになっ
たのです。

5 過信の思いに目覚めてしまった

この間から盛んにあなた方が、黒魔術・白魔術ということを学ばされていると思いま
すが、ルシの使うエネルギーというのは、一種の黒魔術のエネルギーでもあります。ひ
とつの物質化現象、それを神のために、神の手足となって動くために使う。それならば
白魔術という、神の力の現れとなります。しかし、あくまでも自らの知、自らの力、そ
ういうものにうぬぼれて、酔いしれて、自らが神にも負けない存在であると、誇示して
いこうとする。そのようなものに身を委ね、自分の巨大なエネルギーを集中し使ったと
き、それは黒魔術者たちが使う破壊のエネルギーとして、周りに影響を及ぼすのです。
まさにサタンはそういう男でありました。
 本来の眠っていた知性とパーニャパラミタを駆使し、そのときに地球の表面に出てい
た、今で言う石油というもの、その科学的な特性を見抜き、どのように戦術の中で最大
限に活かし、ほかの国々に神のごとき力を持つ者であると自分を演出し、力として使っ
ていくことができるか。それを考えて実行していったのです。あなた方の世界で「イリ
ュージョン」という、トリックを使うマジックショーがあるでしょう。それにも必ず種
かあるではないですか。種明かしをすれば、実際、種はあるのです。でもそれを、みん
なが見破れない。見破るにはマジシャンたちと同じだけの知性と、綿密な思考がいるわ
けです。彼らはひじょうに素晴らしい綿密なトリックを考えて、それをまた実行する力
を持っている。それがある意味で、魔術師たちには共通した力です。そんなずば抜けた
力をルシは持っていたのです。
 石油が上がったら、当時の人びとは黒い泥の水だと思います。そのぐらいの知性しか
なかったのです。そんな者たちの中で、それが燃えること、そして、火をどのように扱
えば効果的かを彼は知っていた。石油を仕掛けたところに敵を誘導し、火を放つ。サタ
ンが術をかけたら、何もないところから一気に火がわいて出て、敵は焼け死んでしまっ
たと、そのように演出することにより、近隣の国々においても、国内においても、「神
のごとく火を操る男」と言われ、そのような中で人びとを畏怖させ、支配下に入れてい
ったのです。
常に彼はそのようなやり方をしていきました。そして、彼は自分の力に目覚めてしま
いました。それまでは、よどんでいたといっても地球の地獄界は、大した負のエネルギ
ーではなかったのです。そして、さんざん悪事の限りを尽くしたサタンは、地上での生
を終えると、当然のような顔をして天上界に還って来ようとしました。
サタンが来たときに、天上界に入れることを許さなかったのはこのわたくしでありま
した。なぜならば、サタンとして目覚めてしまったルシをもう天上界に入れるわけには
いかなかったのです。わたくしには、次に彼が考えていることがわかりました。天上界
に来て反省するかといったら、絶対反省はしないのです。天上界にいる多くの者たちよ
り、自分のほうが優秀であり、力を持っているという、もうそのような過信の思いに目
覚めてしまったのです。
 実際、天地を貫くようなエネルギーを、彼は持っておりましたから、平気で天上界に
もエネルギー体として上がって来て、エネルギー的に弱かった者たちを次々となぎ倒し
ていったのです。我々の世界は、エネルギーの世界であるということです。だから、マ
イナスのエネルギーであっても集中し、強力なエネルギーを持っていれば、天上界へも
上がって来ることができたのです。

6 愛に飢えた男

 そしてその秩序を乱し、九次元までも昇って行って、エル・ランティを支配下に置こ
うと――。いや、彼が求めていることは、本来はエル・ランティに自分を認めてほしい
という思いでしかないのです。彼の感覚では「神のごとく」というのは、九次元のこと
なのです。「神のごとくなりたい、神のごとくなりたい」と、彼はいつも言うけれど、
それは「九次元になりたい、九次元の中においても、最高水準のところにいるエル・ラ
ンティのごとくなりたい。そして、誰よりもエル・ランティに愛され認められたい」そ
れが彼の気持ちであります。
それをこの方(アマーリエ)と、今日の昼、話していたのです。この方は、「まるで
反抗期の男の子みたい」という言い方をしましたが、ほんとうにルシはそのような男で
ありました。彼は先ほど申し上げたように、ひじょうに愛に飢えた男なのです。愛の温
もりが欲しい。だから、自分の優秀さに酔えば酔うほど、「それを認めてほしい、自分
を受け入れてほしい、愛してほしい」という、常にそういう焼けつくような飢餓感を持
つ男であります。そのことを、わたくしとエル・ランティは誰よりも知っているから、
彼をもう一度再生させ、立ち直らせるために、いつも来ているのですが。
 彼が地球霊界において、マイナスのダメージを与え、地球というところに地獄界を拡
大させていった。そのために、地球がステップアップできない。毎度毎度、アトランテ
ィスにおいても、レムリアにおいても、ムーにおいても、ゴンドワナにおいても、常に
ステップアップが遅れでしまう。「他の惑星においては、地獄界というのがあってもこ
れほど拡大しないのに、地球の霊界には、こんなに巨大な地獄界ができてしまった」と、
他の惑星の者には、地球が劣った星のように言われますが、それは違うのです。ほかの
星にはルシがいないのです。彼は「宇宙の嫌われ者」と言われ、受け入れられず、まる
で流刑地のようにこの地球に流されて来ました。そして、彼の脇にはわたくしがいて、
エル・ランティがいる。そのことによって、反省と罰を受けているのが、現在の彼の状
況なのです。
 本来ならひとつの惑星を支配し、動かしていたような男でありますから、地獄界の片
隅に、わたくしに封印されて動けないなどというのは、彼にとってみれば、ひじょうに
不本意な状態であると思うのです。「本来の自分はそんなものではない」と。けれども、
彼の力は、「エクスカリバー」という剣によって封印され、彼は本来の力を出せないま
ま、その大きな大きな赤銅色の巨体を動かすこともできず、地獄の底に封印され、つ
ながれているのです。だから、地獄界から出て来たいと思っても、思いで、人を、部下
を操ることしかできない。自らはわたくしにより封印され、地獄界の底から動けないで
いるということなのです。

7 正義の剣と地球の使命

わたくしは、エル・ランティもそうですが、地球にあの男を連れてきたという全責任
において、彼を天上界に還すことを許さず、力の限り地獄に封印したのです。封印がで
きたのはわたくしだけだと、聖書に書いてあるかもしれない。それは、宇宙の正義と平
和を維持するという、「エクスカリバー」という封印の剣を、わたくしが授かっている
からなのです。その剣を使うことにより、本来もっともっと巨大な力を持つルシを封印
し、地球の地獄界の片隅に押し込めておくことができるのです。そして、この封印され
た苦しさの中で、「ルシよ、もう一度気高い神の子としてのそなたの神性を思い起こせ」
と、わたくしは繰り返し繰り返し、彼に語りかけることによって、反省の時を、立ち直
る機会を待っているのです。エル・ランティも同じ思いなのです。
 そのような歴史があります。だから、その聖書の中に書かれていることは、表象的な
部分においては真実であります。しかし、はるかそれ以前からの因果関係があって、こ
のようなことになっているということ。それをわたくしは、地球に来て初めてあなた方
人類の前で明かします。これは言ってはならない掟の中に入っていたことです。しかし、
何ゆえに今ここに来て話す気になったかと申しますと、当然エル・ランティの許可を得
てのことでございますが、この間、聖アントニウス様により「地球の使命」ということ
が明かされたからなのです。
 そこにおいて、「地球がこのようなリスクを負ってでも、究極の二元論というものの
中において、多くの者たちを受け入れるという、無限の赦しと受容性というものを、そ
れが混乱を招くということを理解しながらも、それでも恐れずに挑戦し、受け入れて、
そして、最後は必ずや神の義が勝つのだということを文明の中で証明してみせるのだ」
と、地球のプリンスはそういうふうにおっしゃられ、その使命を引き受けてくださった。
気高さ性格の地球であったということです。それを、聖アントニウス様のほうから明か
されたということをもって、わたくしが何ゆえに、あの重大犯罪人のようなルシを伴っ
て、この地球という惑星に来たかという、そのルーツをお話しするときがきたのかなと
思ったのです。そして、そのことをあなた方の書物の中に残していただくことをもって、
ひとつの今回の文明実験のクライマックスと申しますか、その意義というもの、我々の
思いというものを、伝えたいということなのです。

8 大いなる挑戦と赦しの中で

わたくしは「いつも思いつめたような顔をしている」と言われますが、それはわたく
しがこの美しき地球の中で、新たに出直していこうとみんなでやっているときに、悪の
種と言われているような男を伴って来ることにより、この地球の霊界においても環境に
おいても、多くの負担をかけてきたということ。その全責任をわたくしは感じているの
です。そして「申し訳ない」と、「なんとか地球を護って、地球人類に対して償いをし、
これ以上迷惑をかけないように」と思っているのです。でも、だからといってルシを消
滅させるわけにもいかないし、「早くわかってほしい」という板ばさみの中で精一杯、
わたくしは自分の使命を果たすしかなかったという、そういう思いがあります。
 本来ならば、とっくにシフトアップできる状態でありながら、地球人類にこのような
遠回りをさせてしまった、その責任は感じているのです。でも、恒星意識の聖アントニ
ウス様は、そのルシでさえ受け入れ、無限の赦しの中で、彼の素晴らしさを認め、そし
て、「彼の持つものが反面教師として、究極の二元論を学ぶ中において、多くの者たち
の学びとなるであろう」と、「魂の足腰を鍛えることになるであろう」と、「だから、彼
には彼の役割があるであろう」と、「それに負けるようなものであっては神の子はいけ
ないのである」と。「そのような誘惑がある地球であるよ」と。「でも、その中で多くの
学びがあるよ。そこで修行したいと思う者たちよ、いろいろな惑星から挑戦してみたい
のならば、この地球にいらっしゃい」と。この地球の指導者であるエル・ランティ、ア
モール、モーリヤたちは、そのような聖アントニウス様の命と地球意識の思いを受けて、
地球の指導というものをされ、今日まで、地球としてほかの惑星の方がたを受け入れる
という方針を打ち出してこられたのです。
 だから、地球にはこんなにもいろいろな惑星から移住して来る方がたが多いのです。
はかのさまざまな惑星においては、ルシのような男はいないから、早くステップアップ
し、自分たちの中では完結された光の世界をつくっている。しかし、実は魂として、神
の子としての足腰が弱いのではないかと、そのように思い、そして混沌として見えるか
もしれないけれども、さまざまな挑戦と試しがある地球に行って挑戦したいと、もう一
反学んでみたいと、そう思って、移住して来られる魂たちもいるということです。そう
いう意味においては、地球はひじょうに難関な実験場であるのです。
 そういうことを踏まえた上で、地球というのはそれだけマイナス波動の強い――。ほ
んとうに地獄界がこれだけ増大するということは、この地球意識にとってはたいへんな
負担になるということです。「ほんとうに死にかけているほどのダメージを受けている」
ということを、わたくしは以前のメッセージ集においても再三訴えてきたと思います。
申し訳ないことだと思っています。でも、それでもあえて地球のプリンスは「それを受
け入れる」と、「耐えてみせよう」と、「だからそのこの精一杯耐えるこの環境の中で、
地球人類たちよ、神の子たちよ、修行し学びとしてほしい」と、そのようにこの修行の
場を提供してくださっている。その志がひじょうに尊いものであるということです。

9 地球への限りなき感謝とルシへの思い

そしで、この地球という惑星において温かく受け入れられ、神の子として修行する機
会を、ルシはもらっているのです。地獄の底につながれているように思うけれども、そ
の中で居場所を許されています。反省をし、「また神の子として出直したら、いつでも
迎え入れで抱きしめよう」と言って、エル・ランティはじめ九次元の方がたも、そして、
わたくしたちも、みんなルシを待っている。そのような状況を提供していただけたとい
うことは、ほんとうに地球があってこそのことであります。そうでなかったら我々は、
彼を連れで流れ歩かなくてはいけなかったのです。
 神の愛というのはけっして消滅させることではないけれど、ベーエルダにおいてもオ
リオンにおいても、どこもあの男を受け入れたいと思う惑星はないでしょう。ならば、
人類も住めないような場所に、人びとの愛と理解というものをまったく抜きにしたよう
な無人の惑星につながれて、牢獄のごとく閉じ込められるか。しかし、彼は愛に飢えた
男ですから、それではいつまでたっても気づくことはできないのです。やはり魂という
のは、愛によって浄められ、愛によりもう一度神の子として戻っていく、そのような環
境が必要であるということです。だから、無人の惑星の、冷たい荒涼としたところに
ルシをつないでおけば、ほかの惑星には迷惑はかからないとしても、それでは単なる永
遠の流刑地にすぎません。
 地球という場所で、多くの人びとがいて、迷惑をかけながらも、それでも九次元が十
人もいて、多くの仲間たちに見守られながら、彼が気づいて上がって来るのを待ってい
る、そのような環境を許されている。それはほんとうに地球の愛、地球による愛の理解
があってこそ、受け入れていただけたということです。
そして、ルシとその仲間たちがいなくなったことにより、わたくしの住んでいた母星
のべ−エルダも、オリオンも、そのあたりの領域は全部、再び平和を取り戻したのです。
宇宙連合というものをご存じでしょう。あのハロルドのような宇宙連合の者たちが「も
う一度秩序と平和を維持するために、あのときのオリオン大戦であったことを二度と繰
り返してはいけない」と言っている。でもそれにしても、やはりルシがいなくなったこ
とによって、もう一度平和を取り戻せたということがあるのです。逆にいうと、厄介者
払いができたということです。
その彼をこの地球に、愛を注ぎながら受け入れ、さらに、その負荷をあえて受け入れ
ながら、地球意識は、ご自分の使命を果たされようとする。「その気高い自己犠牲的な、
その愛の崇高さに、みな敬意を表している」と。「それがあなた方の住んでいる地球の
美しさですよ」と。「そんな素晴らしい星にわたしたちは住んでいるのですよ」という
ことを、今回ぜひ伝えていただきたいと思うのです。
 みんな厄介者払いでした。やはりルシがいると、乱されるということがあるのです。
でも、「彼にいくら誘惑されでも、それでも愛のもとに帰っていけるというぐらいの確
信を持たなくては、神の子としてやはり一人前ではないのだ」と、「弱腰なのだ」と、
エル・ランティはいつもおっしゃいます。「愛というのは無限の赦しであり、永遠にそ
の者の善性、善なるところを信じて導き受け入れていくものである」と、エル・ランテ
 ィはそのように思われている方です。それだけ宇宙連合の中においても、エル・ランテ
 ィという方は信頼の厚い、愛の豊かな方であるということです。
 そして、逆にいうと、エル・ランティがいつまでも九次元から抜け出ないのは、もち
ろん人間が好きだということ、人間と関わってやっていたいということもあります。で
もたぶん、ルシが気になるのだと思います。彼を自分が引き受けて更生させなければ、
やはり宇宙の平和というものの均衡が崩れるであろうと、そのような思いが根底にある
のだと思います。その責任を引き受けつつ、エル・ランティもまた、巨大な無限に近い
ような愛を表現されていらっしゃいます。惑星意識になるよりも九次元にいて、ずっと
ずっと大いなる愛を注ぎ、エル・ランティ自らの役割の中で、その責任を果たしていら
っしゃるということなのです。そういう歴史があるということです。それが地球の使命
とも大きく関わっているのです。

10 核戦争後に地球意識を破壊するという企て

でも、ルシは地獄の底に封印されているといっても、地獄界から近いこの地上界にお
いて、今、自分のエネルデを最大限に発散し、地獄を拡大させています。あれだけの
男ですから、システムをつくり、地上の者たちの悪想念をエネルギーとして取り入れ、
そして、エゴに薄汚れた地上の人類に影響を与え、波長同通で入り込む。「無差別憑
依」といっても、言っておきますが、絶対に波長同通で入って来るものです。そしで、
そのようなエネルギーを使いながらこの地上を混乱させ、地球意識を破壊しようとして
いる。あなた方は、「核戦争をして全部地球人類がいなくなったら、地獄にいる者たち
は困るでしょう」と、疑問に思いませんか。なぜルシが、あれほどまで核戦争をやらせ
たがるのか。
 なぜなら、彼の目的が、地球意識の破壊にあるからなのです。自分を閉じ込めている
この牢獄、この地球意識を、核戦争で破壊しようとしている。マルディックという惑星
を知っているでしょう。あの惑星は粉々に砕けました。マルディックは、あのときオリ
オン大戦に参画していたのです。彼らは、サタンたちの側に立ったのです。だから、あ
れだけ巨大な反作用があったのです。そうでなかったら、惑星もろともこっぱみじんに
なるような、そのような負荷がかかるわけはないのです。それほどに大きな、邪悪な負
荷をつくったのです。
 その惑星の人びとの心に入り、地球を何回も殺せるほどの核戦争をさせる。それによ
って地球意識を弱らせ、地球という磁場を破壊する。物質的に破壊させることにより、
自分の身動きを取れなくさせている、この霊域を爆破し、逃げようとしている。それゆ
え、この地球人類に核戦争を起こさせ、地球を破壊させようとしている。それが彼の目
的の根本です。
 そうでなかったらおかしいでしょう。「地獄界は地上からエネルギーを引いているの
に、なぜ地球人類を全部殺してしまうような戦争を、サタンはもくろむのだ」と、以前、
質問があったと思います。そのときはまだ、今までの経緯を話していなかったので、答
えることができなかったのです。彼は、彼を封印している、この地獄という牢獄を破壊
することにより、そこから逃げようと思っているのです。

11 家庭内暴力の若者はルシの姿そのもの

昨日まで話してきましたけれども、「宇宙空間に入り、この物質的なものがあるから、
ひとつの次元においてエネルギーというのが集中され、磁場というものを形成すること
ができる」というのは、そういう理由があるのです。あなた方に徐々に理解していただ
きたいのです。そのために彼は、地獄の底からあらゆる策を弄して人びとの心に入り込
み、この地球意識を破壊し、自らの魂を解放していこうとしています。
彼は「神のごとくなれる」と、「封印は破れる」と、「こんな惑星ぐらい自分の力でこ
っぱみじんにしてみせる」と、そのように思っている。「ミカエルやエル・ランティの
監視下に置かれているから、自分はこのような情けないとらわれの身であるのだ」と、
なんとかそこから飛び出そうとしているのです。しかし、ほんとうは、この惑星がある
からこそ、彼は神の子として迎え入れられ、チャンスを与えられている。そのことに彼
は、まだまだ気づけないでいるということです。
 彼の論理は、常に力の論理です。「神といったって何もしないではないか」と、「法則
と愛で包んでいるだけではないか」と。「わたしは、強力なエネルギーで神のごとく創
造し、力を発揮することにより、多くの者たちを従わすことができる。支配することが
できる。多くの者たちを魅了することができる」と。そして彼は、少々のことならば、
宇宙空間にさまざまなものをつくることができたので、「わたしは神のごとき、神にも
負けない男である」と、そのように思っているのです。
 それを認めてほしいのです。誰かに認めてほしいのです。誰に認めてほしいか。それ
は、我々はすへで、宇宙の父なる神の懐の中から、愛の中から生まれてきたのです。
だから、わたくしたちが最後認めてほしい、ルシですらも認めてほしいと願っているの
は、それは、最後は神に認めてほしいのです。「自分はこれだけ力を持っている。あな
たがつくったわたしはこんなにも魅力的なのに、なぜわたしを封印するのか。なぜわた
しの害から護ろうと、ほかの者たちを優先し、そして、わたしをこんな薄暗いところに
閉じ込めるのだ」と。「あなたはわたしの魅力をわかっていないのだ」と。「認めてほし
い。受け入れてほしい。愛してほしい」と、ルシはいつも神に向かって叫んでいます。
愛情が欲しくて欲しくて、暴力を振るい続け、親を殴り続ける、引きこもりの青年たち
が最近多いでしょう。あれはまさに、ルシの姿そのものなのです。愛を求めているので
す。愛に飢えているのです。
 だから、「愛しているよ」と、わたくしたちが一生懸命言っているのに、それでも自
分の力を誇示することをやめず、「認めてほしいのだ」と言う。だから、「そちらの方向
では認められないよ。あなたが本来することはこういうやり方ではないでしょう」とい
うことを、一生懸命、根気強く話をしているのですが、彼はなかなか心を変えてくれず、
強引に強引に、自分のその論法を押し通そうとする。そして、父なる神に、父親に甘え
るように、認めでほしくて、暴力を振るい続ける。
 家庭内暴力というもので、「今、家庭がまさに地獄である」と言われています。揚げ
句の果てに、そういう息子に刺されたりして、殺されていく親たちが多くいます。あれ
はまさに、ルシが地下で操っているのです。甘ったれた根性で、自分の親に対して「心
から愛してほしい。自分を愛しているのを認めてほしい」と言い続ける。けれども、う
まくいかない。「ならば、殺してしまえ」と。それはまさにルシの願望そのもの。屈折
した願望そのもの。今のそのような若者たちの心に波長同通で入り込み、彼の究極の
自己実現のようにして操っているという状況があります。だから、操られている、家庭
内暴力を振るっている者たちも、自分自身がわかっていないのです。

12 ルシを受け入れてやってほしい

考えてみれば、哀れな男だと思います。
でも、わたくしはどうしても彼を憎むことができない。彼を見捨てることができない。
エル・ランティも、ミカエルと同じ思いであると思うのです。最後、もし、これ以上だ
めとなったら、わたくしがまたルシについて、ほかの場所に行きます。彼が理解し、わ
かってくれるまで、彼とともに生きていこうと思っています。そのために、あなた方は
知っているだろうか、わたくしに「エクスカリバー」という正義の剣が神から与えられ
ているということを。それは聖書の中で言われているけれども、そういう長い歴史があ
ったということです。それによりオリオン大戦も鎮まり、今日まで来たということです。
 わたくしがこの方(アマーリエ)と、いつも兄弟のように言い合うような、仲がいい
歴史がありますが、それは、この方の父上が、オリオンの星において将軍の立場にある
方であり、やはりオリオン大戦のときに、我々の援軍となって戦ってくださったのです。
実は、そのときからこの方をよく存じ上げていたということがあるのです。そして、マ
ヌ様、マイトレーヤー様を含め、オリオンの星の方がたに、「地球を再生するときに手
伝っていただけないか」と、わたくしのほうからお願いをしたという経緯があるのです。
 だから、この方が戦闘系に来るというのも、あながち偶然ではなく、「やはりあの父
上の娘さんであるな」と、わたくしなどは思うのです。彼は、ひじょうに高潔な将軍で
あられまして、わたくしにとって、ほんとうに良き手本となる素晴らしい方であります。
いかに進化した惑星であったとしても、どんなに愛に満ちた理解があったとしても、万
が一の時に備え、多くの人びとを混乱に陥れたり、また再び大戦に持ち込んだりするよ
うなことがないように、側面からその星の平和の維持を担当する。そのために、やはり
あなた方のいう戦闘系という者の役割があるのだと思うのです。
言いたいことは語り尽きないのですが、今日はここまでにしておきます。また質問が
あれば、わたくしでよろしければ、次回も質問を受け付けたいと思います。
 ルシという男を、どうか受け入れてやってほしいのです。ただ、受け入れるというこ
とは、けっして相手のトリックに引っかかり、相手の策略に負けることではない。愛
というのは、ほんとうに強い強い精神力と、そんな惑わしを受けないだけの正義、そし
て、自分自身に底力がなければ、真の愛の行為というのはできないのだということ。
そのことを学んでいただきたいと思っております。
 では今日は、これにて失礼させていただきます。
 長時間ありがとうございました。


ルシフエルという男は、
オーム神霊の持つ力と同じ、
いやそれ以上のものが自らにもあると、
神に挑戦し、
神に自らの力を認めさせようとしました。
神のごとくなり、
さらにオームを凌ぐような大きな存在になれると、
なれるはずであると、
一時は信奉者を集めて力の拡大をはかり、
多くの者たちを惑わせたのです。


----------------------------
第五章
地球ファミリーとして
テラ(地球意識の男性体)からのメッセージ
二〇〇八年二月十四日


わたくしは「テラ」と呼ばれている。
地球のことを、
あなた方は英語で「アース」と言うかもしれない。
しかし、「テロリス」「テラ」という響きは、
古来より、
わたくしという地球の男性性の部分を指す言葉である。


1 あなた方地球人は我が子である

地球に住む、いとしい我が子どもたちよ。ようこそ来られた。
あなた方の仲間が、過去幾度かわたくしのもとを訪れたことがある。しかし、わたく
しのメッセージが、地上にいる者たちに届かなくなって久しい。わたくしの愛してやま
ない神の子たちよ。あなた方は今、この地球にありて、何を思い、何をするべきか。そ
して、己自身の神性に気づき、どのように表現して命を輝かすのか。そなたたちが自ら
の使命を、役割を見失ってから、幾久しいように思う。
 わたくしはがのときより、この地球という肉体をまとい、多くの命を送り出し、命の
源として、その神の子たちを育んできた。わたくしの命の中から、あなた方の命は生ま
れた。わたくしの命は、大いなる神の御胸から生まれた。だから、あなた方も大いなる
宇宙の、大いなる神の御胸から、我が地に生まれてきた神の子である。
生まれてきた命の流れは、それぞれの光を輝かし、神の愛のエネルギーを表現する場
を求める。そして、愛に命を吹き込み、「生命」としてさまざまな宇宙空間にある場を
使い、神の愛を表現していくのだ。あなた方がつくられしときより、自らが気高き神の
子であると気づき、あなた方ができる命の響きでもって、この宇宙を彩らなければいけ
ない。その手始めとして、我が身体である地球というこの場所に命を受け取るのだ。
 魂においては、ほかの星で命を受けたとて、この地上で修行をする身体の命のエネル
ギーは、わたくしの身体のエネルギーの一部である。だから、あなた方地球人は、我が
身を分かち合った我が子である。いとしい子どもたちであると、見守っている。
 そなたたちにも親はおろう。子がおる者もおろう。もし親ならば、今の地球の状態を
見て、どのように感じるか。わかるだろうか。わたくしは、そなたたちが知っているよ
うに、この物質界におけるあらゆる素材・マテリアルを提供し、そこに命を吹き込み、
一切の命を育み、そなたたちが己自身の魂の尊さに気づき、神の愛を表現するのを待ち
わびてきた。

2 地球という惑星単位における原因結果の法則

宇宙には大法則がある。善さにせよ、悪しきにせよ、自分でなしたことは必ず本人に
戻ってくるのだ。それは、個人個人から、星の単位にいたり、さらに大宇宙のオームの
身体の中においても、すべてその法則は貫かれている。そなたたちの人生においても、
さまざまな病や不幸な出来事があったとしても、それは自分自身の想念が生み出したり、
己自身の学びのために起こるようになっている。でも、それは必ずや、自分自身の中に
ある歪みを修正し、己自身が発したマイナスのものに気づくためであり、その反作用を
自分自らが受け止めているのだ。それが個人の人生だけでなく、文明と呼ばれるものを
形づくるエネルギーの流れとしてもあるであろう。
 その惑星の人びとの想念が蓄積されると、今度は地球人として、地球という惑星単位
でやってきたことに対して償うべきときがくる。素晴らしいことを積み重ねてきたのな
らば、素晴らしい結果がその惑星に起こる。そして、大きく逸脱した道を歩んだ神の子
が多いのならば、その反作用というものが、惑星単位で襲ってくる。そのようなことが
起こる。そしてそれは、太陽系の周期、銀河系の周期、そしで最後は大宇宙オームのお
身体の周期の中で、必ずやそのやったことに対する結果というものが、起こるべきとき
というのが決まっている。
 そなたたちはアセンションとかいろいろ言っているが、個々人が数年から十年という
周期の中で決算を行い、結果を突きつけられるときがあるのと同じように、大きく考え
たならば、地球としての周期の決算を、結果を出すべきときがあるということ。それが、
今そなたたちが言っている、地上浄化のときのタイミングになっているのである。
 アトランティスのときにおいても、レムリアのときにおいても、ムーのときにおいて
も、ほかにも数々の文明があったが、最後に必ず天変地異や、大陸が沈むことをもって、
その時代の隆盛を誇っていた人びとが、こつ然と文明の頂点から消えうせたであろう。
それは、決算を果たさなければいけない地球の周期のときに、彼らがその結果を自ら受
け、償うために、そのようなことが起きてしまったということである。
そのときが再びまたこようとしている。その周期が、水瓶座を迎えるこの時期にこよ
うとしている。それまでに、神の子としてしっかりと、愛に満ちた思いで文明を築いて
いたのならば、このようなターニングポイントといわれるときは、少しも恐れることは
ないであろう。そうであろう。胸を張ってその時期を迎えればよいのである。
 しかし、人類は、ターニングポイントとして結果を出すべきときに、またも神の子と
しての認識に気づき得なかった。大宇宙の波動と沿わすことができるほどに精妙な波動
に満ちた、高い愛の文明を築くことができなかった。そういう反省をもって、この決算
期を迎えなくてはいけない。また、そのようなときがきてしまったということである。

3 地球意識としでのテラとガイア

今、地球に、地球を考えようという運動が起きているのを感じる。それはとてもうれ
しく、わたくしとしてはとても喜ばしいことであると思っている。神の自然波動は、大
自然を素材とし、その中に生命の息吹を宿らすことにより、三次元の中に神の思いを表
現している。この地球という惑星の身体の、そこここにちりばめながら、大自然のいた
るところに神の思いを表現するのが、わたくしたち地球意識の使命でもある。
今、「わたくしたち」と申し上げたのは、わたくしは地球意識の中における男性性の
部分である。聞いたことがあるであろう。九次元が終わり、惑星意識となるとき、自分
のパートナーとともに惑星の中に入り、そこで陰陽のエネルギーでもって、惑星をつく
っていくということを。その中において、わたくしのパートナー「ガイア」が担当して
いることは、そこに命を吹き込むということ。命の流れを育むということ。それを仕事
にしている。
 わたくしは男性性として、ひとつの強い意思のもとに、空中に分解しないように、宇
宙空間の中に地球というものをつくる。その強い磁場の中において、ひとつのコミュニ
ティとしての共通目的を持った修行場をつくらんとする意思で、この惑星の基盤をつく
ってきた。空をつくり、大自然におけるさまざまな動きをつくってきた。地球自身の公
転、自転を通して、天候を司ってきた。この惑星の中の、酸素、重力、温度が、どの
ような状況であれば、生命が育ち、修行できるか。どのくらい太陽から光の恵みをいた
だき、愛のエネルギーをいただくか。太陽からどの程度離れていたらば、寒暖の差の中
で、生命がちょうどよく育つか。そういう環境的なものすべてを司るのは、男性性であ
るわたくしの役である。
わたくしは「テラ」と呼ばれている。地球のことを、あなた方は英語で「アース」と
言うかもしれない。しかし、「テロリス」「テラ」という響きは、古来より、わたくしと
いう地球の男性性の部分を指す言葉である。
「ガイア」というのは、水に象徴される女性性の部分を指す。この間、セレニティから
女性性を学んだときに、「女性性は水のようなものである」ということを聞いているで
あろう。ガイアは、わたくしがつくった入れ物の中で、水を通して命の息吹を生み出す
役割をしている。肉体や細胞というのは、外的につくるだけでなく、そこに命として息
づく神の思いを吹き込み、内側から生命力を生み出す。それが彼女の使命でもある。
 わたくしたちは、常に共同作業をしながら、命を育んできた。わたくしはこの地球の
中にある素材・マテリアルで、できるだけのものをつくってきた。そして、地球の霊界
にいる者たちと、地上にいる者たちとの共同作業により、他惑星から来た者のDNAを
基本形として使い、今日にいたるまで、地球人類、そしてあらゆる動物たち、植物たち、
鉱物、すべてをともに創造してきた。たとえ原初型のものが他惑星から入ったとしても、
その後の子孫は、この地球意識の身体である地球のマテリアルを使って育まれてきた。
その中で、そなたたちは生まれてきたのではないだろうか。惑星単位において、そのよ
うな試みがある。
 ただ地球では、「地球オリジナルの人類というもの、そして、地球ならではの表現形
としての動植物、環境というものを表現せよ」というのが、神であるオーム神霊の御意
思である。だから、どの惑星も、それぞれの星が違った個性で、自分たちの世界や彩り
を表現しているのだ。それを選択する自由意志も、もちろん我々には許されている。

4 みな地球家族の一員だということ

 今の地球人たちが、海を汚し、川を汚し、大気を汚し、食べ物の中に毒物を入れるこ
とで、わたくしの身体である地球を傷め、ガイアの命である水の流れまで汚している。
そこにおいて、「できることはないか、地球を救え」と、「地球という環境を汚しではな
らない」と、立ち上がってくれている者たちが出てきたことに、わたくしはとても感謝
し、喜ばしいと思っている。
しかし、地球温暖化が叫ばれ、地球の水の汚染が指摘されているが、それさえ、CO2
の問題が解決されればいいという認識に留まっているように思われる。わたくしはそれ
を、つくづく残念に思う。そのような状況をつくったのは何が原因なのか、そなたたち
は考えたことがあるだろうか。
先ほどから言っているように、そなたたちの肉体も、ともに生きる動物、植物、すべ
ての命が、地球というこのわたくしたちのつくった環境で、愛の流れの中で、育まれで
きている。皆がつながっていて、ともに生きようとしている惑星、地球の家族である。
その自覚がないから、自国だけがいい思いをし、工業を発展させ、儲けたならば、海や
川や山を壊し、汚してもかまわない、さらにいくらでも捨ててもいいのだと思う。その
愛の欠如、その認識の足りなさが、C02を生み、温暖化をつくり、地上の水を汚し、
命の根源を汚すという現実を起こしている。
 それによってわたくしもガイアも苦しいが、いちばん苦しいのはわたくしたちよりも、
あなた方人類であろう。違うか。食べ物や飲む水の中には毒が入り、空気を吸えば窒息
しそうな汚い空気を生み出し、温暖化で大陸が、家が、大地が失われていく。北極にい
た生き物たちも、南極にいた生き物たちも住めなくなっているのは、誰がどうしたため
なのか。わたくしの育んできた、この惑星の家族の一員であるという自覚がないから、
愛なき思いで勝手なことをし、自分で自分の首を絞めていちばん苦しんでいるのが、今
の人類なのではないのだろうか。
 わたくしも確かに苦しいが、それよりも、親は我が身がどんなに傷つこうと、そこで
苦しんでいる子どもたちの姿を見るほうが、もっとつらいということを、あなた方は知
っているだろうか。
表面的なことを言って、CO2を出さず、温暖化を避ければ、それでいいのだろうか。
わたくしはそうではないと思う。神の子として、神の星に住んでいる家族として、大宇
宙の一員として、感謝と愛のエネルギーとして、分かち合い、支え合い、感謝し合い、
ともに生かし合うという、愛の思いに立ち戻れない限り、今のようなことは起き続ける。
そのたびに自分自身がいちばん傷つき、何度でも滅びていかなくてはいけないのだ。
その苦しさを甘受してしまうのは、学びといえば、確かに魂の学びではあるけれど、
わたくしはあなた方が傷つき、苦しみの中で、恐怖の中で滅びていく姿を見るのは、も
う内心うんざりなのだ。そのような姿を親に何度も見せないでほしい。我が子が滅びて
いく姿、苦しんで死んでいく姿を、何度わたくしたちは見ればよいのか。

5 地球家族の一員として自覚すべきこと
 
表面的なことに留まってはいけない。本質的なことを学びなさい。今回、自分たちが
どういうルーツで命を持ち、今地球という場所を与えられたのか。そなたたち地球人は、
わたくしの肉体である地球という惑星を、皆で譲り受け、ガイアの命を皆が息吹として
与えられ、この地球という星の空間の中で、成長し、学んできた。長い長い歴史の中で
ともに育まれてきた、運命共同体としての家族であり、仲間である。であるならば、そ
なたたたちは、地球人として何をなさねばいけないと思うか。
 温度が何度か上がったから、大陸が沈んだからと、そんなことだけで終わっていては
いけない。それが人類愛であるように思ってはいけない。今住んでいるところが住めな
くなるから困るというのは、それは人類の勝手というものではないだろうか。温暖化が
止まったら、じゃあまたC02を出し、空気を汚すのか。それでは少しも学びがないと
いうことなのだ。
 神の子として、どのように自分たちが創造されたのか。この星に生きる一員として、
何を自覚して生きなくてはいけないのか。大宇宙の神より愛を分け与えられ、神性きら
めく愛のエネルギーを放つ、気高さ神の子であるという自覚があれば、自分たちだけが
よかれと思い、汚いもので海や川の水を汚し、大気を汚し、鉛のような毒物を海や畑の
中に混ぜることは、間違ってもしないであろう。違うか。根本を見据えなさい。表面的
なことだけを言っても、根本的なことは何も解決されないのだ。空気が汚れ、水が毒さ
れ、畑に、大地の中に、すべての物の中に毒物を混ぜたのは、あなた方人類であろう。
 もし地球であるわたくし自身が身震いし、その毒物を、その不調和な波動を、浄化し
てしまったならば、天変地異とともにまた大陸が海の中に沈んでいく。そのときいちば
ん困るのはそなたたちであろう。
 そなたたちが毒物であると思うものすべてが、わたくし地球の身体の中に含まれて、
古代より生成されてきている。鉛でも何でも、それはひとつの役割の中において使われ
るならば、素晴らしいものになる。
 もし、あなた方が汚しているこの空気、水であったとしても、大地を震わせ、雨を降
らせ、そなたたちから見たら長い時に思うかもしれないが、自然界の大浄化をすれば、
地球はまた、もとの美しい環境に生まれ変わらせることができるであろう。
 でも、今、「もう少し待てば、地球人類の認識が、神の子としての愛の思いにたどり
着けるから、今ひとたび、その大地を震わす浄化を待ってほしい」という願いを聞き届
け、わたくしは自分の身体の表面にはびこる、膿のような、病のような、不調和な波動
に耐えているのである。
 すべての元素は、もう一度生成されれば、また新たなものの中に使われていく。そな
たたちが毒物だと思っているものでさえ、宇宙の中においては必要なものとして再生さ
れていく。ただそれが、今の人類の身体にとっては、マイナスに作用してしまう。それ
だけのことなのだ。

6 自分勝手なエゴイズムは捨てなさい

 地球温暖化により氷が解け、海面の高さが上がり、今そなたたちが住んでいる陸地が、
水の下に沈んでいくということで、そなたたち人類が困ったと思っているのではないか。
地球の歴史の中では、もっと大気が熱かったときや、海面の高さが高かったときもある
し、人類がもっと少ない場所にしか住めなかった時代もある。
 だから、自分たちにとって不利益だから、地球のためになんとかしようというのは、
逆であるということを、わたくしは言いたいのだ。そなたたちは開いているかもしれな
いが、人類が現れるまでは大地が不安定で、亜硫酸ガスなどの、命が住めないようなさ
まざまなガスが、大地から湧き出ていたときもある。その時期もまた地球においては大
切なときであった。それらの成分も、地球をつくる大事な原料となり、今日の地球を形
づくっているのである。
何ゆえに、あなた方人類にとって、生命の危機になるような状況を生み出す環境に、
自分たちがしてしまったのか。そこがいちばん大事だということに気づいてほしいのだ。
それには、自分勝手なエゴイズムを捨てなさいということ。運命共同体であり、家族で
ある地球人として、自分の愛を表現できる場を与えられたということ、命の花を咲かす
ことができる肉体を与えられたということに感謝し、ともに助け合うならば、自滅する
ような、地獄のような、こんな環境はつくらないであろう。
 それは最初から言っているように、宇宙の中での「原因結果の法則」から、自分たち
自身が招いた結果であるということを、わたくしはあなた方に言いたいのである。わた
くしがつくったのではないよ。わたくしは一切のものをあなた方に与えてきた。あなた
方が住みやすいように一生懸命、地球の公転周期や地軸の角度を決めてきた。そして、
宇宙神霊や地球神霊、あなた方でいう天上界の指導霊だね、彼らと相談しながら、最も
良い肉体と環境を、今日までつくり、あなた方に与えてきたよ。
大自然の大調和を崩し、悪環境の中で自ら肉体を病み、さまざまな病をつくっている
のは誰か。神より与えられし、本来ならば万全な肉体と、魂の健全さを失いつつあり、
肉体と魂の病気に苦しむ状況をつくっているのは誰なのか。それは、かわいい神の子た
ちよ、我が子どもたちよ、そなたたちではないのか。そなたたち自らが招いた結果では
ないのか。

7 地球の使命

 たまには地球儀を持ち出し、見てごらん。あなたたちが住んでいる地球は、丸い球体
だよ。この宇宙の中では、惑星はみな球体をしているであろう。それは、表面張力の中
で完結した世界をつくるという構想のもとに、ひとつの完成された世界を表す姿なのだ。
この球という形の中に、すべての命と、すべての可能性と、神から与えられた命の息吹
のすべてを込めて、わたくしたち惑星意識は星をつくり出す。この地球という惑星も、
そのような新たな希望を持って、私たちがこの環境をつくったのだ。
 先ほど、この者(アマーリエ)に上空から見せていたように、こんなにも命が活気づ
き、このように多様な魂が宿ることができる惑星は、ほかの天体宇宙を探してもあまり
ないと思う。それは、この地球の使命の中に、多様性を受け入れるということがあるの
だ。相反するものであっても、大調和を目的として受け入れる。そして、自らがほかの
異なるものに触れることによって、己自身の個性や使命に気づくようになる。地球は、
神の世界の多様性を表現するという、宇宙のサンプルのような星としての使命を預かっ
ているのだ。
 だから、無秩序にあるのではなく、それぞれの惑星の者たちが抱えている個性、特性、
それらがまるで博物館のように、少しずつこの地球というところに受け継がれ、残され
ている場所であるというのも事実なのだよ。だからこそ、逆にまとまりが悪い。まとま
りは悪いが、異なるもの同士で互いに刺激し合い、多様な文化が発達する中での命のき
らめき、活性化が、この地球のエネルギーともなってきた。
 地球自体があえて歩んできた挑戦の日々には、さまざまな失敗もあった。多様なもの
を受け入れ、統合し、そして、神の世界の多様さに自ら身を委ね、表現していく。その
ように自由に表現できる、地球という惑星をつくることができていることを、わたくし
はたいへん誇りに思っている。
 そのような多様な試みのあった地球なのだから、あなた方もどうか、一人ひとりの自
由意志を尊重しながらも、宇宙のすべではともに神の意識の一部であり、運命共同体と
しての一体感のもとに、神の愛の思いを表現している存在が、我々神の子であるという
ことに気づいてほしいのである。

8 地球の愛のバイブレーションと一体化する

それゆえ、孤独な者など本来はいない。すべてが一体である。そして、わたくしたち
が運命共同体であり、仲間であり、家族であって、地球人類がみな手を取り合い、心の
中で互いに愛し合い、信頼し、相手の幸せを自らの幸福として願えるような状況になっ
たのならば、今生み出しているような、自然環境を破壊していくような、身勝手な結果
は絶対に起きないであろう。そうしたら、人類を苦しめる天変地異と呼ばれているよう
なことも起きないのだ。
 なぜあなた方がいちばん恐れている天変地異というものが起きるか。それは、あなた
方の誤った思いの波動の集積が、原因結果の論理で反作用を生み出し、それが限度を超
えると、大陸などが分断し、まるで病原菌が白血球によって滅ぼされていくように、あ
なた方の細胞というものが、もう地球上に存続することを許されなくて、海のもくずと
なって消えていってしまうのだ。
「自分たちでは防ぐことができないから、天変地異はいちばん恐ろしい」と、よく言わ
れるかもしれないが、それは宇宙の法則のままに、あなた方が自ら引き寄せてしまって
いる結果なのだ。そのことにもっと気づいてほしいと思う。そうしたら、人命を奪うよ
うな地球規模での反作用というものは、もう起きないであろう。あなた方が愛の自覚の
もとに、この地球人類がみな家族であるという愛の思いで、心と心の手をつなぐことが
できたならば、今まであなた方を苦しめてきた天変地異はなくなるのだ。
 わたくしも神の心と同通し、あなた方も大宇宙の心である愛の心に同通し、皆が大調
和して一体となることにより、地球が愛の星として輝くことができる。わたくしが大宇
宙の神からの愛の波動というもので、大自然の環境をつくってきても、そこに住まうあ
なた方が、その愛の波長に合わぬ振る舞いと、思いを出しているならば、地球として愛
のバイブレーションで一体化し、地球自身が成長する次の段階に行くことはできないの
である。わたくしの中にある地球が本来持っている愛のバイブレーションと、地表に住
まうあなた方のバイブレーションが大きくずれたとき、あなた方はこの地上に住まうこ
とができなくなるのである。
どうか我が子たちよ、自分たちの神の子としての役割に目覚めてほしい。あなた方が
地球人であることを誇りに思い、愛の思いで生き続け、次の段階において、この地球が
愛の星として、神の愛のエネルギーと一体化して生きることができ、皆で手を取り合い、
地球独自の文化を発信することができたならば、どれだけわたくしはうれしいことであ
ろう。そうすることで、あなた方、この地球に住まう者たちの次なる成長を生み出し、
本来の神の子としての、愛の表現段階にいたることができるのである。そのことをあな
た方にお伝えしたい。
 もうインターネットを使って、地球をネットワークで包むことができる時代がきてい
ると思うので、地球規模で仲間たちと手を取り合うことは、あなた方にとってそう難し
くないと思う。さまざまな情報や知識がもたらされているであろう。ただ、それらに振
り回されることよりも、あなた方は神の子として、どのような自覚のもとに生きるべき
であろうか。愛とは分かち合いであり、無条件に捧げ尽くし合うべきものである。愛と
はあらゆる命を育て育むやさしさ、おおらかさを秘めているものである。そこに自分勝
手なエゴの思いがあったら、それは大宇宙の波動と、共振・共鳴することができずに、
脱落しなくてはいけない。それが宇宙であり、神の絶対的な愛の思い、絶対的な光の世
界である。

9 究極の二元論の中で学びなさい

 ルシファーのことでも、彼の力がいかに偉大で、かつ困ったものであったとしても、
それもオームの神の属性のひとつであるということから、ここに連れて来ることをわた
くしが許可した。彼がいるがゆえに、我々は光の大切さを学ぶことができるのだと思う。
だから、彼を通して愛を学ぶというおおらかさを、どうか見失わないでほしいと思う。
ルシファーがどれだけ力を持っているか知らないが、大宇宙の愛の深さと圧倒的な光の
量に比べたら、彼の持っている闇の量など、取るに足らないほんの些細なものでしかな
い。
 ルシファーがいなかったとしても、地上にいる人類は、自分たちが住んでいる惑星ひ
とつ調和できず、汚し放題に汚して、自ら苦しんでいるのではないだろうか。彼がつけ
込めばもっと撹乱されるような弱さ、未熱さを持っているのが地球人である。であるな
らば、逆に、地球にいればこそ、ルシファーのトリックにより、あなた方の魂の足腰を
鍛える蟹があるのだと、そのように思われるがよいかと思う。それがつらくていやで
あるのならば、刺激はないけれど、穏やかな惑星がもっとほかにあるので、そちらに行
かれればよい。
この地球は「究極の二元論」を学ぶ場所と呼ばれている。大宇宙の中でも、マイナス
の闇のエネルギーの怖さに触れることができる惑星かもしれない。それゆえに、このよ
うに地獄界が拡大し、神の光を遮った空間をつくっている。でも、闇の深さによって、
愛なき者たちの苦しさ、光の大切さ、愛の気高さ、愛の必要性、自らが愛であることを、
あなた方は魂の学びとすることができるのではないだろうか。
 先ほどから言っているように、知的に勝るもの、芸術的感性に勝るもの、運動機能、
そして、念や法力などに強い者たちというように、さまざまな惑星からの移住者を、受
け入れてきた。それによって、地球人の中に多様性をつくり、そこで転生していくこと
によって、多くの人生を学ぶチャンスが得られる、そのような惑星をめざした。
 そしで最後とどめが、ルシファーを受け入れることにより、宇宙は二元論で成り立っ
ているとしても、闇に対する圧倒的な量の光の中で、神の偉大さを改めて知るのである。

10 地球家族の決算期が近づいている

 あなた方は今地球を汚し、自らが苦しみ、仲間同士苦しめ合い、殺し合うような状況
をつくっている。でも地球意識であるわたくしが、ちょっと身震いをすれば、あなた方
の文明は破壊され、海の底に沈み、地球は大浄化の過程の中で、また本来の健全さを取
り戻すであろう。あなた方がこの地球の支配者であるかような顔をしているが、地球の
表面に一時住んでいる者たちでしかないのだ。
 あなた方は今、エゴにより地球を傷め、自分たち自身が苦しんでいるが、ルシファー
がやろうとしていることも同じこと。自分自らが宇宙に陣取り、宇宙の根源の神にも及
ぶと思っているかもしれないが、すべての闇はオームの神が咳払いひとつすれば消し飛
んでしまうほど、圧倒的な光の渦の中で、圧倒的な愛の思いで表現されているのがこの
宇宙である。だから、地獄界があろうと、ルシファーがいようと、そのようなことを恐
れるな。
 逆に、そのような者たちの誘惑を通して、自らの愛のエネルギー、神の子としての気
高さ、使命に気づいてほしい。神があなた方に何を託され、この地球という惑星に送り
込まれたのか。何ゆえに、あなた方が今そこに存在するのか。自ら自身という存在の答
えを見つけてほしい。
あなた方は、目的もなく無軌道に、この地球意識のところに偶然めぐり合わせ、今と
いう刹那的な時だけで滅びてしまうような存在ではない。永遠の過去から、永遠の未来
に向けて命を与えられ、神の愛のエネルギーを分け与えられ、その中において、あなた
方の高貴さをもって愛という命を表現し、神の子としての表現形態の中で、宇宙を彩る
ミッションのために、あなた方個人として、オリジナルの素晴らしさを、才能を与えら
れて、この地上に降ろされた光の天使たちである。それを自覚せよ。
 そうであったのならば、今の地球の中で互いに傷つけ合い、戦争をし、自分たちが吸
わなくではいけない空気を汚し、飲まなくてはいけない水を汚し、食べなくてはいけな
い物を育む大地を汚すことができるであろうか。そんなことにも気づけずに、エゴの思
いで生き続ける。表面的なことだけではなく、自らが何者であるかという自覚に、しっ
かりと根づいたものでなければ、環境問題を叫んだとて、エコ問題を叫んだとて、ほん
とうの意味での解決策にはならないということを知れ。
 あなた方が地球の中における真の家族となり、そして神の子同士として、わたくしと
ほんとうの意味でー体となって、大宇宙の一員にふさわしい仲間として、神のもとに出
向くことができるように、そのような惑星に今回なりたいと思う。その決算期が近づい
ているということを、あなた方に言っておきたい。

11 愛を放つ神の子として生きてほしい

 いかなることがあろうとも、わたくしはあなた方を愛しているよ。
 ただただ、あなた方がなしたいことをしなさい。
 ただ、親として幾度も幾度も、子どもたちの痛ましい苦しみ方、死に方を見るのは忍
びないのです。この場を借りて、わたくしから今日メッセージさせていただいた。ガイ
アも脇で「頑張ってほしい」と、「いつもあなた方のことをいとしく思う。愛していま
す」と伝えてほしいと言っています。
 動物も植物もすべで、身体の中の大部分が水であり、水の中で命というのが育まれ、
循環しているであろう。そこの中にガイアの思いがあるということ。それに気づきなさ
い。
 あなた方は宇宙の中の地球というところに放り出され、勝手にひとりで生きている、
孤独な人類ではないということ。大宇宙に抱きしめられ、内も外もわたくしたち地球意
識の愛の思いで抱きしめられて、今存在しているということに、どうか気づいてほしい。
 我々の愛を受け取ってほしい。
 我々の愛に気づいてほしい。
 そして、気づいたのならば、どうかあなた方も、愛を放つ神の子として生きてほしい。
 そのような者たちが住まう地球というものを、わたくしは夢見ている。
 そのような惑星、地球をつくりたくて、古来頑張ってきたのである。
 あなた方の行末を、いかなるときであっても見守ろう。
 あなた方を永遠に愛していこう。
 だから、頑張ってほしいと思う。
 大自然の中で耳を澄ませば、わたくしの思い、バイブレーションは、いつもあなた方
の中に伝わる。
 必要ならば、わたくしの名を呼びなさい。
 「テラ」、そして「ガイア」と呼びなさい。
 この惑星「テラ」の思い、そして「ガイア」という命の響きが、あなた方の中に、内
側からも外側からも答えとして返ってくるはずである。
 細胞の遺伝子の中に、わたくしたちの思いが脈々と流れているのだ。
 わたくしの肉体を分け持って、物質界のあなた方の身体はできているのだから。
 いつでも、いつでも呼びかけなさい。
 いつでも、いつでもわたくしたちは答えよう。
 否、答えているのだ。
 もし、喧騒の中で自分を見失いそうになったら、大自然の中に入りなさい。
 そこには、地球のバイブレーション、神の波動が流れている。
 そこで、わたくしの名を呼び、ガイアの名を呼びなさい。
 そうすれば、あなた方の身体の中から答えが返ってくるであろう。
ひとりではないのである。
そうやって、あなた方の霊性を開発し、高い次元での霊的な目覚めというものを果た
してほしいと思う。

12 地球という星のミッションを果たすために

今、神の子の教えが、素晴らしい書籍となって出ようとしている。自分が何者である
か。どのような使命を持ち、どのような愛の存在であるべきなのか。あなた方は何ゆえ
に存在していて、何をするべき者であるのか。こんな簡単なことをわからずして、今ま
で生きてきたのだと自覚できるほどに、圧倒的な愛の思い、神の子としての自覚、使命、
それらに気づくだけで地球人は変わるということ、地球は変わっていけるということを、
あなた方の兄弟たちに、どうか伝えてあげてほしい。
 あなた方はもうそこに気づいたから、今この場にいる。でも、多くの兄弟たちは気づ
いていない。であるのなら、その知識、智慧を、あなた方の兄弟たちに伝えてあげてほ
しい。そして、ともに自覚し、ともに光り、ともに愛の中で輝きなさい。自分だけ光れ
ばいい、自分だけわかればいいという思いではなく、愛は常に分かち合うものであり、
愛は常に命を流れさせる中において、多くの人びとを幸せにしたいと望むことである。
ほかの者たちの幸せを、我が幸せとしていくために、どうかあなた方の自覚と決意をも
って、今回の使命に就いていただきたいと思う。
 この地球という星の持っているミッションを果たすために、今日あなた方の声を聞き、
あなた方に直接メッセージを送ることができて、とても幸せな晩でありました。
 多くの仲間たちに、多くの地球人類に、わたくしの声が届く日がくることを、一日も
早く、わたくしとコミュニケートできるようになることを、楽しみに待ちわびています。
あなた方がちょっと気づくだけで、すぐできるのであるということを、どうか伝えてい
ただきたいのです。
 今日はありがとう。
 もう一度、我が胸の中に戻って来てくれることを、ガイアとともにいつも待っていま
す。


アトランティスのときにおいても、
レムリアのときにおいても、
ムーのときにおいても、
ほかにも数々の文明があったが、
最後に必ず天変地異や、
大陸が沈むことをもって、
その時代の隆盛を誇っていた人びとが、
こつ然と文明の頂点から消えうせたであろう。

それは、
決算を果たさなければいけない
地球の周期のときに、
彼らがその結果を自ら受け、
償うために、
そのようなことが
起きてしまったということである。


----------------------------
第六章
母なる地球から子どもたちへ
ガイア(地球意識の女性体)からのメッセージ
二〇〇八年二月二十六日


まず、その惑星独自の思いがあり、言霊が発せられます。
それから、その星独特のバイブレーションの中で、
光が発信され、
その惑星独特の水という命の流れがあるのです。
命宿るところに水がないことはございません。
比率としてわずかであっても、
惑星の中に命があるのならば、必ず水があるのです。


1 陰陽による宇宙の創造原理

わたくしの愛する息子たちよ、娘たちよ、ようこそ来られました。母はいにしえのと
きよりずうっと、あなた方を待っていました。いつも、いつもあなた方を見守り、育み
ながら、愛し続けてきたのです。よくぞこのときを迎えられました。あなた方の思いの
中に、神の子として、神の道へとつながろうという思いが強くあればこそ、今日のこの
ときを迎えられたのです。この成長を母は、誰よりも喜び、宇宙のオームの神へ、心か
ら感謝をするものであります。
 今、この地球が大切なときを迎えていることを、あなた方は理解しておられますね。
もうさまざまなメッセージが伝えられたはずです。地球の中には、わたくしとテラ様と
いう意識があります。万物創世のときより、陰陽の二極が交じり合い、宇宙の創造原理
を司っております。
 どの惑星においても、銀河においても、はたまたオームの神におられても、すべて陰
陽という二極性のエネルギーが回り、助け合い、愛により結び合い、そして、神の力を
表現しているのです。
「初めに言葉ありき」と、あなた方は習ったはずです。まずオームの神の思い、それが
言葉として言霊を持ったとき、ひとつの方向性を持った意思のエネルギーとして発射さ
れるのです。それはオームの神だけではなく、ありとあらゆるもの、あなた方において
も、神の子の力として皆が共通して持っている創造原理なのです。
 その言霊に宿るのは愛のエネルギーですから、それが陽の意識、光として放たれたあ
と、陰の意識である水という命の流れとして宇宙に流れ出すのです。
 光という陽の意識は宇宙空間を貫き、ひとつの外殻としての磁場をつくっていきます。
さまざまな光の存在である陽の意識として、すべてのきらめきの中で、太陽をつくり、
宇宙空間を創造なさるのです。
 そのような星々が、宇宙ができてきたとき、そこに、陰極と呼ばれる女性性の者たち
が、水という存在を通して、神の命を吹き込んでいく、という法則が宇宙にはあるので
す。
あなた方はそうやって、三次元にできました。あなた方の体の細胞を構成している元
素は、すべて「テラ意識」と呼ばれているところからの物質ではないでしょうか。そう
やってすべての存在が形を持ちます。
 しかし、もしあなた方が人間をつくり出したとしても、そこに神の子としての命の息
吹、生命の流れというものを吹き込まなくては、「神の子人間」という存在は誕生しな
いのではないでしょうか。その命を「霊性」とも申しますが、女性性の者たちは、霊的
なる命の流れを、水を使ってその入れ物の中に宿らせ、神の子を誕生させていくのです。
 大宇宙の中において、常に陰陽のエネルギーは、らせん状に渦を巻きながら回転し、
万物一切を創造しております。あなた方の中にも、ひとつの小宇宙というものが存在し
ます。その中の陰陽という極性を用いて、外側の肉体と、その内側に宿る命という流れ
をつくることによって、あなた方の肉体も創造されているのです。
 あなた方も神の子として、その創造原理をお持ちであるということ。あなた方の中に、
水を通して、命の流れが宿るということを申しました。

2 命の水がガイアの愛の流れ

 地球をつくったときも、まず初めにテラ様の中にこの惑星のビジョンがあり、テラ様
とわたくしガイアとが共同で、太陽意識の中にあるあらゆる素材の中から、どのような
理想の惑星をつくろうかという、個性の表現に適した材料を選び取りました。
 そして、太陽から飛び出てテラ様が磁場をつくり、、回転し、太陽から持って出た素材
を使って、地球という新たな惑星を創造なされました。その磁場の中で、次に動植物、
鉱物の創造というビジョンがありました。すべてのビジョンと材料は、飛び出たときに、
地球の中にあったのです。
地球が少し冷えて固まってきて、雨、海、川の流れという環境が整い、水がその惑星
の中に潤ってきたときに、テラ様の御意識の中にある、「このような生命を誕生させた
い」というビジョンが、地球内部から地上に出てくる段階になってきたということなの
です。
 そのビジョンに命を与えるのが、わたくしガイアの役目でもありました。水というの
は波動が安定しており、その中にビジョンを一定化させる力があるのです。
テラ様がお持ちになっていたビジョンと物質的な構成要素とが結びついて、地球内部
から上がっていったときに、その命の水がガイアの愛の流れの中で、次々と地上に生命
を誕生させていくという、そのような過程がございました。
 大地も、木々も、川も、すべての中に命の流れが宿っております。そして、鉱物も、
植物も、もちろん動物たちも、虫たちも、その中にみな神の子としての命のきらめきを
内在しているのです。そのすべてを生み出しながら育み、養い、守り、愛し続ける。そ
れがわたくしとテラ様が負っている惑星意識という者たちの使命なのでございます。
 それぞれの惑星の中には、それぞれペアの者たちがおり、その惑星意識たちの個性と、
表現したいという理想にさまざまなバリエーションがあるため、星々はそれぞれ独特の
輝きと波動を放っているのです。

3 満々と水を湛えた惑星地球

 あなた方がもし、宇宙のシンフォニーを聞けるのならば聞いてほしいと思う。この方
(アマーリエ)が以前、宇宙空間に出て行ったとき、「星々は歌っている」と、「ダンス
をしている」と、言われたことがあるはずです。星の中から言霊のような音が出て、星
はそれぞれのリズムと波動による歌を歌っているのです。それぞれが、それぞれである
ことを神に感謝し、高らかに自分たちの個性を謳い上げているのです。
 神はあらゆることにおいて、神の子の自由な表現を喜ばれます。オームの神は、ご自
身が生み出した神の子たちである惑星や銀河が、それぞれの自由意志で豊かに愛を表現
することを、深く望んでいらっしゃいます。たとえ多少の失敗があろうと、それも宇宙
の中における大いなる魅力のひとつであるという寛容な愛で、「失敗を恐れずチャレン
ジをせよ」と言って、わたくしたち未熟な惑星意識の者たちを送り出してくださるので
す。
 その中で、わたくしもテラ様と一緒に、地球の理想を描き、テラ様とともに、永い間、
この地球という惑星を育んでまいりました。あなた方はわたくしとテラ様の身体の中か
ら生み出された、いとしい、いとしい我が子たちです。どの方たちを見ても、いとしい、
いとしい、わたくしの血を分けた子どもたちなのです。
 魂のルーツにおいては、ほかの星から来られた方もありましょう。でも今、地球の物
質によって肉体を持ち、地球の中から流れてくる光の霊的なエネルギーにより、あなた
方が生かされているという意味において、わたくしとテラ様のいとしい子どもたちであ
るという認識は、寸分もたがわないのです。あなた方はわたくしたちの愛するかわいい
子どもたちなのです。
 であるのならば、なぜあなた方はかわいい我が子たちであるのに、殺し合いをするの
でしょうか。なぜ憎み合うのでしょうか。なぜ滅ぼし合うのでしょうか。あなた方が大
宇宙や地球の愛のエネルギーの中から生まれ、わたくしたちの愛とともに生きておられ
る神の子であり、仲間であり、家族であるという認識があるのならば、どうか、もうこ
れからは傷つけ合い、殺し合うことをやめていただきたいのです。
 宇宙は愛のエネルギーに満ちています。さまざまな星々が、自分の愛の歌を精一杯、
声を上げで歌っております。それが太陽系ならば太陽系、銀河系ならば銀河系の中で、
どんどん総合的な合唱になり、オーケストラのようになり、大宇宙に神の愛のリズムが、
歌声が響き渡っているのです。その昔が、その言霊が、すべてをつくり生かす愛の表現
なのです。
 まず、その惑星独自の思いがあり、言霊が発せられます。それから、その星独特のバ
イブレーションの中で、光が発信され、その惑星独特の水という命の流れがあるのです。
命宿るところに水がないことはございません。比率としてわずかであっても、惑星の中
に命があるのならば、必ず水があるのです。
 見てください。地球はこのように青々として、水を満々と湛えた惑星ではないでしょ
うか。水がこれだけ蓄えられた惑星であるということは、どういうことであるか、わか
りますか。それだけそこに住まう生命体が多い星であるということなのです。そこに水
というものを通して、多くの者たちが生きているということなのです。
 水というものを通して陰極から流れて来る生命波動と、陽極であるテラ様からの物質
的なものを受けて、そこにさまざまな生命が生かされているということなのです。多く
の生命体が宿るには、やはりそれだけの水が必要であるということなのです。

4 地球の水を汚すとどうなりますか

わたくしは、今このときにあなた方に申し上げたいのです。水というのが命を支える
源であり、神の愛の表現であることを申し上げました。その水を、あなた方は今、汚し
ているのではありませんか。水は地球の体液です。命の源です。あなた方だって血液を
汚染されたら、生きていくことはできないでしょう。血液が循環してこそ、命は育まれ
るのです。
 今、どれだけ地球の水の中に猛毒と呼ばれるものを流しているか、あなた方は理解し
ていますか。やっとここにきて、新聞などで表面化してきたと思っています。
 魚たちを見てください。多くの魚たちが化学物質の中で苦しんでいます。あなた方に
は魚たちの悲鳴が聞こえないでしょうか。アザラシたちの苦しみがわからないでしょう
か。彼らは声をあげることができず、ただただ病んで苦しんでいるのです。
 その海の水は、小さな魚の中にも入り込み、あなた方がよく召し上がるマグロなどを
通して、あなた方自身の身体の中に、そしてまだ幼い子どもたちの身体の中に毒素が取
り込まれ、蓄積されているのではないでしょうか。そして、水の中に溶け込んでいった
化学物質は地下水から山の中に吸われ、木々の中に入っていき、地球自体の命を根こそ
ぎだめにしてしまうのです。
 命宿るものの源が水だと申し上げました。ということは、水の中に毒素を入れたな
らば、地球に生きる生命は、みな根絶やしに滅びてしまうということではないですか。
 それを司るわたくしであるからこそ、あなた方に申し上げます。
 こんなに水が豊かで、生命力に満ちた惑星は、宇宙を探してもなかなかあるものでは
ないのです。このように多くの命を誕生させ、多くの神の子たちが修行できる惑星へと
導いてきたのです。今、大事な時期を迎えるにあたり、そのような猛毒で地球環境を壊
し、そこに息づく命にとどめを刺すようなことをしてはなりません。
 あなた方の中に、よく高級な熱帯魚とかを飼う大きな水槽をお持ちの方がおられるで
しょう。その中に、貴重な生き物をよくお飼いになっているでしょう。その大事な生き
物たちがいる水槽の中に、毒を数滴入れてごらんなさい。
 水は地球という星の中だけで循環しているのです。そこに毒を入れたならば、水を通
しで循環しながら、隅々まで運び込まれてしまいます。そうしたならば、神の子として
の修行ができる肉体や環境を授かりながら、あなた方人類だけでなく、地球に生きとし
生ける生命すべてが、滅びてしまうのです。
命とは宇宙の源から発せられる、大いなる神の愛の表現なのです。愛の分身なのです。
大元の神から引かれてきた、神の分け御霊なのです。それが地球において命を持ち、栄
えているのに、地球にいる生き物をみな殺すということは、大宇宙の神の一部を殺すの
と同じことなのですよ。
 自分たちがどのようにして、神という宇宙の愛のエネルギーにより生み出され、宇宙
の中における陰極の役割である水を通して、地球の中で命を持ち、育まれ、修行をして
いるか。そういう自分たちの立場、役割を、もうそろそろ地球人は知らなくてはなりま
せん。

5 愛のバイブレーションの中で愛を謳い上げていくのです

 大宇宙の波動に調和しないものは滅びゆく、それが大宇宙の掟でもあります。波長同
通ということを習ったでありましょう。個性があってもよいのです。でも、みんなそれ
ぞれの個性を通して、愛のバイブレーションの中で愛を謳い上げていく。そのようなも
のしか、大宇宙の中では生き抜いてはいけないのです。愛により見守られ、愛により育
まれ、愛により生み出され、愛のために生きていく、それがわたくしたち、宇宙の中に
存在する神の子としての役割なのです。それが使命でもあるのです。そのバイブレーシ
ョンとことごとく違うことをしたときには、その惑星単位、その文明単位で滅びること
になっているのです。
 文明で言うならば、近いときにアトランティスという文明が滅びました。ムーという
文明、レムリアという文明が、どのように滅びていったか。惑星単位で言うならば、マ
ルディックという惑星が、今は粉々になって宇宙空間の中に浮いております。惑星自体
が破壊されて、使命を終えてしまったのです。それは、そこまで宇宙に流れる愛のバイ
ブレーションと異なる波動を出した結果なのです。地球もそうなりかねないですよ。
 でも、どの惑星よりも、地球にはたくさんの者たちがいます。たくさんの命があるの
です。これだけの命があるということは、その中の半分の方たちでも、もう一度、神の
子としての自覚に目覚め、神の愛の中で、高らかに愛を謳い、自然を通した大宇宙の愛
のエネルギーに、心をひとつに合わせて大調和を果たし、次なる神の星へと向かおうと
いう、神の方向を向いた愛のエネルギーを発したならば、そのバイブレーションによっ
て必ずや、地球は愛の星として、高らかに愛を謳い上げる星となることでしょう。
 愛の歌を謳わなくてはなりません。
 愛の歌を謳うのです。
 神の子として、皆が手を取り合い、謙虚に神に感謝し、そして、自らの素晴らしさに
誇りを持ち、高らかに自分の生命エネルギーを謳い上げてください。
 皆の心が一致して、愛のハーモニーを奏でるならば、あなた方が望んでいる神の星、
愛の星地球へとシフトアップすることなど、簡単なことなのですよ。
 よいですか、住まう者が少なく、生命エネルギーの低いところでは、トラブルも少な
いかもしれない。でも、一部の者たちがマイナスの波動を出したのならば、プラスで埋
め合わせする力が弱いのです。
 ここにはたくさんの命が今、来ています。
 多くの方がたにわかる言葉で、神の貫のことを教えてあげてください。
 難しいことはいらないのです。
 何度も言いました。
 ほかの者たちも伝えているはずなのです。
 わたくしたちは、とてもシンプルな世界に生きております。
 そんなに難しいことは考えていない。
ただただ宇宙の愛のエネルギーであるオーム、いにしえのときから有りである愛の奔
流に、静かに身を任せ、感謝と愛の思いの中で、わたくしたちにできることを、わた
くしたちがやりたいことを、愛の表現の中でなしているだけです。
 難しいことを頭で考えることよりも、感性の中で、心の目で宇宙を見てください。
自然を見てください。
 そこに命の息吹を感じられるだけの感性を持って、見てください。
 そして、もう一度、あなた方自身の存在を見てください。

6 命の水の中に猛毒を混ぜてはいけません

 よいですか。わたくしはいつもあなた方とともにいます。
 いつもあなた方とともに生きて、あなた方を愛してきました。
 地球に命を持つものすべての母であるのが、わたくしガイアです。
 あなた方は、わたくしを探すとき、空を見上げることはない。
 あなた方の内側を見てごらんなさい。
 黙って目をつぶり、己自身の魂の内にある、神の子としての愛のエネルギー、そして、
肉体に宿る命のエネルギー、そこにわたくしはいます。
 お腹がすいたり、疲れたり、うれしかったり、気分が爽快だったり、頭が痛かったり
することもあるでしょう。
「こんな肉体」と言わないでください。
 その肉体の中に、神の愛という命のエネルギーが宿るからこそ、あなた方の肉体は動
くのですよ。ロボットではないのです。
 すべでの細胞の一つひとつの隅々にまで、神の子としての命のエネルギーが流れ込ん
でいる。
 そこをわたくしが、オーム宇宙の陰極のエネルギー、オームの女性性のほうから引い
てきたエネルギーを通して、地球の中に流し、あなた方のほうにも送り込んでいるので
す。そうやって命というのは育まれているのです。
 今あなた方の中で、科学的、物質的なものだけがすべてである、という概念があるよ
うですが、タンパク質だけの塊をつくっても、人間として動き出さないのではないで
しょうか。そこに魂が宿り、命の息吹が宿らなくては、神の子人間は存在し得ないので
す。
 すべてが神の子として、愛のエネルギーのもとに育まれ、生かされているのです。で
あるのならば、地球の中において運命共同体である、あなた方地球人類が、仲間と殺し
合い、家族である兄弟と殺し合ってはなりません。そこでともに住まう者たちであるの
にもかかわらず、空気を汚し、地球の体液の中に、このような猛毒の化学物質を混ぜて
はなりません。
 わたくしにはわかっています。
 この猛毒を、今、中国というところを通して大量に流しています。
 そこには、地下の者の恣意がある。その思いも伝わってくる。
 地球という環境を壊すために、ひとつは核爆弾を使って、マルディックのように、地
球の外殻を爆破しようとする。そして、命を育む水の中に、猛毒を仕掛けることにより、
地球の女性性の命の部分も破壊しようとする。それらふたつの邪悪な思いで、彼らは画
策している。それもわかっているのです。でも、彼らにはそのくらいしかできません。
 あなた方が、「大宇宙の神が愛であり、人類が愛のエネルギーを引いた、神の子たち
である」と高らかに謳い上げ、「そのように、兄弟たちと殺し合ってはいけない」と言
うならば、核爆弾による破壊はまぬがれることができましょう。
そしてもうひとつ、今、環境問題が叫ばれていると思います。C02のことも言われ
ていると思いますが、それはテラ様からもお話があったと思います。
それよりも、陽極に対する陰極の、命のエネルギーを育む水の中に猛毒を入れてはい
けません。
 猛毒を入れることに対し、高らかに「それは間違っているのである」と伝えてくださ
い。そのような運動をしてください。
 それをしなければ、取り返しのつかないことになるでしょう。そのことに気づいてい
る者は、まだまだ少ないのです。
 食べ物の中に毒を入れたらおかしいと思うでしょう。その場合は、その食べ物を破棄
すればいいかもしれない。しかし、水の中に化学的な猛毒を入れてしまったならば、毒
素は、大地にも、海にも、川にも、すべての生命体系の中に浸透していき、根本的な生
命活動を破壊してしまうことになるのです。
 どうかそのことを、レムリアを通しても伝えていただきたいと思うのです。

7 愛のエネルギーに戻るのです

 地球はこれから大きな転換期を迎えます。
 しかし、基本は神のもとへ還る道です。
 自分たちが愛により生まれ、愛により生かされた、神の子のエネルギーであるという
ことに気づき、それを学ぶためのひとつの分岐点、ひとつのテストであると思えばいい
のです。認識を学ばせていただくときであると思えばよいのです。
 あなた方がもしほんとうに、「愛のために地球環境を壊す」と言うのならば、わたく
しもテラ様も、それはそれで甘んじて受け止めましょう。
 あなた方が学び成長するために、つくり上げたこの環境です。そのために、わたくし
もテラ様と仕事をしてきました。ですから、どうかあなた方の学びとしていただけるよ
うにしていただきたいと思うのです。
 しかし、このシフトアップを通して、地球がもし、神の星として、修行場として、次
の段階に昇ることができたならば、今度は次なる新たな可能性の中で、どれだけ地球人
類は神の子として学ぶことが許されることでしょうか。
 今、半分の者たち、いいえ、もっと少なくても、地球にたくさんいる命の何割かの者
たちが目覚めていったならば、ひとつの地球の愛の磁場の中で、多くの者たちも連鎖的
に目覚めていくことができるのです。あなた方は、地球に住まう者たちを、覚醒させる
ことができるのです。
 そのような磁場の中で、新たな地球の、本来の神の星としての修行ができる。
 ああ、わたくしは、そのときをどれだけ待ち望んできたことでしょう。
 その星にはもう戦争はなく、その段階では憎み合い、仲間と殺し合うことも、もうな
いのです。
 そう、海の中に毒を入れる者もなく、神の子として表現することを自らの使命として、
互いに敬意を持ち、愛し合い、生かし合う。そういう星が誕生するのです。「無理に」
とは申しませんが、わたくしもテラ様も、そのような星になることを永いこと、永いこ
と、わたくしたちの夢として描いて、今日まで頑張ってまいりました。
かわいい我が子らよ、母が「必ずそっちのほうに行け」と強制する気はないのです。
あくまであなた方の自由意志の中で選び取っていただければよいかと思います。
 だけどね、これ以上仲間を傷つけるということは、ひいてはあなた方自身を傷つける
ことになります。
 あなた方は神の子として、ひとつにつながっている愛の意識そのものなのです。
 だから、あなた方が敵国だと思う者たちを傷つけたならば、それはあなた方自身を傷
つけていることになるのですよ。そしてそれは、地球の意識であるテラ様を、このわた
くしガイアを傷つけているのと同じことなのです。
 あなた方のことを愛しているから、母はもうこれ以上見るのが忍びないのです。
 もしこのまま、宗教や戦争で互いに傷つけ合い、核兵器を使って滅ぼし合って、水の
中に毒を入れて、のたうち回ってあなた方が死んでいき、その負の反作用で大地が砕け、
彗星のようなものを引き寄せて、星ごとあなた方が滅びるとしても、あなた方が神の子
として、滅びていく姿をわたくしはもうこれ以上見たくないのです。テラ様も、そのよ
うにおっしゃっていたのではないでしょうか。
 あなた方はわたくしとテラ様の血を分けた、かわいい、かわいい我が子なのです。
 永いこと、あなた方を見守り続け、愛し、育んできました。
いつでもわたくしたちがあなた方を愛しているのだと、あなた方のその身体に流れる
赤い血の中に流れる命を、抱きしめながら確認してごらんなさい。
 「神というのは、目に見えない大宇宙にあるものだからわからない」と言うのならば、
あなた方のその身体を抱きしめてごらんなさい。そこに地球の母であり父であるわたく
しとテラ様の愛がいっぱい詰まっていて、あなた方の身体を流れているのですよ。そこ
の中に、神の愛は詰まっているのです。
 であるならば、あなた方はもう一度、神の愛のエネルギーに立ち返らなくてはなりま
せん。
 愛のエネルギーに戻るのです。
 神の子の、本来のエネルギーに戻るだけです。
 罪の子でも何でもないのです。

8 ルシファーとともに生きましょう

あと、もうひとつ、「なぜ地球意識は、ルシファーという男を引き受けたのか」とい
うことが言われたと思います。彼も神がおつくりになられ、愛された、いとしい神の子
どもであるのです。彼が過ちを犯したのかもしれない。でも、この無限の時の流れの中
で、彼だって気づいていくチャンスを与えられる必要があります。わたくしは、今、魔
界にいるルシファーがこれを聞いているのも知っているのです。
 魔界も地球の一部。彼らはわたくしたちのエネルギーを引いていないと思っているで
しょうけれど、そんなことはないのです。地球に住まうのならば、必ずやこのエネルギ
ー循環の流れを受けているのです。
 ルシファーよ、聞いているなら聴きなさい。
「ようこそ地球に来られました」と、あなたが地球の我が子となることを、わたくしは
喜んで迎え入れたのです。あなたは聞く耳を持たないでしょうが、わたくしもテラ様も、
ずっとあなたをいとしく、永い間見守り続けてきたのだということです。
 あなたは個性が強いから、自分の中でこうだと納得しないと、なかなか、ほかの者と
同じ生き方はできないかもしれない。それがゆえに混乱をつくるかもしれない。でも、
あなたが納得したときでいい。神の心に調和するということが、どれだけあなた自身を
救うか。あなた自身のその心の痛みから解放されるか。それをわかってほしいのです。
 わたくしは、永いことあなたを見守り愛してきました。
 これからも見守り、あなたとともに生きていくつもりです。
 わたくしとテラ様は、けっしてあなたを見捨てないから。
ここにいる者たちがみんなシフトアップして、ほかの惑星に行ったとしても、わたく
しとテラ様は、あなたとともに生きようと、そのような覚悟で、あなたをこの地球に迎
え入れたということを、忘れないでほしいのです。

 ルシファーとともに来た者たちよ、聴きなさい。
 あなた方は地球の嫌われ者でもなく、厄介者でもなく、地球に堂々と迎え入れた、わ
たくしのかわいい子どもたち、我が家族であります。地球の家族であります。
 たとえちょっと毛色が変わっていようと、別のことを言う子であるからといって、子
どもたちの中で、母がその子を愛さないということがあるでしょうか。そんなことはな
いのです。どの子もどの子もいとおしい。どの子もどの子もかわいい、我が子でありま
す。

9 絶対にあなた方を見捨てません

 地獄界にいる者たちよ、聞きなさい。
 あなた方が自分の意志の中で、今ひとたび、神の子としての誇りを取り戻すならば、
今、光が降りているところを通って昇っていらっしゃい。
 そんな暗い、そんな苦しいところにいなくても、地球は愛と光に満ちた、温かい素晴
らしい星なのですよ。
 そんな暗いところに隠れていなくていいのです。
 堂々と上がっていらっしゃい。
 光の世界に上がっていらっしゃい。
 わたくしはあなた方をずっと見守り、あなた方を愛し続けてきた、母なる地球、ガイ
アです。
 あなた方を抱きしめましょう。
 あなた方をずっと愛してきたように、あなた方をこれからもずっと抱きしめて、生き
ていきましょう。
 だから、安心して出ていらっしゃい。
 もう自分を偽らなくていいのです。
 出て来た光の世界、わたくしのもとには、恐怖心や脅しや力で、あなた方を押さえ込
む者は誰もいません。誰もお仕置きなんかしません。誰もとがめ立てしません。
 ただただ、あなた方があなた方であればよいのです。
 ずっと愛してきました。
 でも気づいてくれなかっただけです。
 あなた方をいつか迎え入れようと、いつかあなた方に話しかけようと、この瞬間を待
っていたのです。
 地球上の善良なる神の子たちがシフトアップしてくれるのは、わたくしにとっても、
とてもうれしいです。
 地球自体がまた神の子の星として、次の段階に来るのも、とてもうれしいです。
 でも、はぐれでしまった、わたくしの見失われていた息子たちが、娘たちが、その苦
しい、光に背を向けた闇の世界から、わたくしの目の前に、胸の中に戻って来てくれる
のは、何十倍も母としてうれしいのです。その思い、伝わるでしょうか。
 わたくしは絶対にあなた方を見捨てません。
 どんなことがあっても待ちます。
 あなた方がいやなら、そこにいてもいいのです。
 でももし、今のこのチャンスに出て来てくれるのなら、どうか今、光の柱が降りてい
るでしょう、そこを通って上がっていらっしゃい。
 もっと明るいところで伸び伸びと、楽しく、わたくしたちと話し合いましょう。
 そのことを伝えたかったのです。
 そして、地上にいる方がたよ、地上にいる我が子たちよ。
彼らをも愛で包んでいくような、そのような存在になっていくことを、わたくしは望
みます。
 なぜなら、彼らだって、あなた方の兄弟だということです。
 あなた方だって、永い転生の中で道を見失ったことは何度かあるでしょう。
 でも、彼らはちょっと深く道に迷い込んだだけなのです。わたくしから見たらそうで
す。
 彼らとともに、もし星が滅びるのならば、わたくしは彼らと一緒に滅びましょう。
 わたくしもテラ様も、別にわたくしたちの肉体をどうこう思っていません。
 あなた方が、そして、もし魔界の者たちが、「それをしたい」と、「そうしなければ、
神の子として気づけないのである」と、「愛を学べないのである」と言うのならば、喜
んで滅びましょう。
 地球を滅ぼしたという経験を通して、あなた方がまた、次の段階で愛を学ぶチャンス
が与えられるのだったら、もし、愛に気づくことができるのならば、わたくしはそれで
もよいかと思うのです。

10 神は裁きません

 あなた方にあるのは、数十年の人生だけではないのです。そして、この地球だけの転
生でもないのです。永劫のときをかけで学ぶのは、愛のこと、神の子としてのあり方、
愛の表し方、それだけなのです。地獄界にいる者たちは、ただ自分の愛の表し方がへた
なのです。そして、自分自身を正直に見つめられないだけなのです。
そんなふうに道に迷い込んでいる自分の子どもたちを見て、この母が胸を痛めていな
いとでもお思いでしょうか。
 地獄界にいる者たちよ、出ていらっしゃい。
 何も怖いことはない。
 誰も何も裁くこともない。
 神は裁きません。
 神はとがめません。
 けっしてあなた方に強要することはない。
 すべて自由意志です。
 いやならば、そこにいてもいいのです。
 でも、「あなた方のいる世界は、少しも幸せな世界ではないよ」ということを、今伝
えているのです。
 どうかわかってほしい。
 わたくしとテラ様がどのような思いで、ルシファーとその仲間たちを銀河意識のほう
から預かり、今日まで惑星としての使命を果たしてきたか。
 「ルシファーがいなければ、地球はもっと早くシフトアップできたであろう」と、言わ
れ続けてきたではありませんか。
 でもね、さまざまな星から、多様な方がたが来ているのが、また地球でもあります。
それゆえの混乱もあるのです。混乱はあっても、たとえ「宇宙の嫌われ者」と言われた
者たちであっても、みな等しく神の子どもたちであり、わたくしたちの兄弟であるとい
うことは、変わらないではないですか。
わたくしとテラ様は、そのような危険性があったとしても、そういうものすべてを抱
きしめていける、すべての者たちがそういうふうに修行できる、そのような星をつくる
のを理想として、この地球という星をつくったのです。

11 地球の愛

 けっして優等生になる必要はなかったのです。
 けっして、ほかの惑星との競争の中で、早く進化しようとしたのでもないのです。
 「ただただ、傷つく者、あらゆるものを受け入れていく、神の愛の深さ、無限の赦し、
そういうものを学べる、そういう星をつくろうね」と、わたくしガイアとテラ様は話し
合い、「そうだね」と、テラ様もおっしゃり、この星をつくったのです。
 その惑星の意味をわかって、この星に移り住んで来る者たちはいるのです。
 多様な個性のぶつかり合いの中で、さまざまな価値観があり、自由意志を大宇宙の神
が認められている以上、それぞれの事情により、そのようなぶつかり合いもあることで
しょう。それであったとしても、愛というのは無限に赦し合い、受け止め合い、生かし
合い、抱きしめ合う。それが神の望まれる道であると、わたくしとテラ様は愛というも
のをそのように理解し、そのように表現しょうと、惑星単位で思ったのです。
 それが地球です。
 それが地球の愛です。
 その場であなた方の命を預かり、そこで今、修行をしておられる地球の我が子たちで
あり、家族であるということ。
 どうかそのことを理解していただきたいのです。
 その中で、いずれほかの惑星に転生されていくことも多いかもしれない。
 でも、この地球という、特殊な環境の中で修行されたということは、永い間、あなた
方の記憶に残ることでしょう。永遠の流れから見たら、地球で住まったことなど、ほん
の一瞬のこととして、あなた方の魂の記憶の中に残ることでしょう。今回ここにおられ
る方などは、特に卒業されていかれる方も多いのです。
 でもね、その中で、いやなこともたくさんあったかもしれないけれど、それでも多様
な中でみんなが生かし合い、さまざまな個性とぶつかり合うことが出て、学ぶことも多
かったというのが地球であったなと、懐かしい記憶に残ってくださればうれしいかと思
うのです。
 そして、宇宙のどの星もがいやがった、そのような者であっても、それでも受け止め、
愛していこうと思い、我が子のように思い、最後までその者たちと命をともにしようと
思っている、そんな惑星意識があったのが、この地球であったということ。
 そのことをどうか、あなた方の魂の記憶の中に残していただけたら、ガイアは幸せで
あると思います。
 滅びてはなりません。
 生かし合いなさい。
 そして、賢くありなさい。
 今、どうしなくてはいけないときなのか、よく考えなさい。
 神の法が明かされ、叡智が明かされ、このような者(アマーリエ)がいて、通信がで
きる時代に今、突入しています。そして、その中でも、赦し合うということが、どれだ
け大きな深い愛を学べるかということは、あとになってあなた方はわかることでしょう。
 よいですか。自分たちだけの価値尺度の中だけで、認め合っていても、それは愛の豊
かさ、深さというものを学ぶことにはならないのです。それだけの深さ、豊かさを学ぶ
には、自分以外の者たち、異質なもの、たとえ魔と言われ、おかしいと言われている者
たちですらも、包んでしまうくらいの深い深い愛がなければ、その愛の豊かさというも
のを、広大さというものを学ぶ道はないのです。
 愛は理屈ではないのです。
 知識ではないのです。
 魂の中に抱える豊かな認識力なのです。
 感性でもあるのですよ。
 それには、愛というものを体験してみる場が必要です。
 この体験を地球でしてください。
 苦しかったでしょう。
 つらいことが多かったでしょう。
 足を引っはられることも多かったでしょう。
 でも、地球の中に宿るのは、宇宙の中に宿るのは、あなた方に流れるのは、ただただ
愛だけなのです。
 神の愛だけが流れ込んでいるのです。
 愛をたたえてこの地球は存在し、愛のエネルギーを受けて、この太陽系も地球も回っ
ているのです。
 愛のエネルギーを受けて、光によって生かされています。
 あなた方も愛のエネルギーにより、神の子として、今存在しているのです。
 どうか、いろいろ愛の豊かさを、異なる中においての共存ということを学んでくださ
い。
 自分たちだけが決めた中で、自分たちだけしか見えない価値尺度の中で、垂直的に上
昇志向でいくだけが、愛の豊かさを学ぶ道ではないと、わたくしは思うのです。
 豊かさを学ぶには、ときには回り道も必要かもしれない。
 そういう意味では、あらゆるパターンが、この地球では提示されているのです。垂直
方向だけで優秀に伸びようとする者は、垂直方向だけで滅びる道にいたることもあるの
ですよ。
 多様性の中で、ともに生かし合うこと、愛の豊かさを学び合うということ。
 そして、命の尊さとは、神の愛のエネルギーの表現であるということに気づくという
ことなのです。

12 いつまでもあなた方を愛しています

 神の愛の表現が、三次元に形を持つと、命を持った生命の誕生となります。
 星々であっても、動植物であっても、その者たちすべてを生かし、営み合いの中で育
んでいくのが、宇宙における陰陽の極性による流れであり、そこを通してオームの宇宙
から流れ出る愛の生命エネルギーが循環されていくのです。
 どうか、どうか気づいてください。
 愛というのは赦しであること、生かし合うということ。
 そして、己自身の多様性の中で、自分自身の存在の素晴らしさと出会うということ、
自分ならではの表現を見つけるということです。
 それは、すべてにおいて共通することです。
 あなた方を生かし、あなた方を愛し、いにしえより、これからも、未来永劫あなた方
がどこに行こうと、わたくしは愛し続けていくものであります。
 どうか、それを感じてください。
 大宇宙の中に、そして地球の自然界の中に、動植物、鉱物の中に、そして、あなた方
の肉体の細胞、血の一滴一滴にまで、わたくしたちの愛のエネルギーは流れているので
す。
 触って確かめられるものの中にも、ちゃんと神は臨在しているのだということを、ど
うか感じていただきたいのです。

 ずっと話したいと思っていました。
 今日は会いに来てくれてありがとう。
 わたくしに、あなた方へのメッセージを伝えさせてくれてありがとう。

 いつまでもあなた方を愛しています。
 あなた方を生かし、あなた方とともに、あなた方の中で生き続けるこのガイアの命を、
ガイアのエネルギーを感じてください。
 地球の中で今住まう我が子たちへ、今日は母からメッセージを送れたことを心から感
謝いたします。

ありがとうございました。


テラ様がお持ちになっていた
ビジョンと物質的な構成要素とが
結びついて、地球内部から
上がっていったときに、
その命の水がガイアの愛の流れの中で、
次々と地上に生命誕生させていくという
そのような過程がございました。


宇宙それぞれの惑星の中には、
それぞれペアの者たちがおり、
その惑星意識たちの個性と、
表現したいという理想に
さまざまなバリエーションがあるため、
星々はそれぞれ独特の輝きと
波動を放っているのです。

----------------------------------------

【解説】

これまでの概略

「オームによる宇宙創造」

 神とは何でしょう。宗教や宗派の違いや国民性により、さまざまに定義されてきたの
が神でしょう。
 神は根源的な愛のエネルギーです。
 すべでを生かし、育む愛のエネルギーそのものが神です。
「宇宙をつくりたい」という神の思いがあって、生まれたのが私たちの宇宙です。宇宙
に存在するあらゆるものも、神の「存在させたい」という思いがあって生まれたのです。
 私たちの宇宙をつくった神の名前が、今回「オーム」であることが明かされました。
オームは巨大なエネルギー体ですが、宇宙意識と呼ぶこともできます。宇宙そのものが
オームの肉体と考えられます。宇宙に存在するありとあらゆるものは、オームの愛のエ
ネルギーで生かされています。
 オーム神霊は、男性体と女性体が一体となって宇宙を創造しました。実は、男性体と
女性体の合体による新たな生命の誕生は、宇宙における普遍的原理なのです。
 まず、個性を持つエネルギー体が創造されました。各個性は、オームにより与えられ、
同じものはなく、それぞれのエネルギー体に対するオームの願いが込められています。
個性を持つエネルギー体を「意識体」と呼びます。
 意識体創造のあと、ビッグバンにより宇宙がつくられました。各意識体は自由意志に
より、銀河、恒星、惑星に宿りました。なかには人間の肉体に宿ることを選んだ者もい
ました。それぞれの意識体が、自らの個性を活かすのに最も適していると思う天体や肉
体を選んだのです。
「人間は神に似せて創造された」と言われています。意識体だけでなく、肉体的にも人
間は宇宙に似ています。私たちの銀河である天の川銀河は、宇宙の心臓にあたります。
宇宙全体に、愛のエネルギーという血液を送り出すポンプの役割をしているのが、私た
ちの銀河系宇宙なのです。心臓はもちろん全身に血液を送り出すポンプです。宇宙を循
環している血液は、愛のエネルギーです。

[太陽系の使命]
 オームは、宇宙が進歩発展することを望んでいます。その思いを受けて、私たちの銀
河意識は新たな計画を立てました。「あらゆるものを受け入れながら、新たな愛の形を
全宇宙に発信しよう」と考えたのです。似たようなものが集まって仲良くするのは簡単
です。しかし、それでは進歩がなくなってしまいます。
 他の銀河では、異質なるものは排除して、自分たちの仲間だけで集まることにより、
結果的に宇宙全体の停滞を生んでしまっているという現状があります。それを排除する
ために、混乱をきたす可能性も受け入れた上で新たな挑戦をするのが、私たちの銀河系
の役割だということなのです。
 さまざまに異なるものを受け入れ、それらをまとめ上げる中から新たな愛の形を発信
する。それにより、宇宙の進化発展をめざそう、ということです。その計画を実行する
ために生まれたのが、私たちの太陽系なのです。太陽系に属する地球もその目的のため
に生まれました。私たちの太陽には、恒星意識としての太陽意識が入っています。太陽
の男性意識体のことを「聖アントニウス」と呼びます。聖アントニウスのパートナーと
しての女性意識体、が「セレニティ」です。
 すべでの大陽系の惑星は太陽から生まれました。はるか昔に太陽から飛び出したのが、
太陽系の各惑星なのです。各惑星が太陽の周りを回るようになり、惑星意識がそれぞれ
の惑星の核に入りました。各惑星には必ず男性体と女性体のペアが入っています。私た
ちの地球にも、地球意識が入っています。地球意識の男性体を「テラ」、女性意識を
「ガイア」と呼びます。

[地球の役割]
 太古の昔、ベーエルダ、またはベータ星というマゼラン星雲の惑星から、エル・ラン
ティという方に率いられて、最初の人類が地球に移住して来ました。その後、オリオン
座やペガサス座方向の惑星からも大量移住が行われました。ほかにも、他惑星からの移
住を受け入れてきたのが私たちの地球です。アメリカ合衆国が「人種のるつぼ」と呼ば
れていますが、地球こそ宇宙中の人種のるつぼなのです。
 各天体に意識体が宿るように、人間の肉体にも意識体が宿っています。人間に宿る意
識体を魂と呼ぶこともあります。魂こそが、本来の私たちなのです。肉体はこの三次元
で生きるために、まとう服のような存在です。肉体生命を終えたら、服は脱ぎ捨てて、
霊界に旅立ちます。霊界ももちろん地球霊界です。しばらくすると、また霊界から肉体
をまとって生まれてきます。輪廻転生を繰り返しているのが私たちです。
 新たな挑戦をする太陽系で、愛を学ぶために、宇宙中からさまざまな魂が地球にやっ
て来るのです。それらの魂を受け入れながら、新たな愛の形を宇宙全体に発信しようし
ているのが地球です。
 今まで地球は小学校レベルの惑星でした。基本的なことを学ぶために今までの転生は
ありました。地球を司る神霊たちは、そろそろ中学校レベルの惑星にしたいと考えて
います。小学校から中学校になることをシフトアップと呼びます。
 そのために、すべでの人間は神の子であるということ、人間とは永遠の命を持つ魂で、
輪廻転生しているということを、共通認識として持っていただきたいのです。世界中に
共通認識が伝えられることが大切なのです。
 シフトアップは、宇宙がアクエリアスの時代、または水瓶座の時代という、霊的進化
の追い風が吹く時代に、行われなければなりません。まず、一人ひとりが共通認識を持
つことによりシフトアップが行われます。そのあとで、肉体自体も変化してくるのです。
さらに地球自体も、アセンションという次元上昇を迎えることが可能となります。
 地球意識から地球の管理を任されている霊人たちがいます。エル・ランティをはじめ
とする「九次元霊」と呼ばれる方たちです。巫女であるアマーリエに対し、それらの方
がたから最初のメッセージが伝えられたのが一九九八年でした。その後、現在にいたる
まで、さまざまなメッセージが多くの霊人たちから送られてきました。それらのほとん
どはすでに書籍として出版されています。
 地球のシフトアップのためにアマーリエを通じて降ろされるメッセージを、書籍やCD、
インターネットを通じて世界中に発信するために、組織されたのがレムリア・ルネッサ
ンスという団体です。誤解されることもありますが、宗教団体ではありません。
 これまでの書籍は、人格霊からのメッセージのみでした。二〇〇七年になってから、
人格霊を超えた、惑星意識から宇宙意識までのメッセージが伝えられるようになりまし
た。本書では、それらのメッセージを収載しています。今まで、このような形でメッセ
ージが伝えられたことはなかったはずです。各神霊たちのメッセージを、一人ひとりが
自分に対するものとして受け止めていただきたいと思います。

[各章の解説]
各メッセージ収録後のアマーリエのコメントを中心に、各章の解説を記します。

第一章の解説

 第一章は、宇宙神霊であるオームからのメッセージです。
 宇宙意識について、恒星意識や惑星意識と比較しながら、アマーリエは次のように述
べています(以下、ゴシック体はアマーリエのコメントです)。

-------------------アマーリエのコメント、ここから-----------------------------
 恒星意識から惑星意識というように、下に行けば行くほど、直線的な集中力が強くな
ります。地球意識には、重力と同じ方向の、ストイックな直線的な意志があります。そ
の、内側に向かって集中する意志が、惑星意識にはあるのです。
 それに対し、上に行けば行くほど、たとえば恒星意識であれば、「光りたい」という
ような意志がどんどんなくなってくるのです。ただ、一切の無限の可能性を抱きしめて
いる感じになります。
 恒星意識は、外に向けて「一切を育みたい」という思いのエネルギーの流れを出して
いらっしやいます。それが、宇宙意識は、ご自分で「羊水、生命を育む水」っておっし
ゃっています。ほんとうに、形があってないような、でも一切を知って、大海のような、
愛を育む栄養をいっぱい持ちながら、そこでチャプチャプと私たちは浮きながら、育て
ていただいたんだっていう、そんな感覚を持つようなエネルギーです。
-------------------アマーリエのコメント、ここまで-----------------------------

[ワンネスということ]
オームからのメッセージで、「ワンネス」という概念や「あなた方はわたくしであり、
わたくしはあなた方である」という認識についても言及されています。

-------------------アマーリエのコメント、ここから-----------------------------
 海の水は一滴でも塩水で、海の水じゃないですか。そこになみなみとある海を指して
も海で、一滴取っても海の水だから、それにおいては変わらない。でも、みなが集まっ
たときに海というものを形成する。その中のひとすくい、一滴であったとしても、あの
海の水が湛えてる可能性と同じものがそこに入っている。
 海の中からいろいろな生命が育まれてきて、何もない水ではなくて、一滴であったと
しても、同じ属性はちゃんとそこに湛えている。私たちはそういうものですよ、という
こと。
 私たちは今、一人ひとりに分かれて一滴一滴のように見えるけれども、皆の意識が愛
という思いでつながったときには、大海という海のうねり、圧倒的な愛の思いの中で、
愛の流れとして遍在しているということなのです。
 皆さんはオームの一部であって、オームはあなた方の成長をもって、オーム自体も成
成進化発展しているっていう相互関係があるのです。
 だから今まで、ずっと見守られていたんですよ。でも気づけなかったのは私たちのほ
うだけで、向こうは親のように無償の愛を与えてくださりながら、見守ってきてくださ
ったのだと思うのです。
「気づいたならば、わたくしの存在を呼びなさい」と。そして、気づくとまた協力して
いただけるし、援助も受けやすくなるし、それによって自分たち自体が進化していくこ
ともできるのです。
 一人ひとりみんな問題は違う。でも、それを外に向けるのではなくて、心の中にある
ものを通して、オームとつながっていく。それが、「宇宙即我」なのだと思うのです。
-------------------アマーリエのコメント、ここまで-----------------------------

【黄金のチップ]
  
 オームは「アセンション」についても言われています。
 今まで、アクエリアスの時代に、一人ひとりの認識が変わることによりシフトアップ
が可能になるとされでいました。オームはアセンションについて、「地球意識が次の次
元に行きたいと、創造したいと、次のステージに行きたいと思う思いと、そこに住まう
者たちの認識力が、そしでその時期が、すべてが合ったときに、その惑星は次のステー
ジの使命を与えられるのである」と明かしています。地球神霊の次のステージに行きた
いという思いも、必要だということです。
 オームからのメッセージのあとで、「黄金のチップや地図という言葉で表現されるも
のは何か」という質問がありました。それに対する答えも含めて、オームからのメッセ
ージを、次のようにまとめています。

-------------------アマーリエのコメント、ここから-----------------------------
 皆さま方はオームだし、オームは皆さま方という肉体を持ってこうやって現れて、ご
自分を一生懸命表現していらっしゃる。皆さま方が成長していくことがオームの喜びで
あり、そして、宇宙が進化していくことでもあるのです。だから、地球の中の教えでは、
「神の子」という言い方をされてきたのです。
「神そのものであるあなた方は」という言い方をされましたでしょ。だから、海の水だ
と思ってください。海は海だけども、その一滴であってもその属性と可能性においては
海の水で、変わらないのです。一滴であっても、大海すべてであっても海の水なのです。
一滴になったから、薄まって何か違うものになったということはないでしょ。
 私たちは一滴一滴かもしれないけれど、宇宙の神の身体、宇宙の神のエネルギーその
ものと同じであるということなのです。だから、あなた方は「神の子」と言われている
けれど、神そのものであるのです。そして、オームは「わたくしはあなた方であり、あ
なた方はこのオームそのものなんだよ」と、言われているのです。
 「だったら、わたくしがやってきた創造原理というものを、あなた方も使いこなせるは
ずであろう」と、「その力を忘れていただけであろう」と、「自分の創造性、自分の可能
性を開くそのチップを、かつて渡してあっただろう」とおっしやっているのです。
 「金庫に大事にしまってあるそれを、金庫の鍵を開けるために、九次元霊は正法とい
う教えを、霊言集とかを通して、地上に降ろしてくださったんだよ」と、「それは、神
の子としての金庫を開ける鍵なんだよ」と、「だから、法を学んでも、それを使わなく
ては、少しもその金庫は開かないよ。法を法としてだけ奉って、読んだだけで、理解
してもだめだよ」と、「その教えをもって、金庫を開けなさい。開けたら黄金のチップ
を出しなさい。それは次の次元にあなた方が羽ばたくための地図になるだろうし、その
可能性を開いていくのです」ということなのです。
 「チップ」という言い方もされてます。コンピュータ関係に詳しい方はご存じでしょう。
その黄金のチップ、それがみんなの中に入ってて、それを使い始めたときに神と同じ力
を持っていくということなのです。
 「それを使って、慣性の法則で暗闇に突入しようとしている地球の未来を、軌道修正せ
よ」と、「そのためにあなた方は自覚しなくてはいけない」と、「そのための今回の救世
の法なのです」と、そこに戻ってくるのです。それがオームからのメッセージの主旨で
しょう。
-------------------アマーリエのコメント、ここまで-----------------------------

 メッセージの終盤、「しかし、このまま行くと負の方向に行く。それを阻止するため
に、時をずらしてまでその可能性を地球の未来のために、今ひとたびの呼びかけが行わ
れたのであると、認識している」 について、少し説明します。
 今回の地球シフトアップ計画は、頓挫しかかっていました。地球を任された九次元霊
たちの、当初の計画通りには進まなかったのです。万が一の場合のために用意されてい
たのが、アマーリエを中心とする計画だったのです。それを発動し、軌道修正するため
に、九次元霊たちが、惑星意識やそれ以上の神霊たちに時の猶予を願い出て、地上の人
間たちに呼びかけが行われたということなのです。すでにレムリア・ルネッサンスから
出版された書籍を参照していただければ、より深い理解が可能となります。


第二章の解説

第二章では、太陽意識である聖アントニウスから、太陽系の使命、その中での地球の
役割までを、銀河意識の視点も含めて語っていただきました。

[究極の二元論]

 銀河系の使命の中で、最も難しい役割を引き受けたという点で、地球は「銀河系のプ
リンス」と呼ばれます。どうしてそのように呼ばれているのでしょう。

-------------------アマーリエのコメント、ここから-----------------------------
 新たな愛の価値観を示すには、常にほかの惑星がやらないような挑戦をし、行動実績
として発信するということ。それが銀河系の使命であり、銀河系の中の太陽系の使命な
のです。それを「いちばん難しいけど担いましょう」と言ったがゆえに、「プリンス」
と呼ばれたということなのです。
-------------------アマーリエのコメント、ここまで-----------------------------

「究極の二元論」を学ぶ惑星が地球だといわれています。
「究極の二元論」には、まず、陰陽の二元論があります。地球には大きな月があり、月
には、聖アントニウスのパートナーであるセレニティのエネルギーの一部が宿っていま
す。地球が陰陽の中からエネルギーを生み出す場所として、期待されていることがわか
ります。
 もうひとつの「究極の二元論」の意味は、光に対する暗黒面という意味があります。
本文では、「神の子たちのエゴの集積が暗黒面」とされ、「これほどに神によりつくられ
た神の子たちのエゴというものが集積し、暗黒面を強くつくり出してしまったところは
ない」と、地球のことを述べられています。
 さらに本文では次のように言われています。
「暗里面」はあなた方のエネルギーの一部である。一種エゴとも、野獣性というけれど
も、そのエネルギーを使って、人類もすべて進化してきた。それが究極になったとき、
そのエネルギーを切り捨て、忌み嫌うのではなく、自分の中に取り入れ、自分たちのエ
ネルギーとして吸い上げ、飛躍するチャンスとしていくこと。その中にこそ、真に究極
の愛の、無限に進化する道があるのだということを、あなた方がこのシフトアップした
あと、地球から全宇宙に向かって発信していくのである。
 地球がシフトアップする姿を見せることにより、全宇宙が進化発展することにもつな
がるということを言われています。それが心臓に位置する銀河系の惑星の意味でもある
ということなのです。

-------------------アマーリエのコメント、ここから-----------------------------
 銀河っていっても、私たちの銀河系だけではありません。マゼラン星雲とかも含めて、
大宇宙全体の進化につながるのです。オームが「あなた方が今回ステップアップするこ
とが、ひいては全部共鳴して大宇宙の、このオーム全体の進化に反映するんですよ」っ
て言われていたのも、こういうことだったのです。
 その挑戦と進化。それが、神の愛のエネルギーである血液を発信する場所にいる者が
担う使命だということなのです。
-------------------アマーリエのコメント、ここまで-----------------------------

第三章の解説

本書に収載されたメッセージの中で、最初に降ろされたのが、第三章のセレニティか
らのメッセージです。セレニティは太陽意識、聖アントニウスの魂のパートナーです。

[「女性の法」の意昧]

「究極の二元論」のひとつは「陰陽の二元論」です。男性性の陽に対し、女性性は陰で
す。「人間いかに生きるべきか」について、哲学的、宗教的、道徳的に、古来いろいろ
言われてきました。しかし、そのほとんどは男性の視点から見たものでした。女性がい
かに生きるべきかについて、語られなかったわけではありません。ただ、男性性とは根
本的に異なる女性性という視点に立って、明かされたことはなかったでしょう。
 地球の衛星は月です。月は衛星としては、太陽系の中でも大きなものです。地球に月
があるということも、陰陽という視点から意義深いものがあります。月は女性性の象徴
でもあります。実際、月にはセレニティのエネルギー体の一部が宿っています。地球が
できたときから、セレニティが「女性の法」を降ろすという約束だったと言われていま
す。
 今回のアクエリアスの時代に、地球は次のステップに上がろうとしています。その時
に、「女性の法」を降ろすことになっていたということなのです。地球始まって以来、
初めてセレニティから伝えられた「女性の法」です。女性性というものが持つ根本的性
質が説かれています。

[女性性の本質]

 それまでアマーリエは、人格霊以外から、まとまったメッセージを受けたことはあり
ませんでした。当日、ほとんど女性ばかりが集まっている中で、本メッセージは収録さ
れました。エネルギーを消耗したアマーリエは、収録後に倒れてしまいました。そのよ
うに無理をさせてでも、「女性の法」を地上に降ろさなくてはならないというのは、「九
次元をはじめとする、地球を守ってこられた、霊人たちに対する、わたくしのお約束事
であったからなのです」と述べられています。
 いったんは、そのチャンスが消えかけたかに見えた今回の計画でした。
「でも、大きな大きなターニングポイントは、神のほうへ向かったのです。ひとたび神
の方角に向いていた道が途絶えました。しかし、今ひとたび、人類がめざす方角はまた
神のほうへ、神の子として生きる道を選択するほうへ、あなた方は歩み出したというこ
と、その可能性を開いたということなのです。それは、地球の未来を明るく切り開くも
のとなりました」というように、人類が再び神のほうへ向かったことにより、女性の法
を降ろすことができるようになったのです。
 本メッセージの中心テーマは、「女性性の本質」です。
 女性がどうあるべきかについて、今まで明かされたことはありませんでした。歴史の
流れの中で、さまざまに言われたことはありました。しかし、それらは、男性より劣っ
た存在として冷遇されるか、極端に甘やかされるか、どちらか一方に偏っていました。
その中で女性たちは、男性と競ったり、有頂天になったりと、揺れ動いてきたのではな
いでしょうか。それらは、「女性性」の本質に対する無知に起因しています。
 男性の陽のエネルギーを受け入れ、それを自らの内で変換させるエネルギーを持つの
が女性性だということです。男性と競うのではなく、まず受容性をもって受け入れるこ
との重要性が強調されています。さらに、女性性の愛のエネルギーの中で変容させるこ
とにより、新たな創造が行われるのです。女性性のエネルギーにより、地球を救い、新
たな時代を切り開きなさいと、力強く、言われています。
「女性の法」を「金星の法」と呼ぶのは、ヴィーナスが優美さを象徴しているからだと
言われています。最後に女性たちに、「美の表現者たれ」という提言をされています。

第四章の解説

第四章は、大天使ミカエルからのメッセージです。

[光と闇の二元論]

ベーエルダから最初の人類が地球にやって来た時、大天使ミカエルをはじめとする七
大天使もやって来ました。この移住前に、大規模な宇宙戦争があったことが、今回初め
て大天使ミカエルから明かされました。異星人からのメッセージで、「オリオン大戦」
と呼ばれている戦争です。その戦争の発端となったのが、ルシという者でした。ルシを
連れて、ベーエルダから地球に来た経緯が明かされています。
 今まで隠されていた内容を、どうしてここで明かす気になったかというと、第二章に
収載しましたが、聖アントニウスから「究極の二元論」という言葉が出たからでした。
この場合の「究極の二元論」は、光と闇の二元論という意味です。
 聖アントニウスが、「暗黒面を強くつくり出してしまったところはない」と明かされ
たことに対し、どうして地球にそれほどの暗黒面ができてしまったのかということを説
明しています。
 収録直後のコメントです。

-------------------アマーリエのコメント、ここから-----------------------------
 ミカエル様ご自身の口からこの話をされるのは、たぷん初めてだと思います。さんざ
ん迷った末、ミカエル様ご自身が話すのがいちばん適任であろうということだったので
しょう。ミカエル様か、工ル・ランティ様しかないと思うんですけど。
 見てて、ミカエル様がすごく沈痛なんです。傷口というか、いちばん自分ひとりでし
ょってきたところを話すというので、おつらいのだと思うのですが、でも、それをあえ
て、今人類に話をしなければ、自分の責任として、やはり償えないだろうと、そう思わ
れたという気がします。
 その上で、「あえて非難されても、その責めは受けて立とう」と、ミカエル様はそう
いう方です。言わないほうが、よかったでしょうが、でも、これがわかると、またすご
く見えてくる角度が違いません?「そうだったんだ」っていうことが、すごくありま
すよね。
 そうじゃなきゃ変ですよ。「暁の子ルシフェル」っていったって、大天使クラスでそ
れだけ力のある者が、こんなサタンのようなことを起こすわけないでしょう。どうして、
ミカエル様が悲壮なかっこうで、脇にいつもいるのか。それは、彼がルシを連れてきた
責任で、彼を暴れさせないように封印してたんですね。そして、ルシ自体にもその修行
の場を与えてくださっていた、と同時にチャンスを与え続けた……。
 以前、「彼を地獄の底に封印したのは、そして天上界に帰って来ることを許さなかっ
たのはミカエルだった」と、マヌ様がおっしゃってました。「でも、それによって、ル
シはまた修行するチャンスを与えられたんだよ」って言って、どういうことか、ちょっ
と私そのときわからなかったんです。でも、そのお目付け役を引き受けてくれたことに
よって、ルシのエネルギーを封印する剣を授かっているということ、そのミカエル様が
いてくれるおかげで、ルシは完全消滅させるのではなくて、まだまだ再生の道を神によ、
り許されていたっていう、そういうことですよね。ああ、そういうことだったんだと思
いました。
それから、びっくりしたんですけれども、エル・ランティが、トップクラスなのに、
どうしていつまでも九次元から上がらないのかなと思っていたけれど、ルシを引き受け
てさまよっているって言ったらおかしいけど、こういうところにいるから、その責任上
離れられないということがあるということですよね。ご自分のそういうことよりも、何
よりも、ルシを愛している、このルシを監督するのは私しかいないと、そうしなかった
ら周りにも迷惑をかけると、そんなすごい使命を帯びていたんだなって、思いました。
エル・ランティは愛の深い方だなと思いますね。
-------------------アマーリエのコメント、ここまで-----------------------------

第五章の解説

 第五章は地球意識の男性体であるテラからのメッセージです。テラからのメッセージ
を受ける前の状況を次のように説明していました。

-------------------アマーリエのコメント、ここから-----------------------------
 今、地球の青い上空から、地上を見ています。とても美しく青い地球です。多くの人
びとの生命波動が、宇宙空間に向かって放たれている。「生きている星」というバイブ
レーションを感じます。もし他の天体から地球に来た方が見たら、「地球にはこんなに
もさまざまな国々があり、民族があり、国家があるんだな」、「すごくにぎやかな星だ
な」って思うと思います。他の星も見せていただいたりしていましたが、「ああ、これ
が三次元的な生命力の開花している星なんだな」っていう躍動感みたいなものが、地球
からは感じられます。
 そして、いざなわれるように今、地球の内部のほうに向かって急降下しています。こ
の空間は地上ではないです。地球の身体の中にある、地球意識の霊体です。やはりらせ
んのように、渦を巻いたようなところで、今、地球の内部意識の中に入っています。
 人格霊ではないとはこういうことですね。地球の球体の中に、光の玉のようにみっち
りと、霊体が入っています。これが地球の魂でしょうか。霊体の色が、やはりブルーと
白の色を持っています。不思議です。今、らせん状に、導かれるように、地球の核のと
ころに降りて行っています。
 核の内部に入りました。なんとも言えない、やさしい、懐かしい、万物を愛してやま
ない、「いとしい」という思いに溢れた意識に包まれています。私はどなたと話せばい
いのでしょうか。この、今、私を包んでいるこの球体の意識、それが意思を持っている
んだって感じます。この内部の核のところ、そこにひとつの強い意思が働いています。
 たぶん、これが重力の力なのでしょう。重力というのは地球意識の意思そのものなので
すね。そう感じます。
 地球の霊体の中を、今見ています。今、見守られているのはわかるのです。でも、何
も語られないということは、私に今、地球の霊体の中を見せてくださっているのだと思
います。
-------------------アマーリエのコメント、ここまで-----------------------------

[一切の命を育む思い]

収録後のコメントです。

-------------------アマーリエのコメント、ここから-----------------------------
 地球の内部に入っていくところも、竜巻の上から入っていく感じなのです。渦を巻い
ている上のほうから、下に降りていくんです。
 すると。地球の内部に核があって、そこはもう無条件の圧倒的な、愛という言葉で言
い表せないような、一切の命を育む思いがあるのです。
 それは、人類だからといってえこひいきしないのです。動物も植物も、鉱物も、すべ
てをいとおしく、いとおしく育むという、抱きしめられているような思いです。「これ
が地球意識なんだ」っていう感じです。
 そして、かなり強いご意思っていうか、信念というのを持っていらっしゃる。ご自分
が傷ついても、「そんなことはどうでもいい」と、「どんな環境を与えても、自分たちが
エゴな思いがあったら、あなた方が苦しいだろう」と、「あなた方が傷ついて、毎回苦
しんで、のたうち回って、死んでいくのであろう。天変地異においても、戦争において
もね、すべてあなた方がそこをわからなかったら、とれだけわたくしが生かしておいて
あげたいと思ったって、生かしてあげることはできないんだよ」っていう、「それを見
させないでくれ何度も」と、「それがいちばんつらいんだ」ということですね。
 「ほんとうは、地球意識自体ががん細胞に冒されたようになって、苦しんでらっしゃ
る」ってことをミカエル様からも伺っています。でも、そんなことをひと言もおっしゃ
らないで、私たちのことばかりを心配していらっしゃる。
「永遠の魂の中で、どれだけ自分を傷つければ気が済むんだ」と、「もういいかげんに
傷つくのをやめて、自分自身たちでもう目覚めなさい」と、「そういう幸せな姿を見た
いのが親であるよ」と、そういう抱きしめ方をしながらいてくださる。やはり、テラ様
というのは地球のお父さんですね。ガイア様はお母さんですね。わたしたちは、神の子
たちであると同時に、地球という惑星の家族の中で、子どもたちなんだと思います。
 私も子どもがいるからわかりますが、どれだけできが悪くても、いたずらっ子でも、
親の言うことを聞かなくても、逆に、そうであればあるほどかわいいものです。そうい
う思いの中で、私たちを抱きしめてくださっていると、心配してくださっていると、感
じるのです。
 ご自分が、今こんなに傷ついて、大変なときなのに――。私、「地球意識のほうが苦
しいんじゃないかしら」って、何度か思いながら、意識を向けたんですけど、自分のこ
とはおっしゃらなかったです。
「わたくしが苦しいのなんか、全然かまわない」って言うのです。実際は、傷つけられ
て、ほんとうにポロポロです。でも、じっと痛みの中で我慢して、時を待ってくださっ
てて、それでも、その時の猶予の中で、気づいてほしいという――。「ほんとうにお節
介なことかもしれないけど、気づいてほしいんだよ」という、何か田舎のお父さんが手
紙を書いて、切々と語ってくれているような、肌感覚で愛が伝わるんです。
 オームと比べても、やはりちょっと入り方が違うなという感じですよ。すごく垂直な、
というか、求心力のある意思というのを、今回地球意識では感じました。
 その反面、ガイア様の意識は脇で微笑まれておられるという感じです。すごく流動性
があって、命を生かそうという思いです。やはり宇宙というのはすべてのものが、男性
性と女性性というもののエネルギーの協力のもとに成り立っているんだなと、感じさせ
られました。私たちは、その惑星意識の中の子どもたちであり、大宇宙の神の子である
という、そういう構造があるのだと、感じました。
-------------------アマーリエのコメント、ここまで-----------------------------

[テラとガイアの姿]

-------------------アマーリエのコメント、ここから-----------------------------
 テラ様のほうは、とてもダイナミックなのです。見てると、空間を固定し、位置づけ
るというのは、強靭な意思がいるのです。重力をつくって、地球の核をつくる。それ
は「ここに星ありき」という、ものすごい強靭な、男性の強い陽の意識です。それが、
空間の中にひとつのものを固定させていく力になっています。
 男性的なパワーで形をつくり、環境をつくったあと、そこに命を吹き込んでいくのが
女性性です。「母なる大地」っていう、その「母なる大地」にしていくのは、そこに命
の種を宿し、育てていくという愛の思い、それが女性性なのです。それに、水がものす
ごく関係しているという感覚なのです。
 地球の核の中に、思いとして生命のもとになる、フリーズドライしたような原型があ
るのです。そこに水という命が染み渡っていくと、それが息を吹き返したように形にな
るのです。
 地球の中で、このような環境、命を、つくろうと、「つくらしめん」という思い、そ
れがあって、そこに水という命の、生命の泉が流れていったら、それが地上に命として、
生命体として動き出すという、それが全部地球の中に入っていたということなのです。
-------------------アマーリエのコメント、ここまで-----------------------------

 テラの姿についで尋ねられ、聖アントニウスの場合と比較しながら、次のように答え
ています。

-------------------アマーリエのコメント、ここから-----------------------------
 太陽意識の場合は、太陽があって、熱くないんだけど、ものすごくまぶしい身体があ
って、そこに黄金の翼とプラチナの羽を着けた美しい方が出られて、その方、聖アント
ニウスがお姿を見せていただいて、そこでお話をしたんです。
 地球意識の場合は、ご本人の姿は全然見えませんでした。外側からこういうふうに抱
きしめられているような、内側から出てくるような、私を包み込む感じです。外からも
内からも、「一体なんだよ、私たちは」っていう、そこの意識からの語りかけなので、
私がいてあちらがいるという感覚ではないのです。
-------------------アマーリエのコメント、ここまで-----------------------------

[地球環境について]

 テラからのメッセージで、地球環境について述べていますが、以下はその補足です。

-------------------アマーリエのコメント、ここから-----------------------------
 地球自体の意識では、海面の高さが上がろうと下がろうと、それは自然の摂理で関係
ないんです。CO2で汚れても、困るのは人類でしょ。過去の地球では、CO2よりもっ
と危険な、亜硫酸ガスの濃度が高いときがありました。困るのは地球じゃないんです。
「地球を守れ」って、地球の問題にすり替えてるでしょ。
 地球もつらいけど、「それ以上に困るのはあなた方だろう」って、「あなた方がいちば
ん苦しいだろう」って、「そこに気づいておくれ」ということ。
 原因結果の法則から起こっていることだということ。そこのところがわからなければ、
問題をすり替えても、根本的な解決にはならないんだよということです。
 大自然を守るとか、それも大事なことだけど、大自然の心を学ぶということが大事な
のです。大自然の心というのは神の御心なのです。愛の御心なのです。大宇宙の愛の思
いが、そのまま大自然の中に流れているのです。そこの御心を学ぶということが大事で、
「表面的に環境保護をしてもだめだよ」ということを言ってるのです。
 「人類は、みなもう家族なんだよ」と、「地球という運命共同体なんだよ」ということ
を、おっしゃってました。
-------------------アマーリエのコメント、ここまで-----------------------------

テラからのメヅセージの最初に、「あなた方の仲間が、過去幾度かわたくしのもとを
訪れたことがある」と言われています。どのような人びとが訪れたのかという質問があ
りました。それに対する答えです。

-------------------アマーリエのコメント、ここから-----------------------------
 ムーの方たちは、地球意識とずいぶんお話になったみたいです。大自然のアミニズム
ですね。地球意識とも話せる方たちが多かったみたいです。あと、インカとかのネイテ
ィブ・アメリカンの人たち、あと、エジプトの方、ヒマラヤの方たちも、地球意識とお
話をしていました。
 地球意識は、田舎のお父様です。子どもから手紙が来たらうれしいでしょ。電話がか
かってきたらうれしいでしょう。大喜びで取って、電話すると思います。
 自然の中に深く入っていけば、地球意識とのコンタクトはできるみたいです。表面的
なエコロジストはだめだってことです。地球の精霊と、大自然の精霊と、話をしていく
ようなことですよね。自分自らもスピリットであると、そういうふうに自覚して、自然
の中と会話をすればいいんだけど、人間は人間だと、死んだらこれっきりだっていう思
いでエコロジストになっていったって、手前勝手なエゴイスティックな環境論を言うし
かないでしょ。「そんなものは意味がない」って、おっしゃっています。
-------------------アマーリエのコメント、ここまで-----------------------------

第六章の解説

 第六章は、地球意識の女性体である、ガイア様からのメッセージです。収録前の様子
です。

-------------------アマーリエのコメント、ここから-----------------------------
 今日は宇宙空間に出るのではなく、私自身の中に入っていくという感じです。自分の
身体の中にある血液、水、その中にガイア様と通じる道があります。皆さま方も深く深
くご自分たちの命の源へ、降りてみてください。その命の源は、地球のガイア意識とつ
ながり、そして、私たちの命を大宇宙の命の源へとつないでいてくれています。
 ガイア様は、地球の中にあられる女性意識、母なるお方です。
-------------------アマーリエのコメント、ここまで-----------------------------

ガイア様からのメッセージを伝えた直後のコメントです。

-------------------アマーリエのコメント、ここから-----------------------------
「神の愛は、太陽のようなものだ」と、伺ってましたが、その太陽というのは、陽性の
光です。それはわかっていたつもりでした。でも、こんなにも内側から愛されて、抱き
しめられていたんだっていう、そのエネルギーに、私は気づけなかったです。それを、
気づかせてくださったと思うのです。
 ルシファーのことも、誰よりも愛していらっしゃって、彼に行き場をつくってくださ
って、「最後までルシファーとともに生きる」と、おっしゃっている。そんな深い愛を
持った地球という惑星に、私たちは生かしていただいているんだと、ほんとうに幸せだ
なと、誇りを持つことができました。
 この地球という惑星に、悪い化学物質を入れちゃだめです。水っていうのは、ひとつ
の波動を固定化する、ビジョンを固定化していくのです。そうやって、ビジョンという
のは固定化して、命というのを送り込むそうです。水の協力がなければ、いかなる生命
体も形を持てなかったというのは、そういうことなんだそうです。
 男性の、その陽の力っていうものとまた違う、戦う気力をルシファーにもなくさせる
んじゃないかと思うような、そんな深いやさしい、ほんとうに「地球のお母様」ってい
う、そういうエネルギーと協力して、すべての宇宙は成り立っているのです。
 力でいく者は力で滅びるのです。「力じゃないのよ」っていうこと。力で戦おうとす
る者をも愛で包んで、力の論理をくじいてしまうような、これがガイア様です。
 目に見えない神ではなくて、私たち、自分の身体だったら触れるじゃないですか、
「この身体を抱きしめながら、神の愛とか、神の命、エネルギーというものを感じ取る
ことができるでしょう」っておっしゃってる。
 ほんとうに、ぱーっと身体が透明になって、身体の中の体液、細胞の隅々まで水分が
入っているでしょ。それの中をがーってそこが光って、「ガイアです」って、中から上
がってくる感じ。そんな感じが、ガイア様の今回の現れ方でした。
-------------------アマーリエのコメント、ここまで-----------------------------


なお、本書に収載されたメッセージは、CDで聴くことができます。詳細は、レムリ
ア・ルネッサンスの公式ホームページをご覧ください。
公式ホームページURL:http://www.lmr.cc



あとがき

 これまで私たちは、人格霊からのメッセージをお伝えして参りました。各霊人たちは、
それぞれ個性豊かに自らを表現していました。本書では、人格霊を超えた、惑星意識か
ら宇宙意識までのメッセージを、地上の人びとにお伝えしております。今まで想像して
いた以上にそれぞれの神霊たちが個性的で、愛に満ちあふれていることを感じていただ
けたことと思います。
 第一章のオームは、「ワンネス」という認識に関連して、「あなた方はわたくしであり、
わたくしはあなた方である」と繰り返し伝えています。解説の中での海の水のたとえが、
「神の子」や「神そのもの」の理解に役立つものと思います。また、「黄金のチップ」や
「神理の鍵」、「地図の一片」という表現がとても印象的です。それらの表現を用いなが
ら、「神の子たちに分け与えた創造力を使いこなし、暗闇に突入しようとしている地球
の未来を軌道修正し、アセンションに至りなさい」と、地球の神の子たちに力強く促さ
れているのです。
 第二章の聖アントニウスは、銀河的立場からの太陽系の位置づけ、そして地球の負っ
た使命を明かしています。「究極の二元論」という言葉を使って、光と闇を内包する地
球の姿を表しています。恒星の「内的ビッグバン」によるエネルギー供給を引き合いに
出しながら、地球が行おうとしている無限の挑戦を説明しています。その挑戦のために、
地球には月が存在し、そこに自らのパートナーであるセレニティを派遣していることも
明かしています。「究極の二元論」には陰陽の二元論という意味も含んでいることにも
注目したいところです。
 私たちが今まで知らなかった地球の使命、それを果たすことが宇宙全体の進化発展に
つながるということ、そのために地球が宇宙全体から注目されているという、驚くべき
事実も明かされました。
 第三章は、聖アントニウスのパートナーであるセレニティからのメッセージです。女
性性の本質について、女性とはどうあるべきかが説き明かされています。今回、地球が
次の段階に至る前に「女性の法」が説かれるということは、遥か昔より決められていた
ことでした。本章は、その約束が果たされた記念すべきメッセージなのです。
 第四章は、本書で唯一の人格霊からのメッセージです。第二章で、聖アントこウスか
ら「究極の二元論」という言葉が出されたのをきっかけに、今まで地球人類に明かされ
たことのない、ルシファーの真の姿が語られています。大天使ミカエルの思い詰めた表
情に込められた、沈痛で必死な思いが伝わってきます。また、「ルシを見捨てることが
できない」という言葉に、大天使ミカエルの思いが込められているようにも思われます。
 第四章を読み、地獄の帝王ルシファーの存在が、読者に重くのしかかってくるのでは
ないでしょうか。しかし、それが第五章から、本書のクライマックスである第六章への
伏線ともなっているのです。
 第五章は、地球意識テラからのメッセージです。地球はテラの肉体です。地球人類の
悪想念が蓄積し、御自身相当苦痛を感じているはずなのです。しかし、痛みに耐え、地
球の神の子たちを信じ、愛し抜こうという決意が伝わってきます。「銀河系のプリンス」
と称される、地球意識テラの御心を実感していただけたことと思います。
 テラからのメッセージの終盤に、ガイアからの伝言が出ています。今回は当初、テラ
からのメッセージで終わる予定でした。しかし、その後「わたくしにも伝えさせてほし
い」と、ガイアから強い希望が出されました。そして、ガイアからのメッセージも収録
することになったのです。
 本書の最終章にガイアからのメッセージを収載することができ、ほんとうによかった
と思っています。読者の皆さんは、ガイアの圧倒的な愛に魂が揺さぶられたのではない
でしょうか。私たちは、こんなに大きくて温かい地球の母の愛に包まれていたのです。
 テラとガイアが夢見た「愛の星、地球」を実現するのは、地球の神の子である私たち
地球人です。オームをはじめとする神霊たちに、今まで愛され育てられてきたことを思
い、今こそ地球人である私たちが力を合わせ、シフトアップを実現しようではありませ
んか。そして、地球から宇宙全体に新たな愛の形を発信しましょう。

 本書の発刊にあたり、5次元文庫の石井編集長には並々ならぬお力添えをいただきま
した。また、編集担当の橋上さんにもさまざまなアドバイスをいただきました。心から
御礼申し上げます。

 本書が地球の進化発展のお役に立つことを願ってやみません。

                            レムリア・ルネッサンス

--------------------------------------おわり----------------------------------

ガイアの祈り
光ある愛の星にアセンシヨン

5次元文庫036


初 刷  2008年10月31日
2  刷  2008年11月15日
著 者  アマーリエ
発行人  竹内秀郎
発行者  株式会社徳間書店
     〒105-8055 東京都港区芝大門2−2−1
電 話  編集(03)5403−4344 販売(048)451−5960
振 替  00140−0−44392
編集担当 石井健資
印 刷  図書印刷株式会社

カバー印刷 近代美術株式会社
製 本  ナショナル製本協同組合

2008 Lemuria Renaissance. Printed in Japan
乱丁・落丁はおとりかえします。
ISBN978-4-19-906040-3

----------------------------------------------------------------------------

5次元文庫
001 知らないとやばい!「闇の世界権力」レポート
002 アカシック地球リーディング5次元世界はこうなる
003 宇宙が隠した最大の秘密 波動の真理
004 人生が楽になる 超シンプルなさとり方
005 超不都合な科学的真実
005 超都市伝説スペシャル
007 5次元世界への超扉
003 日月神示ミロクの世の到来
009 永遠という名の一瞬
010 宇宙人ユミットからの手紙
011 ナチスとNASAの超科学
012 超都市伝説スペシャル2
013 ツインソウル
014 中丸薫という生き方
015 性に秘められた超スピリチュアルパワー
016 5次元入門アセンション&アースチェンジ
017 ヴィジョン
018 日月神示この世と霊界の最高機密
019 生きがいのメッセージ
020 竹内文書 世界を一つにする地球最古の聖典
021 隠された聖書の国・日本
022 宇宙船天空に満つる日
023 キリスト教の超不都合な真実200
024 闇の世界金融の超不都合な真実
025 神々の軍隊VS国際金融資本の超暗闘
025 恐竜は哺乳類だった!
027[地球ビッグチェンジ]グレートスピリットからの警告
028 チベット死者の書の核心 絶対幸福をもたらす超瞑想法
029 9・llテロの超不都合な真実
030 まもなく地球は優良惑星になります
031 次の超大国は中国だとロックフェラーが決めた 上
032 次の超大国は中国だとロックフェラーが決めた 下
033 金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った
034 聖徳太子秘文『未来記』開封
035 5次元へのシフト新・光の12日間
036 ガイアの祈り 光ある愛の星にアセンション
037 5次元ポータルシャスタ山で出会ったレムリアの聖者たち